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力ずくの善し悪し! ~当人が本心で受け入れたら例外~

作者: 栗野庫舞

タイトルの読みは、ちからずくの、よしわるし。

 体育の外での授業の後、男子のあなたは女子と校庭を歩き、教室へ戻ろうとしていた。


 あなたはニュースで観た戦争問題について、女子へと話す。他国から武力で領土を奪い取る侵略は、いけないことだと非難した。


「力で奪っちゃダメなのぉ~?」


 彼女はあなたの片手を取り、歩くのを()めさせた。


 あなたに正面を向けた彼女は、あなたの手を両手で引っ張り上げる。


 白い半袖体操着の上から胸部へと、あなたの片手を押しつけた。


 手の感触、あなたの心が、興奮を見つける。


 青空に浮かぶ太陽よりも、熱い。


「あなたの言う通りなら、こんなふうに力でムリヤリ()れさそうとするのは、いけないことなのよね?」


 黒髪を茶色いゴムで一つにまとめた女子。地味でおとなしそうな容姿の割に、声は高めで愛らしい。


 純真(じゅんしん)な顔で聞いてくる彼女に対し、あなたはそんなことはないと答えた。


「えー、それだとおかしくなぁい?」


 おかしくないと、あなたは返した。


 触れている今、冷静を(よそお)うのは、大変難しい。


 それでもあなたは、力で奪い取るのはいけないことでも、例外があると、彼女にしっかりと話す。


「例外?」


 彼女の疑問の声に対し、あなたは(うなず)いた。


 相手が力で奪い取ろうとしていても、自分自身がそう感じていなければ、奪い取りではない。


 今の場合、相手が力で()れさそうとする行動を、嬉しく感じている。この気持ちがあるから、いけないことにはならない。


 と、あなたは伝えた。


「そう……」


 彼女にあなたの片手は解放され、あなたはその手を下げる。


 あなたが歩くのを再開すると、彼女もそうした。


「まだ、ちょっと時間あるよね……」


 彼女はつぶやいた。


「ちょっとこっちに来てほしいの」


 彼女に誘われ、校舎のすぐ横に行って足を止めた。


 あなたの前に立つ彼女は、紺色ハーフパンツに入れていた半袖体操着の裾を出した。


 そのまま裾を一気にたくし上げた。


 クラスで二、三番めぐらいには大きい胸部が、あなたに見せつけられる。


 彼女の下着は、細いストラップに()られ、二つの円形カップが胸部をしっかりと覆う、白のブラジャーだった。前の中心に小さな白リボンがついているぐらいしか飾りはなかったものの、正面のほとんど全てが大胆に(さら)されていて、あなたの心が高ぶる。


 彼女が体操着の裾から手を離しても、大きめの胸部に引っ掛かって止まっていた。


「あなたが受け入れてくれるなら、もっと力ずくで誘惑しちゃう!」


 彼女はあなたの頭部を(つか)んだ。バストに向かって強引に密着させてきた。


 彼女が与えてくれる快感を、ひたすら味わえる、素晴らしい時間が流れた。


 あなたの頭の埋もれが終わると、彼女は体操着の裾を下げて、紺色ハーフパンツの内側に入れた。


 その後、あなたが勢いで、彼女に好きだと言った。


「私もぉ! もっと私のこと、好きになってねぇ~っ!」


 天真爛漫(てんしんらんまん)な笑顔の彼女に、あなたはますます()かれていった。


                    (おしまい)

最後までお読み頂き、ありがとうございました。


もし良かったら、別作品もよろしくお願いします。

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