いつぞやの勝者は相談される
まじで全然投稿できなくてすみません。春休み全然やる気出ませんでした
相談委員会。秋人の突拍子のない発言から生まれた、サークル?のようなものだ。メンバーは3人。秋人、夏美、そして俺。
活動する場所がなぜか俺の部屋になっていること。それと妙なサークル名を除けば、たぶん普通のサークルと大差はない。
やることはどこかの誰かの相談を受けて、それを考えること。これ本当にどこかの奉仕部とまんまですね……
俺の部屋には相談委員会の3人、そして相談しに来た椿野春香。違和感が拭えない。どうなることやら。
家に入り各々が荷物を置いて俺のベッドに夏美と椿野さん。2つの椅子に俺と秋人が座っている。
ニコニコ笑っている夏美と気難しそうな表情をしている椿野さん。はからずとも正反対のような感じになっている。
俺がうじうじしていると
「えっと、椿野さん。話っていうのは?」
秋人が会話を切り出した。家に着いてから何故か威勢がいい。
「ちょっとその前に聞きたいことあるんだけどいい?柊冬馬くん」
「え,俺?いいけど」
突然のご指名に少し驚きつつもしっかりと返答する。少し間をあけ俺と目があった。なんとなく落ち着かなくなり、俺はお茶を飲み始める。
するとーー
「柊くんって榎本さんと付き合ってるの?結構有名になってるけど」
「ちょっと待て」
俺はすぐさま夏美の方を見る。怒りの矛先は夏美の向けられた。
「そんな私のせいにされても……でも冬馬、否定しないじゃない」
「いやそもそも夏美が変なことしなければよくない!?」
夏美と噂の件で言い合っていると、それをみていた椿野さんが小さな声で、
「下の名前で呼び合ってる……やっぱ付き合ってるの?」
呟いたのが聞こえる。秋人は喧嘩を止めることはせず、諦めムードだ。
「それに関してはこいつのせいで噂になってるだけ。付き合ってない」
噂の原因となった張本人の方を指差した。
「あらそうなの。つまらない」
「えぇ……すげぇ冷めてるじゃん……」
椿野さんはちらりと夏美の方を見た。
「だって、同じ代で人気な榎本さんのことよ?結構噂されてるわよ。そんなの興味が出るじゃない」
「本人の前で言うのもあれだが、このスペックじゃ噂されるのも仕方ないな」
秋人は苦笑しながら言う。その様子を見るに、どうやらこいつも周りの人からそういう話を聞いているらしい。
「友達少ないからわかんなえな。そうなんだ」
「まずお前は必要としてないだろ……高校の奴らと結構な頻度で会って遊んでるだろ」
「まあね」
秋人が言う通り、俺は中高6年間一緒に過ごした仲間と遊ぶことが多い。
「冬馬にもそんな友達いたんだね意外」
「そんなことより、本題入っていい?」
そんな簡単にあしらうのやめてもらえません?
あと夏美、その言い方普通に悪口だからな。女の子にそんなこと言われる俺、普通に可哀想だろ。
今後はぜひ天然記念物並みの扱いをお願いします。
「サークルに入ってみたいんだよね」
椿野さんは少し照れくさそうに言った。
少し拍子抜けをしたものの、安堵した。というより……思っていた何倍も相談内容が可愛いですね。受験終わった人たち後の悩み堂々の第1位。ちなみに、第2位はアコギかエレキを始めようとすることだと思う。ソースは俺。
でも、大学二年からサークルを始めようとなると難しい。俺と秋人も、どちらかといえば辞めた側の人間だし。
「サークルなら今ちょうど中庭でやっているじゃない」
夏美は、さも当然のことのように言う。中庭では今、どこのサークルも新入生を勧誘するために必死だ。どうやらそのことを指しているのだろう。
「夏美のいう通りだね。結構いろんなサークルあると思うけど。俺友達多いしサークル紹介しようか?」
威勢がいい秋人はいつもみたくふざけてるのではなく、しっかりと提案をしている。
「どういうサークルとか全部見たんだけど、あんまりいいのがなくて」
椿野さんは苦笑いを浮かべた。だが、彼女の言う事も一理ある。俺も最初は色々あるのかと思って見て回ったが、あまりいいのがなくて結局は文化祭実行委員会に入ったし。そんで1年で辞めた。
「ないなら、別に無理してサークル入る必要はないと思うけど」
だってそうじゃないか。入りたくもないサークルに入って、時間と金を浪費するくらいなら、最初から入らなくてもいいと思う。
……あれ? その場合、俺があまりやる気のなかった相談委員会はどうなるんだ?
秋人と夏美は、何か案がないかとまだ考えている。
「冬馬の意見に賛成ね。入りたいものがないなら、無理にやらなくてもいいと思う」
至極真っ当な意見だ。夏美はこういうとき、本当に冷静でありがたい。
「そうですよね……」
気落ちしたような声だった。
椿野さんの様子を見て、俺はここで諦めてほしくないと思ってしまった。せっかくの大学生活を、最初から灰色にしてほしくない。
だから
「んー、とりあえず。明日、昼に中庭集合で頼む」
一応の解決策は考えてあるものの、これはあくまで最終手段みたいなものだ。
秋人が驚いた顔でこちらを見る。言いたいことはなんとなくわかるので無視する。
夏美は相変わらずニコニコしている。……そんなに楽しいか、今の流れ。
椿野さんは少し戸惑った様子を見せたが、すぐに頷いた。
「わかりました。明日の昼、中庭ですね」
そうして椿野さんは、一旦納得したのか、小さくお辞儀をして帰っていった。どこかまだ不安を残したような背中だった。
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