1-1 五年越しのリスタート ★
――泣き虫の少年がとある誓いをしてから、数年の月日が流れた。
(眩しいな……もう朝か)
まぶたを閉じていてもわかるほど強い陽の光が、ラウィを眠りの底から引きずりあげる。
眠たい目をこすりながらも、固まった筋肉をほぐすため伸びをすると、太陽の位置が思ったより高いことに気づく。どうやら、昼まで寝てしまっていたらしい。
ラウィは起き上がると、服についた砂や枯葉を軽く叩いて落とす。
ラウィは野宿をしていた。
冬が終わりかけているとはいえ、まだまだ寒い時期に野宿は辛かったが、それ以外に方法がなかった。
ラウィが睡眠をとっていた場所は、崖の側だ。木々が生い茂り、少し遠くには、轟々と音をあげながら大量の水が流れ落ちている滝がある。滝壺からは、緩やかな川が伸びていた。
ラウィが川の水をすくうと、ひやりとした感覚が手を走る。すくった水を一気に顔にかけると、徐々に脳が覚醒していくのを感じた。
ゆらゆら揺れる水面に映る自分の顔。その蒼い瞳を見つめる。
(……あれから、もう五年になるのか)
物思いにふける。あの出来事から、もう五年の月日が流れたのだ。
あれから旅に出て、ラウィは色々なことを経験した。
初めの数週間、飢えて死にかけてたところに旅人が通りかかってくれて、なんとか助かったことや、奴隷商人に連れていかれそうになったりしたこと。
他にも様々な非道い目に遭いながらも、ラウィは世界をまわっていた。アルカンシエルという組織への手がかり、ひいては、自分の姉への手がかりを探して。
「この辺りも、あまり変わってないな」
そして現在。ほとんど何の手がかりも得られなかったラウィは、一度原点へ戻ってみることにしたのだ。
ラウィが今朝目覚めた場所は、五年前姉と共に暮らしていた家の近くにある、洗濯などによく使っていた川のそばだ。
少し空気がひんやりとしているのは、滝壺で跳ねた水しぶきが霧のようになって舞っているためだ。
この感覚も、なつかしい。それと同時に、隣にいつもいたはずの存在を思い浮かべ、悲しくもなった。
(とりあえず、何か食べよう)
ラウィは川へ向けて手を振る。すると、川の水面が波打ち始め、人の頭くらいの大きさの水の塊がいくつも浮き上がりだした。
そのふわふわ宙に浮くいくつかの塊の中では、魚が元気に泳ぎ回っていた。魚が入っている水だけを操り、手元に引き寄せる。操作を解除すると、重力に引かれて地面に落ちて弾けた。水を失った魚は、ピチピチと地面で跳ね回っている。
(さて、火を起こそうかな。面倒だけど)
五年間で変化したことが、一つだけラウィにはあった。それが、水を操る力。その力を活用して、川中の魚を水ごと捕まえたのだ。
何故この力を得たのかはわかっていない。
しかし、この特殊な能力が、昔アルカンシエルの男が言っていた「神術」であると理解するのに時間はかからなかった。水面で瞳の色を確認してみても、鮮やかな空色に変化していた。
とても嬉しかった。
姉に近づけた気がした。
(でも、まだスタートラインにすら立ててないんだよなぁ)
ラウィは空を見上げてため息をこぼす。あの悪夢の日から、五年も月日が経ってしまい、焦りは日に日に増していた。
現実とは、思うようにいかないものなのだ。
