第5話 ローズのドレスショップ①
身内や自分に色々あり、更新止まってしまい申し分けないです。
これからまた少しづつ更新出来るように頑張りたいと思います!
そこからしばらくはローズオネエ様と色々と話しをした
いつの間にかあのホテルに迷いこんだ事や
どうやらこの世界では名字ではなく家名があり
家名は貴族だけの特権で、平民は使ってはいけないらしい
余計な誤解を招くと行けないので、ハシモトは名乗らない方が良いそうだ。
また、麻里だと呼びにくいらしく、マリーと呼ばれる事になった。
そう話をしているとふいに馬車が止まった
「あら、着いたわねマリーちゃんは少し待ってて頂戴な」
そうローズは言うと、御者の手を借りて、スルリと馬車から降りる。
ローズはにっこりと御者の男性に微笑みありがとうと声をかけた。
そっとローズが降りた扉から外を覗きこむと、立派な一軒家が見える。
ローズはツカツカと進み一軒家のドアノッカーを掴みコンコンとノックすると
「ばあや~ローズよ開けて頂戴な」
数回ノックしていると扉が開き、中から、上品な服を纏いメガネをかけたお婆さんが顔を出した。
「おやローズ奥様、なぜ裏口のからいらしたのですか?」
「ウフフ、ちょっと変わったお客様をお連れしたの、ばあや、お茶の準備をお願い出来るかしら?さぁマリーちゃんこちらにおいでなさいな」
ローズに呼ばれ、馬車から降りようとすると、目の前にスッと手を差し伸べられた。
見た目にして70歳位の御者の男性が微笑みながら手を差し出していた。
もちろん今までの麻里の人生で、一度も馬車から降りた経験などなく、あたふたと男性の手を掴みながら、ギクシャクとした動きで馬車から降りようとして頭を扉の縁にゴーン!と思い切りぶつけてしまった。あまりの恥ずかしさに顔が熱くなる。
最初は不思議そうな顔をして、私の事をみていたばあやと呼ばれる人物だが、馬車から降りた私の姿を見ると、途端に驚愕の表情をうかべる
「まぁ、淑女が素足など!ジェームス見てはなりませんよ!」
ジェームス?この男性の事かな?と思い、チラリと男性の事を見ると、ジェームスは後ろを向いていた、おそらく“私は何も見ていませんよ“という事なのだろう。
「さぁ早くこちらへいらっしゃいな」
そうローズから声をかけられ裏口から中へ入ると、どうやら台所のようだった、棚の中には色とりどりのカップが置かれていて、あまりの美しさに思わず見蕩れてしまう。
ローズが廊下へと繋がるの扉を開け、マリーちゃんこっちよと声をかけているのに気づき慌ててローズを追いかけた。
ローズは廊下の中でも観音扉の前で立ち止まる、扉には薔薇の装飾やステンドグラスが施されていて、一段と美しい。
「さぁマリーちゃん!この部屋で貴方は生まれ変わるのよ!」
ガチャリと音をたてゆっくりと観音扉が開かれる。
開かれた扉の向こうには、沢山の鮮やかなドレスやワンピースが私を出迎えてくれた。
フリルのついた可愛らしいデザインや、シンプルながら上品な刺繍を施されているワンピース、大胆に胸元が開いているセクシーなドレス。
どれもこれも普段の麻里には見る事も着る事も叶わない代物だ。
「素敵……!」
思わず目を輝かせながらそう呟いてしまうと、ローズは顔を綻ばさせる。
「あら、ありがとう、私の作品達を気に入ってくれて嬉しいわ!」
「えっこれ全部ローズさんの作品なんですか?」
「そうよ!作品と言ってもここにあるのはお針子を雇って、大量生産している服達よ、ここは私のお店、ローズのドレスショップよ」
「ローズさんのお店……」
綺麗な服達に心が踊り、まるで夢心地な気分でふわふわしていると
「さぁ、とりあえずマリーちゃんの服を着替えちゃいましょうね!」
楽しそうに笑いながら、ローズは服選びを始めたのだった。