AとEのクトゥルフ編 ⅩⅣ(アリス編解説回その1)
お ま た せ
模試があったりして時間かかりますた。
ふえぇ!ふえぇ!ふえぇ!
ところでですが時津風がドロップしました。
歓喜。
一応、見なくても大丈夫な感じにはしたつもりではあると言いますかいやえっとあのその…。
もしアレだったらふいません。
もしそういう感じのがあったら、適宜補足していきたいですね。
「ふぁっ!」
とある別の意味でアリスに襲われるという、なんとも犯罪なエンドを迎えた。
それもこれも全て変態のせいだ。
蹴らせろ。
ワムを頭から取り外す。
…これ本当にすげぇな。
横を見ると、ワムを着けている七菜さんがいる。
…ぐへへとか言ってるんですが。
とりあえず顔に、変態って落書きしておく。
きゅっきゅっきゅっ、と。
ちゃんと油性ペンです。
ざまぁみやがれ!
…。
後でごめんなさいするか。
「んっ、うぅん…」
「起きたか変態」
「ん、ん…す、すぅー、すぅー…」
「丸わかりだぞ」
寝た振りをしている七菜さん。
ぴくってしたよね?
分かるぞ?
「…お前に何が足りないか教えてやろうか」
ネタをぶちこむ。
これは多分成功するな。
七菜さんのことだし。
「お前に足りないモノはァッ!」
それは!
「理性常識清楚さ理性人間性理性!」
そぉして!
「なぁぁぁあああああああによりもぉぉぉおおおおおおお!」
…。
「「速さが足りないッ!!!!!!」」
ほら見ろ。
叫んだ後、二度寝…の振りをしたから文字通り叩き起こした。
七菜さんはとても良い笑顔をしている。
気持ち悪い…。
「ふぅ…やっぱりアリスより君だよ」
「お前もしかしなくても何かやらかしただろ?」
「でゅ、でゅふふふふふ」
「目を見ろ」
恐らく同じエンディングを見たんだろ。
それで、抵抗もせずに、寧ろアリスを襲ったんだろ。
そんなん容易に察するからな。
なお、この七菜さんが見たエンディングは思わぬ内容だったのを後で知ることになった。
「まあそれは置いといて、だ。ちゃんとしたシナリオの解説をしよう。知りたいでしょ?」
「うむ。よろしく頼んだ」
七菜さんは一息つくと、シナリオの内容を解説し始めた。
こちらとしても、どうなるのかが全く分からなかったからな。
知りたい所である。
「まずね、前提として言うと、モチーフは不思議の国のアリスね」
「それは途中から大体察せた」
「うん。最初の部屋の絵だけど、アリスのキャラクターだよ。チェシャ猫、三月ウサギ、そしてジャヴァウォック。ここで大体察したりできてたらね、あーそれっぽいなー、とかは思えた筈」
「…蜥蜴…」
「それは本当に笑った。ドラゴンだよね?蜥蜴って何なの?ねぇ?」
「知らんわ」
アリスとか言ってたしな。
不思議の国の感じはした。
「それで、アリスは?結局何なの?」
「…んー、本人呼ぶね。ちょっと待って」
え?
七菜さんは端末をいじり出す。
そして、ワムと接続してスピーカーを入れる。
「「「「「「わーい!」」」」」」
それはアリスの声だった。
「え?」
「一応バックアップはとってあるからね。…アリス、プログラムだよ?忘れてない?」
「忘れてたわ。…すごくね?」
「でしょ?褒めて?」
「「「「「すごーい!」」」」」
この人、本当に変態部分だけ消えれば良いのにな…。
賢い美人だからね。
変態しなければ。
「そうだ。ちょっとユーの貸してみ?」
「へ?あー、ほれ」
七菜さんが僕の端末を要求してきた。
…。
プログラム、端末、七菜さん。
もしかして?
「はい。どっぞ」
「…このファイルは」
謎のファイルが追加されていた。
…開いてみる。
ファイル名は…ALice?
くりっくぅ。
「「「「「「わーい!」」」」」」
やっぱり。
ファイルに入っていたのはアリス達のデータだった。
これで、アリス達といつでも一緒だね!
わぁい!
