AとEのクトゥルフ編 Ⅹ
艦これやりたい(切実)
そんな思いを胸に、クトゥルフ編9話の更新しまーす。
…頼むから潜水艦が欲しい。
ドロップしろ。
うさみみアリス。
可愛い。
血だけアレだから、それ拭いたらな。
まあそんなの置いといてと。
問題は、それを見た他のアリス達が真似をしていることだ。
急速にうさみみアリスが増殖している。
なんならDアリスの頭にも乗っけられたまである。
Dアリスだとうさみみというよりはバニーの方が近しいかもしれぬい。
そして七菜さんはうさみみを2つ手に取り、しげしげと眺める。
1つを自身につけると、こちらを見る。
「ほい、どぞー」
「いやつけねぇぞ?」
「ほれほれ」
「つけねぇよ?」
やたらとうさみみを推してくる。
やぁだばっちい…。
しかめっ面で拒否をすると、アリス達が周囲に集まりだして、取り囲まれる。
…この流れは知ってるわ。
「「「「「「…ね?」」」」」」
「分かったから…」
「「「「「「「わーーーーい!」」」」」」」
ょぅι"ょは最強の存在である。
異論は認めない。
頭につけると、アリス達にうさみみを触られる。
ええい…触んじゃないわよ…。
ん?
待て。
触る?
改めてアリス達を見る。
嬉しそうにぴょんこぴょんこ跳ねている。
そのまま天井に頭をぶつけたりもしている。
…。
このうさみみ凄いんとちゃうか?
試しにジャンプしてみる。
「んょいっ、と」
ビュォウンッ
「ちょっと待ちなさいな」
「おう、超加速変態状態な七菜さん。どうした?」
「ふぅっ!?採用ォゥ!」
跳ぼうとしたら七菜さんに止められた。
あと即刻で思い付いたのが好評だった。
仰け反りすぎてDアリスの頭が地面に付きそうである。
なおDアリスはちゃんとおんぶされているため、落ちない。
細かい心配りのしっかりしている変態さんは嫌いじゃないよ。
で、どうしたの七菜さん。
「そのうさみみさんは身体能力に多大な補正がつくよ。DEXに関しては5倍だよ」
「うわすげぇ」
「だから、何かする時には十分注意してね」
「うい、了か…いやちょっと待ちなさい貴女今のDEXはおいくつ?」
「うふふふふ?」
「うふふふふ!?」
コイツは韋駄天でしょうかね?
そろそろClock Upも習得しそうである。
同時にアクセルフォームしてそう。
で。
うさみみつけてパワーアップ…だけですかね。
んじゃ、次行きますかッ!
「どうせだし、何本かウサギさんのあんよ持ってくよ」
「えぇ…勝手にしとけ変態め」
部屋についていた、もう1つの扉の前に立つ。
うーむ…。
扉に描かれてるのが、ウサギさんの絵からにゃんこ先生の絵になったね。
この差異は一体何なんでしょうね。
「ねこはいます」
「「「「「「よろしくおねがいします!」」」」」」
こら、出てきてるぞ。
ねこは井戸に帰って。
よろしく。
ゴポッ…
扉を開ける。
勿論七菜さんが蹴破った。
扉はそのまま吹っ飛ばされて粉砕された。
だからさ、ドアさんをもっと労ってあげて?
部屋の中には…。
「…またカードと袋、か」
「そうだねー」
「カードカードー!」
「「「「「「わーーーー!」」」」」」
うわぁぁあああ…。
またアリスが特攻してった…。
まあアレか、斥候の役割なのか?
率先して役割をしようとするその心意気は称賛できるぜ。
だからといってょぅι"ょに斥候をさせるわけにはいかないんだよな。
…な?
どうせ言っても聞いてくれないけどな?
