満点評価は読者の義務です。更新される度に長文褒め感想を書くことも義務。何があっても完結まで読み続けることも義務。レビューも義務です。
このエッセイを読んだら、ページ下部にある☆☆☆☆☆のあたりをクリックするのも義務です。嘘です。これは自由で大丈夫です。
どうも皆様、戦うエッセイストことKei.ThaWestです。
なろうエッセイジャンルではいつも、作者の義務についての話題が大賑わい。
作者たるものオリジナリティある作品を書かなくてはならない。
作者たるもの罵詈雑言をどれだけ吐きかけられようとも感想欄を絶対に閉じてはならない。
作者たるもの一度連載を始めたのなら決してエタってはならない。
作者たるもの……作者たるもの……。
ええっと、確かこのサイトって誰でも自由に気軽に小説を投稿していい場所じゃなかったでしたっけ?
自分の作品をどうしようが作者の勝手。もちろん作品に付随する感想欄も同じ。そして作品の読者への対応も当然、作者の裁量次第でいいはずです。
だのに、外野がいちいちうるさ過ぎないですかね?
最近では感想欄は誰のものか、みたいなテーマがちょっと盛り上がっていたみたいですね。
その前だと文章作法を守らない奴は書くな、っていうテーマで持ちきりでした。
なろうのエッセイジャンルというのは斯様に、マイルールを他人に押し付けたり、人気者の足を引っ張って転倒させようとする悪のエッセイストで溢れているのです。
そこへいくと、このザウェストはあらゆる創作の自由を守るために戦っているので真に正義の側のエッセイストであると言えるでしょう。
前口上はこのくらいにして早速本題へ。
ズバリ、これからは作者の義務だけじゃなくて読者にも義務を課していこうぜ! というお話。
もし仮に作者の義務というのが存在するとしたら、反対に読者の義務だって存在するはずです。
それを超一流エッセイストであるこのザウェストが読者諸氏へとお伝えしましょう!
文字数が惜しいので早速始めますね!
【読者の義務その① 読んだ作品には満点評価】
これは当然ですね。評価点が低いとそれが原因で思い悩み筆を折ってしまうのが作者という生き物。
作者はみな、自分の作品は面白くて当然と考えているので満点評価以外は全て批判と取られても仕方ない。
【読者の義務その② 更新される度に長文褒め感想を書く】
これも当然ですね。作者は日々様々なものを犠牲にし、忙しい合間を縫って小説を書いています。読者ならば平伏した後、こんな神作を読ませていただき誠にありがとうございますという感謝の気持ちを込めた長文褒め感想を送るのはもはや自然の摂理。
なお、褒め感想以外の感想は絶対に送ってはいけません。作者はたとえ1000の褒め感想をもらっていてもたった1つの批判的な感想で筆を折ってしまう繊細な生き物。褒めて褒めて、褒めちぎるしかありえない。
【読者の義務その③ 何があっても絶対に完結まで読み続ける】
これも読者としては当たり前の心得。作者はブクマ剥がれやPVの低下によってすぐに鬱状態に陥り筆を折ってしまうか弱い生き物。どれだけつまらなくても、冒頭から痛いポエムが展開しても、途中で方向性が変わっても、「出来が気に入らなくなってきたので序盤から全面的に改稿します」という明らかなエタりフラグを作者が立てようとも、学園編に突入しても、嵐の日も病める時も健やかなる時も、常に作者の傍に寄り添うのは読者の定め。
これは連載作品を追う全ての読者が必ず守るべき事柄です。もしこの教えに反して作品を途中で切ってしまうような悪い読者は今後一切、「作者は作品をエタらせるな」という批判をしてはならぬぞ!
【読者の義務その④ レビューも書く】
これはまぁ、義務というほどではありませんが可能ならば書こうねという話。
実際問題、現状ではレビューを書いたところで作品に対してブースト(PVやブクマの急上昇)はほとんど期待できないのであんまり意味はないかも。とはいえ作者は、「アイツのあの作品は大して面白くもないのに俺よりたくさんレビューもらっててムカつく」という悶々とした想いを抱えながら日々を過ごしている生き物なので、読者諸氏は書けそうならレビューも書いてね!
【読者の義務その⑤ 画面の向こうには自分と同じく生身の人間がいるのだと知れ】
これが一番言いたいこと。
小説を書くのって、意外と大変なんです。書いたことない人にはわからないかもしれませんが、本当に、楽しいだけじゃなくて辛いことだって山ほどあるんです。
ちょっと心がしんどい日に偶然届いた誹謗中傷の言葉に傷つき二度と創作できなくなる作者だっているんです。
と訴えかけてもきっと、「は? 知らんし。メンタルクソザコ乙www」というような反応を返してくる読者は少なからずいることでしょう。
なので作者側も「しょーもない読者のことなんぞ知らん」のスタンスで行きましょう。
要するに、さっさとブロックすればいいし感想も削除すればいい。いっそ感想欄閉じるのもアリ。わずかでも作者を攻撃してくるような者に気を遣う必要一切なし。全くなし。気にせんでよし!
なお、最後に一番厄介なタイプの読者について説明しておきます。
一番厄介な読者、それは自分自身も創作をやる“作者兼読者”パターンの人です。
この手の人間がやる批判的な感想というのは多分に嫉妬心が含まれているので、本当に気にしないほうがいいです。
不人気作者から人気作者に対して行われる「文章作法が~」「テンプレが~」「長文タイトルが~」等々の批判は単なる妬みでしかないので、無視するか、「お前の作品ポイントいくら?」と質問するか、「エッセイでも書いとけや」と言って追い返すことをオススメしておきましょう。
ぶっちゃけ、作者にも読者にも義務なんか無いのです。でもエッセイジャンルでは“なろうマナー講師”が次々と現れては消えていきます。忙しいことです。楽しいことです。
全ての作者さんに知っておいて欲しいのは、こんなアホマナー講師などガン無視していいから本当に自作を応援してくれる人を大切にしましょうということ。今のままの、ありのままを褒めてくれたり喜んでくれたりする読者の為にこそ、小説を書き続ける価値はあるのです。
キレイにまとまったところで今回は以上になります。
ちなみに本文中で作者のメンタルを過剰に弱々しく描写しましたがネタです。笑って許してね!
では。