情報を集めるために旅をしていたものの、人と会う事は稀であった。どうやらどこも治安が悪いらしい。
偶に人と会うことがあっても、アルカンシエルの名前は知ってても本部の場所など知らないという者がほとんどだった。
なので、ラウィは有力な情報を全く得られていない。
(はぁ……いつになったら姉ちゃんに会えるんだろう? こんなことしてる場合じゃないのに)
そんなことを思いながらラウィは、木をこすって火を起こす。徐々に火種を大きくしていき、大きな焚き火を発生させる。その中に適当に魚を放り込み、しっかり焼けるまで横になることにした。
火を燃やすと、当然だが煙が出る。
煙が上がれば、それを頼りに、光に群がる虫のように奴隷商人が寄ってくることがある。
煙を出しているのが子供だったら、商品にするために。大人だったら、商品を売るために。
リスクはあるが、ラウィはそうした奴隷商人を煙で釣る行為を繰り返してきた。
基本的にコソコソ隠れるように移動する奴隷商人に、こっちまで姿を隠していては、遭遇できなくなるためだ。
そいつが、アルカンシエルの情報を持っているかもしれないのだから。
人と会う可能性は、少しでも上げておきたかった。
暫くして、ラウィが魚の焼き加減を見るために起き上がると、森の少し奥に人影を発見した。
(今度こそ、何か知ってる人であってほしいな)
静かに体制を起こす。いつでも逃げられる、または抵抗できるようにだ。襲ってくることだってあり得ない話ではない。
この森はとても広大だ。何の準備も無しに入り込むと、迷って出られなくなるほどだと、ラウィは旅の中で誰かに聞いたことがあった。
そのため人の出入りが極めて少なく、人に見つかりたくない者、奴隷商人などがよく利用するのだとか。
警戒を続けているラウィは、現れた男の姿を漸く認識することができた。
妖しい紫の瞳をもち、髪は風にかき乱されたようにボサボサ。服には焦げた跡があった。まだ新しそうである。
とても疲れている様子で、木に体を預け、肩で息をしている。
まるで、何かから逃げてきたかのように。
この距離でも煙に気づいていないらしく、いかに周りが見えていないかがわかる。
(……少し危険な気がする。様子を見よう)
幸運ではあった。ラウィが起こした煙には気づいていないのに、遭遇することができた。樹々が鬱蒼と生い茂る森の中ならではだ。だだっ広い草原などでは、そんなことはほぼあり得ない。
その男は怒気を孕んだ表情で、忌々しそうに近くの樹にもたれかかる。肩で息をしながら、吐き捨てるように言葉を紡いだ。
「ちくしょう……まさかあんなところにアルカンシエルの連中がいるなんてよ……くそっ、奴隷どもが。ここぞとばかりに逃げやがって。いくらしたと思ってんだ。いくらになると思ってんだよ……ちくしょうが……」
その男の表情は、悔しさで満ち溢れていた。髪を掻き毟り、歪んだ口元がそれを強調する。その言葉から察するに、おそらく奴隷商人であることは間違いないだろう。
だが、ラウィはそんなこと気にしてはいなかった。今、この男は言ったからだ。
アルカンシエル、と。
五年もの間探し続けた、自分の目標を。
(この人は、アルカンシエルの場所を知ってる……?)