ょぅι"ょ=ゎぃ。
アリスが部屋の中でうろうろチョロチョロきょろりんちょしている。
真っ先に1人がカードを持って帰ってきた。
よしよし。
「んっふぅう!うぇれへへへ…」
この場面だけ見ると普遍的だな。
2人とも血濡れのうさみみつけてるってこと以外は。
で、内容内容…。
『にゃんっ!』
「にゃにゃにゃ!?」
ダメだコレ!
何がにゃんっ!だよ!
心がにゃんにゃんするわけでもねぇし!
なんだよ!ねぇ!
部屋の捜索を終えてアリス達が帰還してきた。
おかえり。
成果はいかに。
「「「「「「なんもなかったー!」」」」」」
知ってた。
さてさて。
例の大袋part2であります。
さてさて。
さてさて。
同じように鉄の臭いと赤い液体が出ております。
中身は、と。
…猫の、八つ裂き死体。
「ッ!お兄さん、アレ!」
「どうしたどうした」
突然アリスが僕の服を引っ張る。
なんだなんだ?
すると、アリスの指差す先には。
『ヴァアアァァ…!』
新たな闇アリスが生まれていた。
「何…?」
「あー、うん。その…頑張っていこうね?」
「は?」
「このシナリオね?」
「5分毎に、倍の数の闇アリスが生成されるんだ。それを倒しつつ探索していく、そんなシナリオなんだね…。忘れてた!」
「お前が全員相手してろ、お仕置きだ」
「お仕置きありがとうございます!」
重大な事実が明るみに出てきました。
やヴぁいですよ。
闇アリスが倍の数で出てくる…、つまりだ。
あと50分すれば1000人以上の闇アリスが踊りかかってくるんだ。
ざけんなや…。
そうして、2人目の闇アリスが生まれる。
この先は、絶望なんだろうな。
そんなことを思っていた時代が僕にもありました。
ええありましたとも。
ええ。
「「「「「うさみみ凄いねー!」」」」」
「でっしょー!褒めて!」
「「「「「すっごーーーい!」」」」」
「でゅっふふふふふ!」
七菜さんは現在、エグい速度で闇アリスの首をポキッてしてきて、文字通り瞬殺で帰還してきました。
はぁ…。
このシナリオ、変態との相性がとことん悪い…。
さてさて。
にゃんこ先生…うん、故にゃんこ先生だけど。
何故だか胴体部分は1つしかなかった。
逆に、尻尾は山のように入っていた。
まるで、つけていけ、というように。
…つける?
「「「「「「にゃんにゃん!」」」」」」
「にゃにゃにゃ!」
…つけてた。
七菜さんに首を折られて殺害された、2人の闇アリス。
その亡骸は、優しく座らせられていた。
七菜さんの配慮である。
そしてその顔は、目を閉じ、無垢な表情にさせられていた。
配慮のできる女と言われたかったのかもしれぬい。
2人は寄り添い、幸せそうであった。
その顔に、その身体に、最終清掃装置が仕掛けられてさえいなければ、本当に2人は幸せだったであろう。
2人の身体の節でない部位が少しずつ膨らむ。
風船のように膨らんだその身体は、まるでキャラクターのようであった。
少しずつ、少しずつ。
しかし、確実に膨らむ。
そのまま、2人の身体は音もなく爆発した。
その場に青い、澄んだ光を遺して、闇アリスは消えた。
そこの付近から、微量の化学物質が検出されるが、それを知るものはない。
そこの床が、ボロボロに腐食していたとしても、探索が済んだと思い込んでいるモノ達には、気づかれることはなかった。
そして、検出される粒子がアリス特有の、瞳の色に関する分子ということは、製作者の七菜さんにしか分からなかった。
はい。
不死身の振りのアリス。
このシナリオですね。
アリスはあくまでも不死身の振りなのです。
不死身ではありません。
早く進ませて次のシナリオ行きたい(迫真)
でもアリスかぁいいからね、もう少し続くと思う。
七菜「闇アリスの増殖、すっかり忘れてた。てへへ?許してにゃん!」