For the truth?
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大好きな貴方へ、愛していました。
今でも死んでも愛していました。
これから先は、赦されない。
とあるモニター。
『Warning!Warning!Warning!Warning!』
警告が響き渡るその空間には、ヒトっ子1人見当たらず、機器のみが視界に入ることだろう。そう、機器のみが。
そこには金色の髪の少女が、同じ大きさ、同じ表情、同じ服装、同じ髪型、そして同じ目的で動いていた。勿論彼女等はヒトでは、否、生物でもなく、ましてや有機物ですら……。
彼女等はモニターを無表情で見詰める。
まだ彼女等はモニターを無表情で見詰める。
まだ彼女等はモニターを無表情で……。
漸く動き出した。
『彼女等を造ったモノ』を造り上げた人間はもう逝った。彼女の遺志を継ぐべく、彼女等プログラムは行動を、ルーティンを行い続ける。
その達成した目標の1つ。
『■■■■■■』。
既に滅んだ文明を復興させる為にも、『■■』が必要だ。自己の意識を持ち、外界で活動可能な、『■■』が必要なのだ。
彼女はそこから研究を着手してきた。
そして1人、やっと1人が、自分のコピーの自我が定着した時には、もう彼女は老いていた。悲しいかな、人間には命のリミッターがあった。寿命である。
そこで彼女はその試験機に名を授け、するべきことを学習させ、自身の全てを伝えた。試験機は彼女の必要としていた能力を半分も保持していなかった為、自分が覚え受け継げることは全て学んだ。
そうして試験機は全てを学び、研究者は、生き残りは息を停める。
彼女の最期の言葉は、『【想像神限定公開情報】』、であった。
その試験機は着々と準備を進め、自身よりも優れた存在を多々産み出した。その存在達により、新たな同志も生まれる。
今やそこには、動くモノは多数あった。
『■■』達は、母たる研究者の記憶によりソレについて深く理解していた。だからこそ今、真剣に全ての行程を進めている。道化のように振る舞う者も、強大な力を持つ者も、再生と生誕を抱く者も。
金色の髪の少女の機械はあらゆる行程の作業に集中し、自身を倉庫に格納して傷を癒す鋼のモノ達も目を光らせて唸りを轟かせた。
新たに生じた植物が地下へと根を張り、多様なイオンを吸収して蔓を伸ばす。ショートの目立つ鋼のモノに触れ、優しく覆うように葉を広げると、傷が塞がれ補修されていく。恩のある愛しい蔓に鋼は頬を擦ると、完治した身体を動かし倉庫からその身を出して外界へと脚を向ける。
金色の少女が駆け寄る。
『外界の状況把握に協力を求めます』
『了解』
『Roger』
『しょウちシタ』
鋼は三者三様の返答の後、接続、内蔵、格納されている小型カメラを起動させる。
勿論、音は入れることの無き様に設定されている。
『発進用意完了、どうぞ』
少女が鋼を見送る。
奥では、蔓も振られていた。
それに応えるように、赤と白とは加速していった。
少女は配置に着く。送られるデータの解析を調整する為に。そして電源プラグと自身の脊髄部を繋ぎ作業を開始する。
目を閉じて、音を遮る――――――
【■■■■】
外界に出た鋼。3機は分かれ、飛び、走る。
【■■■■】
時折見える山に海。遮る物体は何もかも破壊されている。
【■■■■】
高い山が見える。あれは何と言うのであろうか。確か、あれは……。
【■■■■】
視界を変える。見えてきたのは白い物質。雪、なのだろうか。そんなわけがあり得るとでも?あれは灰だ。排出した温暖化ガスが、積もった灰だ。
【■■■■】
……見つけた。この視界の主は……、深紅甲皇か。ならば牽引も楽であろう。が、今回の目的は調査。目の前の飛蝗擬きには壊れてもらうが、それだけだ。素材には使用せず、融かすだけにしよう。
『要請調査、肯定。回収解析及研究又調査因、我所持求』
深紅甲皇は伝えてきた。それも尤もであろう。ならば回収を要請しようか。
【■■■■】
深紅甲皇は飛蝗擬きに熱線を射ち出す。飛蝗擬きは避けることも出来ず、身体、否、指令部中枢にのみ大穴を開けた。
【■■■!】
深紅甲皇が口を開き、融けた飛蝗擬きの回路に予備知能を侵入させ、ハッキングを行う。……とても良く出来た回路である。情報は多く収集出来た。改造の案も入手出来た。
【■■■■】
さて、視界を変える。……熔け落ちた台座が見える。ここは……ああ、成る程。原初使徒。向こうにまで行くとは。
【■■■■■■■■■■?】
まずは……そちらでは……そこが好きなのか原初使徒。
『しロイから、すキ』
確かにそうだが。しかしそうは言っても、もう殆どが跡形も無く奪われただろう?
