表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

深淵への門

私、神無木 千草(かんなぎ ちぐさ)は事務所で暇を持て余していた。「いや〜、久しぶりに暇だ。」私がそうぼやくと「探偵が暇なのはいいことなんじゃないの?」祥子(しょうこ)がそう言う。「そりゃ、そうだけどさぁ……。というか爪弄りながらゆうことじゃねぇだろ。業務時間だぞ。」「あなただって、本読んでるじゃない。「これは昔の報告書だからセーフ。」そんなことを話していると事務所のドアがノックされる。「依頼人か、」「そうね」私は事務所のドアを開ける。「依頼ですか?」「えっ、ええそうですけど。」「祥子、お茶だしといて」「わかってるわよ。」祥子がお茶を入れている間に私は依頼人をソファーに座らせ、話を聞く。「まずは、お名前をお伺いしてもよろしいですか?」「はい、私は大宮 天音(おおみや あまね)と言います。」「お茶をどうぞ」祥子がお茶を淹れてきた。「ありがとうございます。」「大宮天音さんですね。それで今回はどのようなご依頼で?」「私の実家は隣町の郊外で牧場を経営しているのですが、そこで飼っている乳牛が不審死を繰り返しているんですよ。」「…不審死、というのは?」メモをとりながら質問をする「血が全て抜かれているんです。でも、それ以外に何かがある、というわけでもなく警察もイタズラとしか扱ってくれないらしくて。それを友人に相談したらここ(神無木探偵事務所)を紹介されて。」「なるほど、分かりました。後日、あなたのご実家に伺いますので貴方と実家の電話番号、それと住所を教えていただけますか。」「分かりました。」そうして、電話番号と住所を教えてもらった。「それでは、一週間ほどしましたら経過を報告しますのでそれでは。」「はい、実家のことをよろしくお願いします。」依頼人は帰って行った。「言技かしらね」祥子が予想を述べる。「たぶん、そっちじゃないな」「心当たりあるの?」「無いわけじゃ無いが、いずれにしろ現場を見ないことにはどうしようもないからな。アポ取ったから、明日行くぞ。」「りょうかーい。でも、その前に調べた方が良くないかしら?」「そうだな、牧場についてコンピューターで調べるか。」

千草〈コンピューター〉80→97ファンブル 

「あ、」そう言い終わるが早いか、使っていたノートパソコンが爆発する。

パソコン〈ダメージ〉1d3→3

千草〈耐久値〉12→9

「祥子、コンピューター振って。」「まぁ、そうなるわよね。」

祥子〈コンピューター〉90→90成功

「ギリッギリね。」「で、情報は?」「こんなところね。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

怪事件について

1ヶ月前から起こっている怪事件。ある牧場において牛や野生動物、野良犬などが全ての血を抜かれているのがいままで10件ほど報告されている。血が抜かれている以外、特質すべき点もなく外傷もないらしい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「家族構成も調べるか、」「何振るの?」「依頼人に聞けばいいだろ」「それもそうね。」

「夜分遅くにすみません。神無木探偵事務所の神無木千草です。」「千草さんですか、何のようでしょうか?」「あなたの家族構成とご家族の年齢についてお聞きしたいのですが、」「分かりました。」

「………はい、ありがとうございます。」「で、どうだった?」「聞けたよ。ま、こんなところだな。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

依頼人の家族構成

大宮 茂(おおみや しげる)56才

大宮 美空(おおみや みそら)46才

大宮 希天(おおみや のあ)26才

依頼人大宮 天音(おおみや あまね)20才

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「んー、これといった情報はないな。」「やっぱり、現場に行くのが一番ね。」「そうだな、あともう一つ」「えー、今度は何ー?」「応急手当を、」「あ、」

祥子〈応急手当〉90→27成功

      1d3→1

千草〈耐久値〉9→10

「私も振っとくか」

千草〈応急手当〉80→60成功

      1d3→2

千草〈耐久値〉10→12

「これで、全快か。」「もう、寝ましょ」「そうね、おやすみ。」その夜、私は寝室の窓から空を眺めていた。眠りたくないわけじゃない。眠れないのだ、興奮で。「ようやくか、長かったな。」そして、長いため息をつく。「ようやく、あなたに近づけそうですよ。我が主。」結局、私はほとんど眠れなかった。

次の日、私と祥子は牧場に向かおうとしていた。

「くっそ、眠い。」「夜更かしするからよ。今日は、私が運転したほうがいいじゃない?」「いいや、私がやる。」

千草〈運転(バイク)〉90→6成功

「うわ、おっし。」「妖怪1たりない、ね。」「ま、成功したし行くか。」それから、30分ほど、ウラルを走らせ、目的の牧場に着いた。

牧場:依頼人の実家が、経営している牧場。山の中腹にあり、奥には森が広がっている。

「とりあえず、牧場主に話を聞きに行くか。」「そうね。」私たちは牧場の中にある依頼人の実家のドアをノックする。「すいませーん。お電話した、神無木千草というものなんですか。」しかし、反応がない。「いないのかしらね?」「牧場ってのは、忙しいんだろうからな。」「挨拶もしてないのに、漁るわけにもいかないから、ここ以外の事件現場にいこうか。」「そうね。」

