これまでのあらすじ
大変にお久しぶりです。
長年放置していてすみません。
続ける気になって来たので、再開します。
皆様忘れているかと思いますので(私も内容ほぼ忘れてました)
とりあえずここまでのあらすじを記載しました。
ここまでのあらすじ。
幼い頃に母を無くし、父と兄の溺愛を受けた公爵令嬢、エリザベス・レリックは齢五歳にしてこの上なく我儘で傲慢な娘へと成長していた。
欲しい物を我慢する事を知らず、気に入らない事があれば手元のものを使用人に投げつける様な姿に、使用人たちから厭われていたエリザベスを変えたのは、一匹の猫……庭師の飼い猫であるマリーと、忌憚ない意見を述べながらもおおらかに接するアンナとの出会いだった
それから数年、自らを律する事を覚えて品行方正にして無類の動物好き……特に猫については猫狂いと言っていい程の令嬢として成長したエリザベスは、兄と共に猫を心中とする女神をあがめるアマルナ修道院へおもむき、そこで沢山の猫と暮らす修道女達、院長エレオノーラ達と巡り合ってその暮らしを知る。
その後向かった王宮でやたら手足が太くて立派な黒い毛並みに金の縞柄の猫と出会い、つかの間の触れ合いを楽しんだエリザベスは、その直後に知り合った王子、エルンストとの婚約を王家より求められる。
王子が犬派である事はともかく、政治的に困難が多い地位となる王子の婚約者の地位は憂鬱な物でしかないが、これも公爵家に生まれた娘の使命と考え、真摯に受け入れるエリザベスは、想像以上に重圧と義務、制約の多い王妃教育、応じの婚約者の地位を狙う令嬢達とのやりとりに疲労を感じていた。
一方で王子はしっかりと仲を深める前に父王の命令で決められてしまった婚約故に、生真面目すぎるエリザベスとの間に逆に壁が生まれ、そして生真面目故にまっすぐに王妃教育を受け止めすぎて疲弊していく彼女とすれ違いが深まっていく事に悩んでもいた。
側近である友人たちとの協力で様々な政治的な問題のうち、自分達で解決できそうな物については解消していこうと努力するも、そのすれ違いは埋まる事なく深まっていく。
そんな中、とある男爵家に母と共に引き取られた庶子、マーガレットは自身が前世で若くして死んだ、ユウザキ・マリカの生まれ変わりであり、この世界が「愛されて☆プリンセス」と言うベタなタイトルの乙女ゲーム、そして自分がその主人公、ヒロインであると言う事に気付いて快哉を上げた。
ざまぁ系ヒロインではないか警戒しつつも、周囲の状況や噂話を元にそうではないと判断したマーガレットは、最推しであった王子との恋を想像して胸をときめかせ、数年後の学園生活への想いを馳せる。
そんな中、エリザベスは相変わらず生真面目に教育を受け続け、時にうっぷんを晴らすために布玉を投げて投擲能力を開花させながらも真摯に己を磨いて過ごしていた。
しかし、心のよりどころである年老いたマリーの死期が近い事を案じた周囲の大人達によって、エリザベスは修道院から仔猫を一匹引き取る事を許される。
自分だけの仔猫と共に暮らせる事を素直に喜んだエリザベスが修道院で出会ったのは、黒い毛並みに紳士の装いに似た位置へ白い毛を生やしたぽってりとした仔猫だった。
周囲の反応は少々微妙だが、エリザベスから見るとこの上なく個性的で愛らしい子猫はネロと名付けられ、レリック公爵邸へと迎え入れられる。
ふてぶてしい仔猫、ネロとエリザベスの生活は、ここから始まるのだった。
登場人物一覧は今公開用に編集しているので、編集次第掲載します。
活動状況の方にも更新予定です。
本日同時に二回更新ですが、うち一つはこちらのあらすじ、もう一つが続きとなります。