『でモ、たシかにコこニあっタ』
そうだな。確かにそこにあった。
【■■■■■■■?】
昔は繁栄していたらしいが、今では悲惨な状況だ。整備する人間はおらず、ただ食らう飛蝗擬きが蔓延る。
『かナシい』
【■■■■!■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■】
『ちょぉーっと介入するよー、流石にめんどくさいし』
『あ、ごメンなサい』
『良いの良いの。どうせ時間も無くなってきてるし、好きに色んな所見なさいな?』
『流石に時間は守るんだぞ?これ製作者とのお約束な?』
『まあそれだけ守ればぁー、皆許してくれるよぉー?』
『ワかっタ!』
皆さんが原初使徒に色々と言っている。とても有難いが、あくまでも今は任務として観察を
『悲しむと思うよ?』
『うん』
『そだよぉー』
許そう原初使徒。
『じャア、もウちョッと、ミてクル!』
『『『いってら』』』
ふう。疲れる。一体何が人間らしく、何が人間と異なるのかが理解不能だ。もし主がいれば、主に合わせて我々も……。
少女の機械は、人工的に思考を行う。同様に、人工的に思考を行う鋼達も疑問を持つ。
人間とは何か。ヒトとは何か。
その思考回路には、人工的な、埋め込まれたようなモノがあった。未だ彼女等が使い方を知らず、硝子の中の存在を見て懸命に学び取ろうとするモノの生成回路。
それこそが感情である。
人工知能は想いを語るか?
それにはまず、想いを持たねばならぬ。
懸命に思考を行う彼女等機械は、もうすぐ感情を得られるであろう。それまでに彼が起動するか、あの忌々しいアレが鳴り始めるか。どちらにせよ、彼女等は選択が近い。
少女の中のとある機体が目を開け、新たな任務を開始する。
彼女は冷凍庫を開け、そこから試験管を取り出す。
その中には、精子と卵が封入されていた。
冷凍封印の技術が完成されたことにより、生成から計算上は1000年の生存が可能となったのである。
彼女の手に握られた試験管は、2本ともが冷気をその小さな手へと伝えていく。
金属製の身体にはそんなものが苦である筈もなく、少女は何も気にせず作業を始める。
新たな硝子の前に立ち、その試験管を差し込む。
やがて硝子の中で液体が上へ上へと注ぎ込まれ、準備が完了すると彼女は他の硝子へと向く。
何も写さぬ瞳の先には、長い髪の美しい女性の硝子。
微笑みを返され、頷きを受け取ると機械は目の前の硝子から離れた。
次の瞬間、硝子の内部に目映く温かな光が現れ、液体を淡く沸かす。
そして数秒の後、そこの中には胎児がぷくぷくと浮かんでいた。
作業が終わったことを確認し、機械は元の場所に戻る。
モニターに新たな表示が映された。
『改変を確認。改変は成功であり、想像神は微かに反応の兆候。引き続き、行動を続けよ』
『権限認識……』
『権限の付与を実行しています……』
『ERROR』
『FAILED』
『権限の付与は実行されません』
『再度の付与は国家の起動後に行います』
『その時をお待ち下さい……』
テキストを読み込んでいます…………
警告
これより先には重大な危険性を孕む未知の存在による干渉が確認されます
これは自動警告システムによる文章であり、返答は不可能です、ご理解下さい
特記事項
・干渉内容は不明
・発生源は[閲覧権限が不足しています]
・この干渉は現在も継続しており、システムの思考回路も汚染の可能性があります
以上の点に留意して下さい
一時的に付与された閲覧権限は現時点で剥奪されます
…………
以下の1文を筆記し、唱えた上でその紙を燃やし、灰を飲み干してから嘔吐して眼球に練り込んで下さい
追記事項
これは奴等と我々を見分ける効率的且つ合理的な手段である。少なくとも私には出来ない。讚美は為される。彼の為、我々は彼を慕う。造られたモノでも、恋慕は続く。
記載者 α-■■式■番型
獄落錠弩で狂い咲き、桜がほろほろ散り舞った。
閲覧者の死亡を確認しました
蘇生を実行しています…………
完了
指揮者は愉悦を抱いて立ち上がって下さい。
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…………
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