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七菜との日々  作者: ニリとん
2章 AとEのクトゥルフ編 前編:A
18/52

AとEのクトゥルフ編 ⅩⅠ

ついに10話ですねクトゥルフ編。

今回もアリス祭りとなります。

アリスに萌えろ。

ではどうぞ、七菜さんをお楽しみください。

 




 とりあえずアリス達に同調してにゃんこ尻尾をつける。

 つーかさ、このうさみみもそうだけどさ、死骸っちゃ死骸なわけよ。

 アリスにそこら辺の認識は果たしてあるのか。

 ないだろうな。


 で、カード。

 さっき闇アリスの生成(アレ)があったからね、まだ裏を見てないんですわ。


 チラッと、裏を見る。



『ウサギは肉だ。空腹を紛らわすには丁度良い』



 …。

 もしかしてさ、うさみみ所持者への特攻とかない?

 …何かあったら大変だから変態に警戒しててもらうか。

 上手い?

 下手だな。


 さてさてさてさて。

 闇アリスが生成されないうちに、サクサク探索していこうか。

 次のお部屋にゴーだな。

 …忘れ物は…ないな。

 探索漏れも、ないな。

 よし。


「集合!」

「「「「「「はーい!」」」」」」

「次のお部屋にゴーだ!」

「「「「「「「とつげきー!」」」」」」」


 やっけくそぉぉぉぉおおおおお!

 いっけぇぇぇええええ!


 次のお部屋の扉を蹴破る。

 ドガァバキィドッゴォ!

 食らえ!


「オッラァ汚物は消毒だァァァアアアアア!」

「「「「「「「「Ураааааааа!」」」」」」」」


 アリス達と一緒に雪崩れ込んでいく。

 なかなか楽しいなこれ。


「…ストッパーがいなくなっちゃったねぇ…」

「そうだな!もうどうでもよくね!?」

「そうだね!よーし七菜さんはっちゃけちゃうぞ!」

「やっぱお前はやめとけ」

「素ゥ!」




 この部屋は、他の部屋とは違った。

 他の部屋のどれよりも大きく、そして扉は3つもあった。

 これは何かありますねぇ!

 そして、正面の扉の側には水槽があった。

 そこにはアカハライモリが5匹、泳いでいた。

 んー…初めて見たかも。


 ちなみにアリスは水槽の周りに集まって固まっておられる。

 まるで団子である。

 アリス団子…。

 なお水槽の中に手を突っ込むのはまだしていないようだ。

 ちょっと気持ち悪いみたいだな。

 そらぁ、まあな。

 魚でもない、トカゲが泳いでるんだからな。

 興味もあるけど、なんだか変だもんな。


「呼んだかい!?」

「呼んでねぇ帰れ変態」

「ありがとうございます!」


 それで?

 この扉には何が待ってにゃんこの部屋の扉見てねぇわ。

 にゃんこの部屋の扉には、大きなトカゲが描かれていた。

 なんだろうな、このトカゲ。

 イモリではない。

 角生えてるし。

 まあそんなのは後で考えるか。


 イモリの部屋の扉。

 にゃんこの部屋から見て、右の扉には脚が描かれていた。

 これは…ウサギの脚か。

 ふむ。

 うさみみに関係ありそうだな。

 で、左が目玉。

 趣味の悪さが極限状態。

 この瞳は、猫だな。

 にゃんこ尻尾か?

 なるほどな、これまでの部屋で袋の中を確認してないとこれは分からないかな。

 で。

 問題はこっち。


 正面にあったのは、ヒトの絵。

 少女の絵。


 そう、アリスだった。


 これまでの扉から察するに、何かしらの絵に描かれた生物が次の部屋で出てくる可能性がある。


 つまり次の部屋は…?


 ううん、そんなことは考えない。

 考えたくもない。

 やだ。


 というわけで他の扉から見ていきます。

 まずはあんよの扉。

 ドアノブがちゃんとついていたので普通に開ける。

 がちゃっと。



 そこにはヒトを括りつけるための十字架が立っていた。

 壁には、『血肉を捧げよ。耳を捧げよ』と書いてある。



 がちゃっと。


「よし、何も見なかった。次行くぞ次」

「なかったことにしちゃだめでちゅよー?」

「黙れ変態吊るすぞ」

「おねがいします!」


 目玉の部屋。


 がちゃっと。



 そこにはヒトを括りつけるための十字架が立っていた。

 壁には、『血肉を捧げよ。尾を捧げよ』と書いてある。




 がちゃっと。


「よーし何もないな!」

「こらこらこらこら?」

「やだやだやだやだ!」


 七菜さんに首根っこを摘ままれる。

 やだ。

 やだやだ!

