それは1冊の日記帳から……
他サイトで書いてたのをリメイクしようかと……頭おかしい点に関しては申し訳ないけど、美少女(好みの)からなら誰でもされたいよね(違うw)
それは、ある日の放課後のことだった。
居残りを終えた俺は、職員室から教室に鞄を取りに戻ると、一冊の日記帳が目に入った。
床に落ちていたそれを拾うとそこに書かれていた名前は「柊小雨」と書かれていた。
柊小雨さん。
俺のクラスメイトで、ほんわかした癒し系の顔立ちをしている美少女だ。
ただ、目立つ美少女というよりは控えめなタイプなので、祭り上げられるほどの人気ではないが、大人しい男子にはダントツで人気の美少女と言える。
そんな女の子の日記帳。
紳士な俺は本来なら見ることはないが、いつもほんわかしているあの美少女がどんなことを日記帳に書いてるのか興味が出てしまい、思わず中を開いてしまった。
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4月15日
今日も坂井くんは格好いいし優しかった。
クラスの係決めの時に推薦で嫌そうにしていた子に変わって委員長になった。
少し軽そうな発言で笑いを取ってからなったけど、坂井くんがその大人しい子のために変わってあげたのは一目瞭然だ。
みんなは知らないだろう坂井くんのことを知っている私は少しだけ誇らしい。
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「は………?」
そこに書かれていたのは俺の名前とこの前確かにあったこと。
坂井一成……それが俺の名前で、このクラスで坂井という名字は俺だけだし、このときの出来事も俺が起こしたものだと断言できるので、この日記帳の坂井は俺なのだろう。
だが、何故柊さんが俺のことを……?
気になって続きを読む。
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4月16日
本日は休日で学校には行けない。
坂井くんも部活はやってないから部屋で過ごすのだろう。
坂井くんの起きる時間はだいたい休日だと9時くらいだからそれまでは早起きして坂井くんの眠る姿を備え付けのカメラから監察できる。
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「カメラって……盗撮!?」
あの、ほんわか美少女の柊さんが俺のことを盗撮してるのか……?
いやいや馬鹿な。
でも、確かに俺は休日はだいたい9時頃に起きるし、本当なのか?
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9:30坂井くんが目を覚ました。
ぼーとしながら立ちあがり、部屋を出ていく。
一人暮らしの坂井くんの家には何台もカメラがあるから居場所はすぐに特定できる。
場所は洗面所。
顔を洗っている。
その時に若干前髪に水が飛んで坂井くんの髪先が少し濡れる。
その坂井くんが愛しすぎて、私はその時の画像を密かにプリントアウトして「坂井くんのアルバムシリーズ~写真編~」の記念すべき 100冊目入れた。
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……そうか。そんなに隠しカメラあるのか……。
しかも、アルバムの100冊目って………いつから撮ってるの?
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そのあとにトイレに入る坂井くん。
こちらは、流石にリアルタイムではみれない。
保存して夜食のお供にする予定です。
そのあとに服を着替えに部屋に戻った坂井くん。
休みの日は、パジャマから部屋着に着替えて一日過ごすことが多い坂井くん。
出掛けるときは、それにあわせて着替えるから坂井くんはお洒落さんなのです。
あと、坂井くんは部屋では短パンや半袖など露出の多い服を着ることがおおく、逆に外では長袖系の服が多いので、肌をみれる部屋着は貴重なのです!
あと、下着姿の無防備な坂井くんを見ると体が火照ってしまうので今は我慢です。
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どうしよう……見てはいけないものを見た気分だ。
まあ、あんな美少女ならギャップで俺はありだけども。
ってか、柊さん時々日記だと書き方が変わるのかな?
だんだん感情的になってきてる気が……
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朝食を作りにキッチンに行く坂井くん。
坂井くんは意外と料理が上手なので、手際よくお料理する姿は格好いいです。
朝食を食べると、坂井くんはそのまま読書を始めました。
読んでいるのは推理小説かな?
今度同じのを買わなきゃですね。
そのあとに、坂井くんは友人から電話が掛かってきて、遊ぶ約束をしたみたいです。
本当なら付いていきたいけど、今日は坂井くんコレクションの整理もしたいから我慢です。
居場所はGPSで分かるので大丈夫でしょう。
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そうか、居場所も把握されてるのか。
しかし、これ完全に柊さん俺のストーカーだよね?
自惚れとかじゃないガチなやつ。
続きを読もうとするとチャイムがなり、俺は仕方なく下校することにした。
日記帳は……持って帰って読みたいけど、我慢だ。
俺は柊さんの机の中に日記帳を入れて帰宅する。
下校途中に俺は考える。
柊さんは俺のストーカーなのだろう。
あんなにほわほわした人がストーカー。
本来なら恐怖するが、いかせん、俺は美少女にストーカーされるなんて経験はない。
そんなの物語の中だけのことだと思っていたからだ。
柊さんのことは嫌いではない。
何度か教室でも会話をしたことがあるし、可愛いと思う。
俺の好きなタイプでもある。
それならいっそのこと、俺は彼女にストーキングされようかと思った。
頭のおかしい発想かと思うけど、彼女が満足するまでストーキングされてから……好意があるなら付き合おう!
俺はこの日から、彼女に自覚してストーキングされる日々が始まったのであった。