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【時間跳躍の守護者】魔法庁の「影」を狩るクールな少年と、時空を超える相棒のクロニクル  作者: ねこあし


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第19話:空間法則の継承と、『時間の孤島』への潜入

法則の統合と零司の託し

 新生魔法庁本部、零司の専用ラボ。神崎零司は、自身の魔術の逆流で満身創痍となりながらも、『法』を司る全ての空間法則の演算情報を、刹那の『時間法則』へと託した。


「九条刹那。私の『空間法則』のデータは、『時空の絶対固定』の演算速度を飛躍的に向上させる。協会の『時間の孤島』は、時間と空間の法則が極端に歪んだ場所だ。『法』と『法則』、二つの力を統合しなければ、潜入は不可能だ」 零司は、自身の敗北を認め、刹那にすべてを託すことで、世界の秩序を守るという『法』を、形を変えて執行した。


 刹那は、零司から流れ込む膨大な空間演算情報に耐えながら、クールな瞳で頷いた。


「零司。君の『法』が、混沌を生み出したことは忘れない。だが、君の『空間法則』は、冴子さんを救い出すための力となる」


 リナは、零司の端末から、協会の本拠地『時間の孤島タイム・アイル』の時空座標を読み取る。


「協会の本拠地は、現代の時間の流れから完全に隔離された、閉鎖された時空の座標です。座標への侵入経路は、協会の『時間導師タイム・ソート』が残した時間軸の歪みしかありません」


「リナ。その『時間軸の歪み』を、僕の『時間法則』と零司の『空間法則』で、『時空の扉』の安定した道筋に変える」


 刹那は、『一秒の破片』を核に、『時間法則』と『空間法則』の二つの力を統合した『真・時空の絶対固定トゥルー・クロノ・アストラル・ロック』を発動させた。彼の周囲の空間が、時間と空間の二つの絶対的な法則によって、完璧に制御され始めた。


時間の孤島への跳躍

 刹那とリナは、零司から継承した力を使い、協会の『時間導師』が残した歪みに、安定した『時空の扉』を開いた。


「行きます、刹那。『時間の孤島』は、時間の流れが異常に速い場所です。内部での戦闘は、現代の時間の何倍ものスピードで行われることを覚悟してください」


「分かっている。『時間法則の守護者』の真価を、そこで見せる」


二人は、『時空の扉』の奥にある、時間軸から切り離された世界へと跳躍した。


『時間の孤島』は、荒涼とした大地に、巨大な黒い石塔が建つ、異質な空間だった。空は常に薄暗く、時間が高速で流れているため、風の音が異様な高周波となって響いている。


「ここが、協会の本拠地……」


 刹那の『時間法則』は、周囲の時間の流れが現代の約十倍の速度で流れていることを感知した。彼らの一秒が、外界の十秒に相当する。


冴子の発見と『時間導師』

 石塔の内部に潜入した刹那とリナは、『時間導師』が残した魔力の痕跡を辿り、石塔の最上階へと到達した。


 そこは、巨大な時空の制御盤が設置されたラボになっており、その中心で、霧島冴子が特殊な時間拘束装置に囚われていた。彼女の周囲は、起源の魔力によって満たされており、魔力回路が協会の支配下に置かれようとしていた。


「冴子さん!」 刹那は、迷わず冴子のもとへ駆け寄ろうとした。


「動くな、『時間法則の異物』よ」


 冴子の傍らで、『時間導師タイム・ソート』が、次元を切り裂くような冷たい視線で刹那を待ち構えていた。彼は、前の戦いの後、すぐにこの『孤島』へ戻り、冴子を利用して刹那を誘い出す計画を実行に移していたのだ。


「君の目的は、僕を誘き出すことか」


「その通りだ。君の『時間法則』は、我々の『時間支配の儀式』の最後の演算コアに必要だ。我々は、君の『法則の守護』を、『絶対的な時間の支配』の礎とする」


 導師は、冴子に設置された拘束装置を起動させた。装置から放たれる起源の魔力が、冴子の魔力回路を時間軸ごと支配しようとする。


覚醒と最終決戦の予感

「冴子さんを解放しろ!」


 刹那は、零司の『空間法則』の演算力をフル稼働させ、『真・時空の絶対固定』を発動させた。


「――『真・時空の絶対固定』!」


 刹那の魔力が、冴子の拘束装置に触れた瞬間、時間の流れが十倍速で流れる『時間の孤島』において、拘束装置の『時間軸』だけが完全に『現在』に固定された。導師の支配魔術は、一瞬で無力化された。


「馬鹿な!時間の孤島で、絶対固定を完成させただと!?この力は、零司の空間法則……!」


 導師は、刹那の『法則』の進化に驚愕した。


「零司の『法』は、君たちの混沌を許さない。そして、僕の『法則』は、君たちの悪意を断罪する」


 刹那は、『真の時空の守護者』として覚醒した。彼の最終決戦は、師の命と世界の時間軸を賭けた、協会の『時間導師』との、『時間の孤島』での超高速バトルへと突入する。

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