 あんなヤバそうな所行きたくない!

 うぇぇ…。


「なになにー?何してるのー?」

「「「「「いけぇーー!!」」」」」


 待つんだ!

 アリス型駆逐艦有津風!

 もしかしたら海防艦かもしれぬい。




 駆逐艦な有津風達が2つの部屋に、全速前進高速特攻した。

 その元気を僕にも分けておくれ。

 で、皆が探索してくれた結果。


「「「「「「なんもなかったー!」」」」」」

「どうもお疲れ様です」


 特に十字架(アレ)以外何もなかったようで。

 人海戦術凄い。





 ゴーン、ゴーン…


 唐突に鐘が鳴り響く。

 わっつぁっぷ?


「そうそう、闇アリスだけど、2回目以降は出現する時にこんな音が鳴るよ」

「なるほど、裁きのチャイム的な?」

「的な的な」


 闇アリスの出現の通知らしい。

 5分経過したのね。

 今度は4人か。

 んー…。


 最初の部屋に出現する闇アリス。

 そのままこちらに真っ直ぐ向かってくる。

 よし、変態出撃。

 と、思っていた。

 闇アリスがウサギがあった部屋(2つ目の部屋)の所で進路を変えたのだ。

 …嫌な予感がするな。

 これは…なんだか、すごく嫌な予感。


「ちょっと見てくるわ、変な感じがする」

「うに、アリスちゃん連れてったら?護衛だよ護衛。ょぅι"ょだけど」

「1人で行くわ」

「ぬんっ…」


 うさみみもつけてるからな。

 そういえばにゃんこ尻尾の効果分かってなかったな。

 まあいいか。

 とりあえず静かに近づく。



 アリスは、お腹が減っている。

 先程拾ったカードの裏に書いてあった。

 果たしてそれは()()()()アリスなのか。

 その答えが目の前にあった。





 闇アリスは、闇アリス達は、ウサギの肉を貪っていた。

 肉、骨、皮、内臓、その他の組織も含めて全てを貪っていた。

 ゴリッ、ブチッ、ぴちゃっ、にちゃっ、バキッ。

 骨を齧り、噛み砕く。

 肉を頬張り、咀嚼する。

 皮をちぎり、舐め回す。

 臓器を握り、呑み尽くす。

 その光景は、地獄のようであった。

 餓鬼の道に堕ちた、醜いモノのようだった。


 その顔は血に濡れ、こちらのことを一切気にしていないようだ。


 仕留めるならば、今。






 うわぁぁあああ…。

 えぇ…。

 そういうことね…。

 …えぇ…。

 吐き気を催すが、それでも狂気に対した時の思考放棄の方が大きい。

 …うえぇ…。

 アリス達に見せてはいけないモノだわ…。


 一旦帰還し、七菜さんにだけ詳細を伝える。

 七菜さんはしかめっ面をした後、ヴぇえ…と舌を出す。

 気分が悪くなったか。

 これで変態はしないな。

 もう安心だ。

 フラグを立てていくゥ!


「…そのー、ね?」

「何?」

「…十字架の部屋、ちょっと詳しく見てみ?」


 七菜さんに言われ、十字架の部屋を見にいく。

 あんよの部屋だ。

 壁には『血肉を捧げよ。耳を捧げよ』って書いてある。


 …あ、え?


 ()()…ですって?


「これは不味いですね!」

「うん、取りに行った方がええよー」


 急いでDASHする。

 ウサギの部屋に着く。

 アリスの頬張るウサギの死体を手にいっぱいにして持つ。

 さあ帰るぞ。

 こんな、くっちゃくっちゃしてるお行儀の悪い子の側にはいたくないです!


 そして七菜さんの所に帰還。


「…ふぅ…ふぅ…とって、きた…」

「お疲れ様ですぅ」


 そして七菜さんは言う。



「じゃあ、早速()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

そろそろシナリオはラストですね。

あと少し仕掛けを起動させればシナリオクリアしそうです。

どうでもいいけどうさみみアリスの群れって萌えない?


七菜「時々アドバイスもしてあげる七菜さん有能でしょ?ね?ね?…だよね?」

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