AとEのクトゥルフ編 Ⅲ
今回は変態回。
あとネーミングが唸った。
次回からシナリオ入りたい(迫真)
職業とかを適当に決めた僕だが、次は七菜さんの職業とかを決める…決まってるか。
「ご職業は?」
「変態です」
職業は変態。
そんな奴と一緒に行く道中心配すぎひん?
まあ職業ポイント割り振ろう。
一緒にやらないとこの人やらかしそうで怖いわ。
ポイントは…220か。
本当に怖いわ。
七菜さんの方を見据える。
目がこれまでにないほど濁っている。
ダメです。
「一緒に職業ポイント割り振ろうね、変態さんや」
「誘惑に500」
「は?」
「ダメ?」
「馬鹿なの?」
すぐこういうことする。
ダメです。
ダメです。
ダメですぅ!
七菜さんはブー垂れてこちらをぺしぺししてくる。
七菜さん机の上にぐでーーんとしているが、ギリギリ届かない。
プルプルしてる。
顔真っ赤にして頑張ってる。
良い努力だ。
感動的だな。
「だが無意味だ」
「ふえぇ…」
もう少しで触られそうだったこともあり、少し下がった。
これで勝利である。
七菜さんはふえぇしてしょぼんしている。
猫を被るな変態め。
で、変態の技能って何よ。
露出?
…職業が露出。
ダメだ、無理だ。
思わず溜め息をつく。
「個人的には七菜さんと言えば工作なんだがな…職業が変態だしな…」
「工作って子供入りますか?」
「全部含めても変態だったわ」
子作りは果たして工作なのか。
絶対違う。
でもまあそこから派生させるか。
変態と目を合わす。
その目はいつものように濁りきっている。
この目嫌だなぁ…。
「変態の物作り、ねぇ」
「どうあがいても大人の玩具臭がするね」
「自覚あったんだ?」
「こちとら七菜さんですからね」
「七菜さんなら全ての変態的行為が許されるとかいう謎の風潮」
なんならルビ振ってもいいか。
七菜さん。
なんかちげぇな。
HENTAI。
これだ。
「おいHENTAI」
「今スッゴいゾクゾクしたんだけど何かした?」
「うわぁ…」
「めっちゃ良かった」
「近寄んな」
七菜さんの変態を抑制できるかと思ったけど逆効果だったわ。
これ以上は僕の身体が危ない。
止しておこうか。
その時突然、僕の脳裏にイメージが湧く。
「…つまり反転か」
「ふぇ?」
反転。
堕天使に見られる素晴らしいモノだ。
この場合、七菜さんは僕の罵倒を讚美に変換している。
要するにだ。
受けるデバフをバフにしている。
…強くないか?
まあ職業変態だからな。
そういう意味でも変態使うしな。
よし。
「1つ思い付いたわ」
「んむ?聞かせて聞かせて?」
「罵倒で喜んでるからもとい、悦んでるからそこから反転をイメージしたわ」
「経緯が変態だね」
「自己紹介どうも。で、適当につけた名前が、あなたの罵倒は蜜の味」
「よし決定したね全部振るね」
「は?」
適当なネーミングである。
七菜さんはお気に召したようだ。
だからさ、全部振んな。
もっと一緒に考えてあげるから。
な?
七菜さんはウズウズして窓に向かう。
…お前?
まさか、そんなことしないよな?
七菜さんは窓から顔を出す。
「我が名はあなたの罵倒は蜜の味である!」
「窓から叫ぶなアホ!」
「名前はまだない!」
「ちゃんとあるじゃねぇかバカ!」
気に入りすぎか。
人心地ついた後、更に七菜さんの職業ポイントを割り振っていく。
七菜さんはまだニヤついている。
デュフフじゃねぇよ。
「次は何をするんだいねぇねぇまたかっこいー名前つけてよねぇねぇほらほらねぇねぇねぇねぇ!」
「あああああしつけぇよ!」
ったく。
ねちねちねちねち、いや違うな。
ネチュネチャネチュネチャしつこい。
目を濁らせたまま輝かせ、手をワキワキさせて鼻息を荒くしている変態にぺちっとデコピンする。
あうっ、とか言って転がる七菜さん。
それでもなお嬉しそうなのは流石変態である。
「で、だ。もっかい聞くけど七菜さんと言えば何だ?」
「美少女」
「黙ってればな?」
「…」
「黙るな猫を被るなはにかむな変態」
「…ッ!…!…!」
「悦をするな変態」
黙ってれば美少女、とか言った瞬間に黙る七菜さん。
ただの美人である。
ジト目で見るとはにかむ。
その微笑みはまるで麗しい女神のようであり、美しく伸ばされた黒髪はさらさらと流れる。
そして程よく染まった頬に濁りきったおめめが加わって何もかも全てぶち壊してますね。
これが七菜さんクオリティー。
目が澄んでいる時はかなりの、いや完璧なんだけどな。
口を開けば変態だけど。
ちなみに罵倒すると白目剥きかけてびくんびくんしながら悦びます。
さっき美人とか言ったけど取り消して良い?
その後もなんやかんやあって、七菜さんのステータスは結果的にこんな感じになった。
変態 100
あなたの罵倒は蜜の味 20
雰囲気の破壊者 20
そして君になる 20
本能の解放者 20
未知なる道の先導者 20
裸が王様 20
荒ぶりすぎた、反省はしている。
まあ性能おかしくても確率は低いからな。
多分、生きた乱数の七菜さんにかかればこんなの出しまくるからな。
心配しかないな。
「個人的にはかなり良いと思いますよ?」
「変態は黙れよ…頼むからさ…」
本当に、心配しかない。
七菜さんのステータス。
適当に決めました。
かなり適当。
つーか3分で決めた。
そろそろ更新しときたかったし。
まあ七菜さん自体がアレだからね?
仕方ないね。
支障とかあれば変更するかもしれないっす。
職業
変態
『変態行動を起こせば起こすほどに素早さが上がっていく。七菜さんクオリティーなのでこれは不変の予定です』
技能
変態
『職業。ちなみに変態すればするほどに相手からは引かれる。寄ってきたらそれは変態だね』
あなたの罵倒は蜜の味
『かかったデバフを逆にバフにして自分にかける。要するに麻痺したら電気纏う。多分変態要素』
雰囲気の破壊者
『シリアスもほんわかも含め、その場を掻き回して因果律をぐちゃぐちゃにする。コミュニケーションは絶対に終わらせる。雰囲気ぶち壊して流れを変える。こういう人良くいるよね』
そして君になる
『全てのステータスを目の前のプレイヤーと同化させる。ディケイド。ちなみに自分の技能は使えなくなる感じで』
本能の解放者
『対象の本能を引き出し、晒し出させ、行動を単一化させる。変態へようこそする。周囲が全部七菜さんになる感じ』
未知なる道の先導者
『行動によって新たなる性癖を解放する。叩かれたらドM、殴ったらドS。基本は受け系。常時発動型』
裸が王様
『裸拳。攻撃技能の威力が脱いだ枚数乗になる。以上』
七菜「性能もそうだし、それ以上にぶっ壊れてるのは性癖」