千草〈運転(バイク)〉90→39成功

ウラルを走らせ、10分ほどで事件現場に着いた。

「ここら辺よね、」「そうだけど、もう、死体は片付けられてるな。」「とりま目星振るか。」

千草〈目星〉80→5クリティカル

「はっはっは!クリッたぜ!」「これ、どうなるのかしら?」すると、その場では何も見つからない。が、か細いが、確かに恐怖に染まった悲鳴が聞こえた。「悲鳴が聞こえる、こっちだ」「私には聞こえないけど?」「クリ報酬だろ」私たちは山に入り、声の聞こえる方向に走る。「私のほうがDEX高いから、私も聞き耳振ったほうが良いわね。」

祥子〈聞き耳〉80→91

「あとちょっとでファンブルね。」「あっちだ、あっちから声がする……。大丈夫か!?」大声をだすが、返事がない。「はぁ、はぁ、ここに何があるのy…………」「大丈夫k……」私たちが悲鳴の聞こえた場所に向かった私たちは見てしまった。大量の触手がついたうごめくゼリーのような深紅の塊を。全身の血を抜かれ倒れた、1人の人間を。付属機関の先には吸引のための口がついており、飢えたようにその口を開けたり閉めたりしている。頭も顔も目もない大きな怪物が一匹そこに居たのだ。この怪物を見たことでSANチェック(1/1d10)

千種〈SANチェック〉70→12成功

        70→69

「ふっ、きかんな。」「言ってる場合!?」「で、どうする?戦うか逃げるか」「戦うに決まってるでしょ!」

戦闘開始

行動順は千草→星の精→祥子

「………ってか、刀持ってきてねぇんだよな」「何で持ってきてないの?」「銃刀法って知ってるか?まぁいいや。とりま、こぶし。」

千草〈こぶし〉80→22成功

1d3+1d4→6

星の精〈耐久値〉??→??

何が壊れたような感触がした。攻撃は当たっているが、ダメージはほとんどなさそうだ。

「聞いてるのか、これ?」「攻撃くるわよ!」

星の精〈近接戦闘〉??→??成功

         1d6+2d6→9

         1d2→1 千草

「喰らったら死ぬんだが!?こっちは!」

千草〈回避〉80→5クリティカル

「まじかよ、カウンターで拳だ!」

千草〈こぶし〉80→54成功

       1d3+1d4→7

星の精を大きな鉤爪が空をきる。それとほぼ同時に私の拳が星の精に命中する。

星の精〈耐久値〉??→??

「ほら、次お前だぞ」「分かってるわよ。」

祥子〈キック〉90→74成功

祥子〈武道「立ち技」〉80→32成功

           2d6+2d6→10

星の精〈耐久値〉??→??

「いいとこ入ったわ!」祥子の言う通り、星の精はバタンとその場に倒れる。「瀕死ってところかな?祥子、トドメさしといて」「えー、あなたでもやれるじゃない。」「お前のほうが技能値高いだろ。」「ファンぶったらどうするのよ。」「なら、間をとって電撃銃だ。xは1」

千草〈電撃銃〉100→確定成功

       1d5→5

電撃銃から発生した雷が星の精の体を駆け巡る。星の精は完全に動かない。本当にただの屍のようだ。

「どうしよ、これ。」「じゃ、隠しとくわ。」「ちゃんと隠せる?」「こんな森の中じゃそうそう見つからないわよ。」「ってか、星の精透明になるじゃん。」「そうなの?」「ほら、」私が指差した方向にあった星の精の巨体がいまや、影も形もない。「こんな森の中だし、見つかることはないだろうし、牧場に向かうか。」「そうね。」私たちは来た道を戻り、ウラルへと戻る。「それじゃ、牧場に行くか。」

千草〈運転(バイク)〉90→92失敗

「時間置いてもう一回振るか」「それならお昼ご飯食べましょ。」そして、遅めの昼ご飯を近くの定食屋で食べた後再度運転を振った。

千草〈運転(バイク)〉90→27成功

「さすがにね。」私はウラルを発進させ、祥子はサイドカーに乗っている。「あ、」「どうした?祥子」「倒れた人、隠してないじゃない。」「………ま、怪事件の一つとして片付けられるよ。多分」「そうね」5分ほどで牧場へと戻って来た。「……どうなってるんだ?これ」牧場にはパトカーが来ており、何か事件があったのではないかと思わせる。「何かあったことは確実ね。」「とりま、忍び歩きで潜入するか」「そうね」