この奴隷商人の現状はどうでも良い。どうせ奴隷を連れていたらアルカンシエルに見つかり、命からがら逃げてきた。こんなところだろう。
奴隷商人なんて褒められた職業じゃないのだから。衣服が焦げていることからも予想がつく。
繰り返すが、ラウィにとってはそんなことどうでも良かった。この男が奴隷商人であろうと殺人鬼であろうと、アルカンシエルの情報を持っていることは確かなのだ。
千載一遇のチャンスである。こんなこと、次いつあるかわからない。
高揚する気持ちを抑えて、ラウィは意を決して、その男に声を掛けた。
「ねえ! 今、アルカンシエルって言ったよね?」
「!」
その男は、声をかけられると不自然なほど驚いた。恐ろしい勢いでラウィの方を向く。
みるみるうちに男の敵意が強くなっていくのがわかった。
「蒼い瞳……ちっ、神術師か。くそアルカンシエルが。まだ追ってきやがったのか?」
こちらを向いた男の瞳は、禍々しい紫に染まっている。間違いない。神術を扱える人間だ。
「ガキ一人か? なめやがって。そんならぶっ潰してやるよ」
「い、いや、僕は……」
遅かった。紫の瞳の奴隷商人は、低い体制のまま地面を蹴り、前傾姿勢で突っ込んでくる。さっきまでの疲れはまったく感じさせなかった。
何故か、手を突き出したままだ。殴りかかってくる気はないようだが、それがまた不気味であった。
ラウィは体をひねって避ける。そのまま地面を転がり、再び距離をとった。
「ちょっ! 待ってよ! 僕は戦う気は……」
そこまでしか声が出なかった。
目標に避けられた奴隷商人は、勢いを殺せずに、ラウィの背後にあった木の幹に衝突した。
瞬間。
その木は、触れられた部分から沸騰したかのように泡がたち、グチョッと奇妙な音を響かせながら倒れて行ったのだ。
あまりの光景に、ラウィは声を失ってしまった。
「避けやがったか。次はそうはいかねえ」
紫の瞳の奴隷商人は、数秒前まで木だったものから手を引き抜くと、ラウィの方へ向き直す。
木は、まだブクブクと泡立っている。異臭までしてきた。溶けているのか、いや、腐っているのか。
「待ってってば! 僕は戦う気は無いんだよ!」
ラウィは力の限り叫んだ。神術使いと戦闘なんて、冗談じゃない。
五年前、自分たちの家を壊し、姉をさらったあのフードの男もおそらく神術使いだったはずだ。瞳の色が、夕焼けのような鮮やかな橙色だったのを覚えている。
使いこなした神術は、恐ろしい力を発揮する。既に経験済みだ。
その時ラウィを助けたあのアルカンシエルの男も、瓦礫をすべて燃やし尽くすほどの力を持っていた。
そして、この紫の瞳の奴隷商人は木をドロドロに溶かしてみせた。
到底、ラウィのかなう相手ではなさそうである。
この男と戦うのは避けたい。お互いに、戦わなきゃならない理由なんてないはずだ。
「僕は聞きたいことがあるだけなんだってば! 話を聞いてよ!」
「なんだよ。騙そうとしてもわかるからな。言葉を選べよ」
紫の瞳の男は、手を前に構え、いつでも走り出せるようにしている。お前などいつでも殺せる。そう暗に忠告するように。
「さっきアルカンシエルがどうとか言ってたよね? アルカンシエルの場所を知ってるの?」
「やっぱりな、くだらねぇ質問だ。そんなもんで警戒解かせようたって、甘いんだよ」
そう言うと、紫の瞳の男は一気にラウィとの距離を詰める。アルカンシエルの追っ手だと思われる目の前のクソガキを殺すために。
「俺をずっと追いかけてでもこねぇと普通こんな変な森なんかにいるわけねぇだろうが! 白々しい嘘吐くんじゃねえ!」
ラウィは思わず悪態をつく。神術を扱える人間と戦うなんて真っ平御免だ。
しかし、逃げるわけにいかないのも事実。
覚悟を決めて、まずは目の前の脅威から回避しようと地面を蹴る。
しかし。
「あっ……!」
ラウィは砂利で足を滑らせ、地面をうまく蹴れずにバランスを崩してしまったのだ。
体制を立て直そうにも、もう遅かった。
木を溶かした紫の瞳の男の手のひらは、既に目の前まで迫っている。
(殺される!)