「この画像なぁにぃー?」
「ねぇねぇー?」
「こーら漁るんじゃない」
「「「「このファイルなぁにぃー?」」」」
「コルァッ!」
やめといた方が良かったかもしれぬい。
「さて。本人達を呼んだ所で、お話を再開しようね」
「せやな。でもアリスは代表者だけにしてほしいわ。なんか怖くて敵わん」
「ところでその、例のファイルの中身は?」
「やめろ聞くな」
「…」
言えるわけない。
黒歴史を書いてあるんだよ、忘れないようにって。
まあ要するに『その場の勢いでつけてしまった二つ名』を書き留めてあるんだ。
もっとこうすれば良かったよな、とか。
これならもっとアレだな、とか。
そんなの言い出した所でキリがないけどね。
「じゃあ、続けるよ。なんだかんだでアリスは確定で一旦分裂するよ。トリガーとなる行動は、アリスとの肉体的接触だね。スキントゥスキンだよ」
「わぁい!」
「なりほろ。ソレに加えてアリスの人懐っこさ、というか可愛さ。向こうの方から飛び込んでくるのか。流石に…ねぇ?」
「わぁい!」
「うん。まあ、それでアリスが増殖するんだけど…」
「わぁい!」
「コッルァ!」
「ふえぇ!」
アリスさんは1人でも賑やか。
いやアリスは元々1人か。
「アリスさんはね、本体が死亡すると纏めて全員が死亡する。要するに本体倒せば周りが全員倒れるのよさ」
「…ぉぅ。アリスを守ってて良かったかもしれぬいな」
「そうだね。でも、一応アリスを戦わせれば青い血を流すから、そこで気づく可能性もあるよね。つーか、寧ろアリスを戦わせるっていうシナリオだったんだけど?そこんとこどうなってたんでしょうね?」
「それはすまんかった」
アリスを戦わせるシナリオだったのか。
めっちゃ守ってたわ。
シナリオガン無視してたのね。
ふえぇ!
聞いたところによると、アリスのステータスとしては『その場の探索者全員の平均』が大体、APPは一定、ということだと。
普通に戦闘とかできるのね。
APPが異常なだけね。
はい。
「アリス、戦いたかった?」
「「「「「結構!」」」」」
「ごめんなさい」
実際この子も闘争意欲高かったわ。
その節は本当に申し訳ないです。
「あ、そうそう。アリスは3回分裂すると全員爆発してシナリオクリアがほぼ不可能になるね」
「えぇ…」
「なんにせよ、それまでに本体見つけ出せば良いんだよ」
なっかなか難しいこと言いますねアナタ。
本体見つければ良い、って…。
えぇ…。
「まあでもね、他のアリスと比べて血液は赤いし、目が赤くなったりもするからね?なんなら特定の1人が殺されると全員が爆発するんだで?わかりみがかなり深いと思うのよ」
「…えぇ…まあ…うん…。…えぇ…」
納得ができぬいぬい。
「いいやいいや。次行こう次」
「ふいふい。アリスについてはわりかし言い終わったかな?じゃあ次は仕掛けかな」
仕掛けか。
よく分からん上にグロいもんが多かったけど。
「まずはウサギさんだね。うさみみつけると…まあ、強化される。実際私がやヴぁい奴になってたし」
「は?元からでしょ?」
「え?」
「は?」
見つめ合う2人。
その間に恋が生まれることはない。
片方は欲情の視線、もう片方は非難の視線。
すれ違うことこの上なし。
はい。
「んっんんっんぅ。…ウサギさんは言うてそんなもんだね。にゃんこ先生の方が分かりにくかったかもしれないけど」
「せやな。全く分からんかった」
「ん。にゃんこ尻尾はね、なんと隠密行動に補正がかかるんです!職業にソレ関係の物があればさらに補正がかかるよ!すっごーーい!」
「全く分からなかったね!わぁーー、すっごーーい!」
「「「「「「わーい!」」」」」」
混沌となってきました。
隠密行動に補正なんて分かるわけねぇわよ。
何がなんだか分かんないな。
「で?イモリさんは?」
「んー、それはドア、というか脱出乃仕掛に関係するかな。なんならウサギさんとにゃんこ先生も関係するね」
「あー、あの発案者が畜生なアレか」
「なんですとォ!?」
謎の死体をょぅι"ょの口に詰め込むというギミックのどこが正常というのか。
頭おかしすぎるよね?
「説明するとだね、」
「説明しなくてもお前が変態で異常存在ってことは理解できるわ」
「あっひゃぁぁぁああああああ!」
変態が変態し始めた。
そろそろ抑え込まないとやヴぁいか。
「うぴぃ!」
「ほーれ、この指何本に見えるー?」
3本指をたてる。
「[自主規制]!」
「失せな変態」
「ありがとうございます!」
だめだこりゃ。
ショック療法しましょ。
七菜さんの額にでっこぴんする。
ぺちんっ、とな。
「はぅわぁっ!?…び、びっくりしたのです」
「電かな?」
いつもの七菜さんに戻ってくれた。
さあ解説の続きいや別にさっきまでもいつもの七菜さんか。
変態は変態だからね。
「で、どこからだっけ?七菜さんが愛しい貴方とウェディングケーキを食べさせ合いっこするシーンだっけ?」
「何を言ってんのあんた?」
前言撤回。
治ってないし戻ってもないし、寧ろ悪化してたわ。
話が出来る状況になるまでの次回が長過ぎるわ。
もっと時間かかるじゃねぇか…。
やっべぇ。
次回で終わりたい。
よし、次回で新キャラをほんのりと匂わせよう。
七菜「何ですって?おにゃのこのかほり!?おちょこのこのかほり!?」
黙れ変態め。
七菜「ふえぇ!」