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始まりの夜
ある日の夜。街灯が辺りを照らす。
周りを見れば沢山の家が。上には家よりも多い星が。
そんな中に一人、コートを着た男が歩いている。
上も見ず下も向かず、ただ真っ直ぐに歩く。
すると向かう方向に、一人の制服を着た女が歩いてくる。
こちらも真っ直ぐ、迷いなく歩く。
やがて2人の距離は縮み、お互いの顔がはっきり確認できる。
男はふっと笑い、灰色の石を出す。
女は顔をしかめ、青い透明な石を出す。
そして同時に言う。
「「グラント マイ ドリーム」」
刹那、辺りの空気が歪むかのように震える。
2人はそれぞれの持っていた石の色の光に包まれる。
そして光は体に吸収されたかのように消え、姿が見える。
2人は今まで着ていた服装とは全く違っていた。
男は防弾服のようなもの。体中に武器が付いている。
女は聖女のような服。背中に槍が付いている。
お互いに武器を構えて、相手の目を見る。
しばらく見つめ合った後、同時に相手に向かって走る。
辺りには銃声と、金属のなる音が響くり
しかしこの音に、気付く者はごく少人数であった。