ラウィの全身が警報を鳴らした。嫌な汗が噴き出す。
咄嗟に、川から水を呼び寄せた。水の塊は、紫の瞳の男の腕に真横から突っ込み、わずかに照準のずれた手のひらはラウィの頬をかすめる。
ひとまず助かった。だが、気を緩めてる暇は無い。
奴隷商人は、狙いが外れたことに動じることなく、走ってきた勢いをそのまま利用して、ラウィの腹に膝蹴りを叩き込んでくる。
「うっ、げぇ……ッ!!」
口に酸っぱいものが上がりかけてくるが、無理矢理飲み込んだ。右足で今度こそしっかり地面をつかみ、体制を立て直すと、膝蹴りをしてきて近くなった男の顔面を右手で殴って距離をとる。
すかさず、川から水を呼び寄せ、奴隷商人の口の中へ放り込んだ。
「…………ッ! ……ッ!」
紫の瞳の男は水を吐き出そうとするが、外から神術で無理やり抑えている。手でも水を口から掻き出そうとするが、固形物ではないのだ、指がかかるはずがない。
少しは苦しいかもしれないが、息は鼻でもできる。窒息はしないだろう。
まだ奴隷商人は男は動ける。神術も発動できるだろう。だが、鼻呼吸しかできない状態では激しい運動はできないと、ラウィは判断する。
もう、怖くはなかった。
ラウィは念のため、また襲ってきても避けられるように、距離を置いてから男に話しかけた。
「一旦落ち着いてよ。僕はアルカンシエルの人間じゃない。でも、わけあってアルカンシエルを探してるんだ。だから、場所を教えてくれない?」
そこまで言って、水の操作を解除しようとする直前、ラウィは気づいた。
奴隷商人の男が、手のひらを胸の前に据えていることに。まるで見えない玉をもっているかのようだとラウィは思った。
何をやっているかわからないうちは近寄れないため、少し下がって距離をとる。
ラウィが警戒して男を注視していると、奴隷商人の手のひらに、拳大の大きさの球が現れ始めた。紫色に鈍く光り、禍々しい雰囲気を醸し出ている。
(何だろう……あれは……?)
風がざわめきだす。空間が歪んでいく。
川は波打ち、男を中心として暴風が吹き荒れているとさえ錯覚してしまう。
ラウィには紫色のソレが一体何なのか把握することはできなかったが、とにかく危険だということだけは、直感が教えてくれた。
とりあえず、自分の前に水を壁のように展開してみるが、事態はそんなレベルではないことを感じていた。
(ど、どうしたらいいんだよ、こんなの……)
ラウィは、濃厚な死の感覚に飲み込まれていた。まるで蛇に睨まれた蛙である。
やがて、男が、紫の眼を見開く。
次の瞬間。ボンッ! と、破裂音のようなものと共に、その死の塊が発射された。
ラウィは、動けなかった。
圧倒的恐怖の前に、ただ立ちすくむことしかできなかった。
紫の球は、一直線にラウィの元へ向かう。ラウィが作った水の壁をぶち破り、もう目前まで迫っている。
――こんなところで、死にたくない。
意志に反して足が動かず、紫の球がラウィの鼻先に触れそうなほど近づいた、その、刹那。
空間を叩くような爆音とともに、凄まじい衝撃波がラウィを吹き飛ばした。
「ごっ……ばぁ……ッ!?」
ラウィは、走っても十秒はかかるであろう距離を一瞬で通り抜け、骨にヒビが入るほどの勢いで木に全身を打ち付ける。
そのあまりの衝撃に、ラウィの目はチカチカとまたたいて、視界が暗転しかける。
「あ、ぐ……おっ、うぇぇぇ……!」
ラウィは今度こそ、少し吐瀉物を吐き出した。平衡感覚を失い、立ち上がることができない。
(や、やばい。追撃が来……る、前に……)
その場から動くことができない。足に力が入らないのだ。鼻から、赤く粘っこい液体も流れてきてしまっている。呼吸に至っては、ヒューヒューと変な音が鳴る始末だ。
ラウィは、ぼやける視界で男の姿を必死に追う。
