「なろう発」って言葉を、「めちゃくちゃ重みに感じるなぁ」というエッセイ
私は、「小説家になろう」(以下、「なろう」)で5年以上作家として活動している。
なかなかヒット作に恵まれない、売れてないタイプの私ではあるが、最近、気になってしまう言葉がある。
----「なろう発」。
これは、「なろう」でポイントだとか、ブックマークだとか、バズッただとかなどで、直々に小説として販売されるようになった際に、必ずと言って良いほど付けられる売り文句だ。
このご時世なら、コミカライズなどメディアミックスした際も、「この作品は、なろう発ですっ!」と大々的に謳うだろう。
確かに「なろう」から、出「発」してるようなものだから、言葉として間違っているわけではない。
だがしかし、この言葉を乱用するというのは、どうなんだろうか?
例えば、「なろう」系の小説と言えば、どのような作品が思い浮かぶだろうか?
----「悪役令嬢」?
うん、そう言った作品もいっぱいある。
----「俺tueeeeee」に、「異世界チートハーレム」?
主流と言って良いほどある。
----「はずれ職業」、「奴隷」、「追放」?
むしろこの3つを満たす「なろう」系だってあるだろう。
しかし、だ。
これが全て、「なろう」に投稿されている小説の全てなのか?
「なろう」には、そんなどこかで見た事があるような「なろう」系しかなくて、書籍化できるような作品とは、そういった「なろう発」として一括りに出来るような作品なのだろうか?
今、「なろう」にはおおよそ90万という、膨大な数の小説がアップされている。
その中には、エッセイだったり、短編だったり、あるいはただの設定資料集みたいなものもあるかもしれない。
けれども、それら全てが「なろう」系と呼べるのか?
「なろう発」という言葉は確かに魅力的な言葉に見えるかもしれない。
だがしかし、書籍化できるほどの作品を作り上げたのは、間違いなくその作者自身の力が、一番大きいのではないか?
苦しい中、必死に書き切ったお話。
自分だけの、オリジナリティーを出そうと頑張ったお話。
なにより、ここまで読んでくれた読者たちへの想いがこもっているお話。
それを、他の作者達と同一として、「なろう発」という言葉で一つにまとめて良いのだろうか?
もし仮に、私が、なんの奇跡か、書籍化できるまでの小説を書ききったとしよう。
しかし、その小説を私は「なろう発」という言葉で、一つに纏めて欲しくはない。
出来るなら、「なろう」を知らない人をも"読みたい!"と思わせてくれるような、そういった売り文句を書いて欲しい。
----そして、私は、今作っている作品をアルファポリスに持って行って、「アルファポリス発」と出来ないか、交渉したいと思います。
いや、アルファポリスは良いでしょ?
アルファポリス発って、そんな一つにまとまってる感しないし
というわけで、共感したって人は下の☆☆☆☆☆を
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