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七菜との日々  作者: ニリとん
2章 AとEのクトゥルフ編 前編:A
8/52

AとEのクトゥルフ編 Ⅰ

ざっくりクトゥルフ開始。

変態が生きる時間です。

あと、作者は実際にクトゥルフしたことないので間違ってるかもしれません。

そこんとこご了承下さい。

 




「私が来たァ!」

「来んな変態」

「ありがとうございます!」


 ベルトを開発して色々試し、結果飽きた数日後。

 七菜さんはテンション高めで部屋に飛び込んできた。

 つか飽きんな。

 もっと遊べ。


「私ね、最近面白いの見つけたの」

「お前の頭か」

「そうかもしれませんな…ッ!いや、そうじゃなくて」

「えっ」

「えっ」


 変態の頭より面白そうなモノなんてあんの?

 面白いモノと言われて、変態の頭って答えたら満点くれそう。

 むしろ加点されて満点越えそう。

 ないか。



「ねぇねぇ、クトゥルフ、って知ってる?」



 目を輝かせてそう言った変態。

 何それ。

 つかお前、そんな手ワキワキさせて何しようとしてんの?

 蹴るよ?


「蹴って」


 思考を読むな変態。


「で、クトゥルフね。不知火の?」

「普通に不知火」

「えぇ…」

「えぇ…」


 なんでお前の知識と僕の知識が共有されてないといけないんだよ。

 これだから変態は…。

 ところでだが皆は駆逐艦ってご存知?

 ご存知ない?

 あらまあ、そう。


「クトゥルフってのはね、顔がタコの怪物だよ」

「うわキモい」

「ちなみに邪神だよ」

「超速で理解できたわ」


 キモいイコール邪神の風潮。

 ねぇな。

 邪神はもっとカッコいい方が良いよね。

 誰とは言わんが。


「で、その邪神が?食われるの?」

「いやいや…。それに関する怪奇現象とかを探索する、っていう感じ」

「成る程マリオか」

「あながち間違いではなさそう」


 邪神クッパと周辺の生物に引き起こる怪奇現象、それを捜査しにマリオが動く!

 割とありそう。

 ないな。


 それで、探索しろと?

 どこに?

 アメリカ?

 ニューヨーク?

 ニュージャージー?

 ニューオーリンズ?

 ニュージーランド?

 何言ってんのかわかんねぇなこれ。


「そんで?」

「そういうのを話しながらロールプレイングすんのさ!」

「要するに?」

「無茶ぶりのきくゼルダとか」

「成る程めっちゃ面白そうだな」


 ゼルダやったことないけど。




「で、どうすんの?僕の部屋(ここ)でやんの?」

君の膝の上(ここ)でいいって、寧ろここじゃなきゃムラムラもといワクワクしないし」

「オーケー、まず貴様の頭を切り落としてからあんこ詰め込んでやるから出せ」

「クリームにして」

「キムチな」

「なじぇえ!?」


 部屋のテーブル近くを片付け、とりあえず綺麗にした。

 変態が膝の上に乗ってくるが叩き落とす。

 悦してるが無視だ。


 調べたところによるとダイスがいるらしい。

 とりあえず変態が家から色々持ってきたので大丈夫だろう。

 何かあっても変態がやってくれる。


 さて、ここからか。

 腕捲りをして七菜さんと頷く。

 キャラを作らなくちゃいけないらしい。

 なんかよく分からんがダイス振って決めるらしい。

 …3d6って何だよ…。


「七菜さんや七菜さんや」

「なんだねなんだね」

「さんでぃーろくってなんだ」

「6面体の出目を3回だと思う」

「りょ」


 七菜さんはこちらに目もくれずにダイスを振っている。

 真剣である。

 こんなときにそんな表情するなよ、もっと他の時にやれや。

 そんなことを思いながらダイスをポイっする。

 ころろんこん。


「17でたわ」

「!?」


 めっちゃ見てくる。

 くわっ。

 どうでもいいけど、くわっていう擬音はアヒルにやらせると面白いんじゃね?

 くわっからのガァァァァァアアアアア。

 どうかしてたわ、忘れてくれ。


 で、これがどんな数値なの?

 聞いてみよう。


「これどんな意味なん?」

「見といて」


 紙を渡されました。

 手書きです。

 ざっくりで分かるクトゥルフって書いてある。

 いつ書いたんだこれ。

 まあいいや。


 読んだところ、こんなことが分かった。

 基本的に8つの要素がある。

 筋力(STR)体力(CON)精神力(POW)敏捷性(DEX)外見(APP)体格(SIZ)知性(INT)教育(EDU)

 これを基本的に3d6で決めるらしい。

 つまり、ざっくり言えば18最大値でキャラの性能決めるってことだな。

 うーん、とりあえずポイっ、と。

 書いてある通りに計算する。

 SIZとINTが2d6+6で、EDUが3d6+3か。


 こんころこんこん。


 できたステータスっぽいのがこちら。

 なんだか強そう。


 STR 8

 CON 9

 POW 12

 DEX 12

 APP 17

 SIZ 17

 INT 17

 EDU 17


「APP17…美形?」

「!?」


 七菜さんがなんだか凄い形相でこちらを見つめて…いや怖い怖い…。

 ついでにいえば歯軋りもしてる。

 ジェラッシ?


 そういえば、SAN値って聞いたことあるな。

 さっきの紙をもう一度見てみようか。

 ふむ。

 POWの5倍がSAN値、幸運。

 アイデアはINTの5倍。

 知識はEDUの5倍。

 耐久はCONとSIZの平均。


 SAN値は60のようだ。

 これが0になると発狂でしょ?

 低めじゃない?


 ここでチラッと七菜さんを見てみる。

 なんだか色々振り直している。

 見てみるか。


 STR 15

 CON 12

 POW 5

 DEX 12

 APP 17

 SIZ 17

 INT 15

 EDU 11


 …SAN値は…25…!?

 不味いですね、これだとすぐに死にそう。

 SAN値60で低いとか思ってすいません、十分高いです。

 ところで七菜さんは何にダイス振り直してるのか?


「何してんの?」

「APP18じゃないと気に入らないんだよォォォォォオオオオオオ」

「あっそ」


 要するに美少女目指してるってことね。

 確率的にはかなり低いからやめとけ。


「んにゃぁあああああああああ最低値ああああああああああああああああ!」


 APP3出たのか。

 それでいいだろ。




 その後何回やっても出なかったようで、17で妥協した七菜さん。

 十分高いです。

 その美貌、変態には余ります。


「で、次は?」

「APP18…APP18…」

「はよしろ」

「ふえぇ…」


 しょぼんな顔でこちらを見る七菜さん。

 SAN値低いからな、すぐ死ぬでしょ。

 まあこういう常時死に際の奴が生き残るんだが。


「ふえぇ…次は技能だよ。ざっくりでいいから職業決めて、それに関する技能にEDUの20倍までのポイント振るんだ。まあアレだから適当でいいよもう…」

「落ち込み過ぎちゃう?」

「ふえぇ…」


 しょぼんからずーーんになった七菜さん。

 このままいくと変態になりそう。

 変態だったわ。


 で、技能にポイント振る?

 …その前に職業決めないとか。

 どうするかなぁ。

 無職はダメか?

 ダメか。


「無職!?なら私が養ってあげるよ!」

「いらねぇよ変態」


 元気になったね。

 おかえり、そして帰れ変態。

ちなみにちゃんと振りました。

振ったらAPP3出たのは思い出。


七菜「どうあがいても普通の美少女にしかなれない」


それでいいですよね?

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