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「選挙、アンチテーゼ、コーラ」

遂にこの日が来た。

おれがストーカーで誤認逮捕されて早五年。

やっとぶつけふことができる。誰にも信じてもらえず、理解されなかった悲しみ・怒りを。おれがアンチテーゼの風となり、日本中の不満をコーラの泡のように吹き出させてやる。


そう、今日は総理の選挙演説が行われる。北朝鮮がミサイルを今にも発車しようとしているのに、だ。国民のことを考えてるとは思えない。いや、考えていないと断言しよう。

そんな国は無くなってもいい。北朝鮮にぶっ壊されるくらいならおれがやってやる。


選挙カーの上でごちゃごちゃとほざいている。おれには何も聞こえない。ただ真っ直ぐあいつに向かって歩くだけ。早歩きになる。おれは走り出す。周りは異変に気付く。しかし、もう遅い。チーターでもない限り、誰にもおれは止められない。やつまであと1メートル。ナイフを振りかざす。「届く!」

そう確信した。


「続いてのニュースです。つい先程、選挙演説中の首相をナイフで襲撃した男がたまたま演説の応援に駆けつけていた吉◯沙保里さんの功績によって逮捕されました。吉◯沙保里さんの一瞬の判断が首相を救いました。さすが霊長類最強ですね。」

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