一方、奴隷商人の男はというと、こちらはこちらで狼狽していた。
「何なんだよ……」
紫の瞳の男は、ラウィが瀕死の状態になったことで水の操作が解除され、口に自由が戻っていた。そのびしょびしょの口元を袖で拭い、疑問と焦りの混じった声を放つ。
「何しやがった! てめぇ!」
奴隷商人の視界は、今しがた吹き飛ばしたガキなど映していなかった。
自分の全身全霊の技を、「人間が死なない」威力まで弱めた、枯れ木のような老人に釘付けになっている。
奴隷商人は、ラウィを殺すつもりであった。あの紫の球は、岩をも粉砕し、人に当たれば、百の肉片に変えるほどの威力を持っているはずだった。
それなのに、この謎の老人は、その威力を相殺し、少年を五体満足で生還させてみせたのだ。
「やれやれ。何やら騒がしいと思って出てきてみれば、小僧と中年の喧嘩かい」
これ以上なく気だるそうに、老人が話す。
その老人は、全体的に灰色の服をまとっていて、汚らしい。それとは対照に、瞳だけは鮮やかな橙に染まっていた。
それは、五年前、ラウィを襲った男と同じ色であった。
老人は、今の衝撃でめちゃくちゃになった辺りを見回すと、淡々と呟く。
「おーおー派手に暴れてくれおって。そこの中年。今小僧を殺そうとしておらんかったか?」
「あ? いけねえのかよ。引っ込んでろよ老いぼれ。まだ余生を過ごしたかったらな」
奴隷商人精一杯の虚勢であった。
この老いぼれが何者かは知らない。しかし、ここで舐められるのは癪であったのだ。
結果的には、それが裏目にでることとなる。
「やれやれ。ワシがアレを相殺した事でお前さんが動揺してるように見えるのは勘違いかのぉ?」
やっぱりかよ、と奴隷商人は呟いた。
自分の奥の手が、人すら殺せないほど弱いはずがない。この老いぼれが相殺しやがったのだ。
そして同時に、この老いぼれには勝てないと悟ってしまった。
「あとは、そうじゃなぁ……」
老人は、飄々とした雰囲気から一転して真面目な顔になると、
「口のきき方には気をつけろ。口は災いのもとという言葉を知らんのか?」
「!」
老人の全身から、痛みを感じるほど鋭い殺気が放たれる。
闘気ではなく、殺気だ。
闘う意思などない。これから始まるのはあくまで、一方的なものだと、暗に示すかのように。
「……ッ! わ、悪かった。見逃してくれよ」
奴隷商人は既に、如何にこの場から離れるかだけを考えていた。
ラウィは、その殺気は自分に向けられていないとわかっていても、手の震えが止まらなかった。
意識を刈り取られないように、しっかりと気を保つよう歯を食いしばる。
そして、奴隷商人の言葉に、老人の殺気は治まる気配が無かった。
「謝って済むことではない。一人の人間を殺めることがどれだけの咎を負う事になるのかわからんわけではあるまい? ワシがあそこでお前さんの神術玉を止めておらんかったら、一人の小僧の未来が失われるところだったんじゃぞ!」
老人は、おもむろに男へ手を向ける。
直後、パンッと軽い音が辺りに響く。紫の瞳の奴隷商人は突然白目を向くと、糸が切れた様にその場に崩れ落ちた。
その姿を見て、ラウィは思わず老人へと視線を移した。
この老人の強さは、奴隷商人のそれを遥かに凌駕している。
自分が必死で戦っても、死ぬ寸前まで追い詰めてきた奴隷商人を、一瞬で戦闘不能へ持ち込んだのだ。
ラウィはこの異常な光景を、黙って見ている事しかできなかった。 そして、思う。この老人は、危険だ。危険でしかない。
(逃、げな、きゃ……)
相変わらず体は動かない。しかし、視線は老人から離さなかった。
老人が歩み寄ってくるのが辛うじて理解できたが、途中で思考が断絶する。
徐々に徐々に、ラウィの意識は闇に沈んで行った。