千草〈忍び歩き〉80→76成功

  〈隠れる〉80→70成功

祥子〈忍び歩き〉80→55成功

  〈隠す〉80→42成功

  〈隠れる〉60+10(隠すの補正)→17成功

私たちは上手く牧場の中に入れた。依頼人の実家の方から話声が聞こえる

「聞き耳振る?」「これ以上近づくとバレるかも知れないし、いいんじゃない?」

千草〈聞き耳〉70→81失敗

祥子〈聞き耳〉80→23成功

「……つまり、あなたは娘さんと今日のお昼頃に口論になり、娘さんが家を出てしまった。奥さんの携帯電話に娘さんから助けてというメッセージが送られて来て、その後着信がないと。」若い男性の声。「そうなんです。娘が何にあったかと思うと心配で。」女性の声。声が震えている。「母さん、落ち着きなさい。」前の男性とは、声質が違う。恐らく、依頼人の父親だろう。「これが落ち着いていられますか!」女性が声を荒げる。「落ち着いてください。今、捜索が開始されています。きっと、見つかりますって」「そうかもしれませんけど……」女性が言葉に詰まっているとき、携帯がなる。「何ですって!はい、分かりました。お二方、娘さんが見つかりましたので現場へのご同行お願いします。」そう言う彼の声は、少し申し訳なさそうだった。「娘が見つかったんですね!それなら、喜んで行きます!」女性の方は啜り泣きながら答えた。最も、これは嬉しいからだろうが。「分かりました。」男性の方は、さっきと対して変わらない。

ガチャっと目の前の家のドアが開く音がした。「一旦離れたほうがいいな。」「そっちの方が良いわね。」私たちはドアからちょうど死角になるように、壁際に移動した。「聞き耳はどうだった?」「行方不明になった娘さんが見つかったらしいわ。」「今日行方不明になったってこと?」「そうね。」「そうか………ってか、家探索できるじゃん」「鍵閉まってるわよ」「任せろ。私の鍵開けは90だ」「さっすがー!」私たちは警察と家主が居なくなったタイミングを見計らって鍵開けを行う。

千草〈鍵開け〉90→69成功

ガチャっとという音と共に家の鍵が開いた。

「入るか。」家はキチンと整理されている。普通の家といった感じだ。「どこから調べる?」「娘の部屋からでしょ。事件に関係してそうだし。」「それもそうだな。」私たちは階段を登り、2階にある依頼人の姉の部屋にはいる。そこはキチンと整理と掃除がされている、清潔感漂う部屋だ。「普通の部屋って感じだな。」「そうね。」私たちはとりあえず、目についた机を調べる事にした。

机:部屋と同じくキチンと整理されている。机の上には写真立てと日記が置いてある。

「とりま、写真立てに目星」

千草〈目星〉80→45成功

写真立ては、依頼人の姉とその家族の集合写真のようだ。

「ん?」「どうしたの?」「なんか、この写真のこの人、依頼人の姉だろうけどなんか見覚えあるんだよな」「アイデア振ってみたら?」「そうだな」

千草〈アイデア〉55→89失敗

写真の人物にあなたは確かな見覚えがあったが、どこで見たのか、それは分からなかった。

「マジかよ。」「なら、先にこっちね」

祥子〈図書館〉80→99ファンブル

「本当に?」そういった瞬間、祥子は転倒し、机に頭を打った。

祥子〈耐久値〉16→15

「私も振るか」

千草〈図書館〉75→5クリティカル

「うっそでしょ………」「ダイスの女神、荒ぶってんなぁ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日記の情報

1月16日

最近、お父さんの様子が変だ。部屋からよく物音がするし、自分の部屋にいることが多くなった。それに、変な事件も起きているらしい。なにか、関係があるのかな?

2月5日

いつもの物音がした後、お父さんの部屋を見てみたら、ベッドが動いてお父さんがいなかった。怖くなってすぐに自分の部屋に戻った。なにをやってたんだろう

2月6日

昨日のことをお父さんにやんわりと聞いたら、何でもないよと返された。今度お父さんがいない時に部屋に入ってみようとおもう。

2月16日

お父さんが出かけてる間に部屋に忍び込んだら、変な方が置いてあった。妖、何とかの秘密?ってか書いてあったけど触った瞬間に気持ち悪くて床に放り投げて、部屋に帰ってきた。明日、お父さんに何か言われるかも。

クリティカル報酬:写真について

この家の前で撮ったと思われる写真。中心に写っている依頼人の姉の顔にあなたは見覚えがあった。あの恐ろしき、星の精に血を吸われていた女性だったのだ。

それに気づいた探索者はSANチェック(0/1)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

千草〈SANチェック〉69→47成功

          69→69

「どうだったの?」「やばい。犯人、依頼人の父親かもしれない。」「どういうこと?」祥子はただひたすらに困惑していた。すると「パトカーの音?」「帰ってきたか!逃げるぞ祥子!」「でも、ここからどうするの?」確かにここは2階だ。飛び降りるのは難しいし、何より警察もいる。だが、「それは私がいなかったらの話だろ」すると、祥子は何かに気づいたような顔をする「言技?」「そうだ。時間がない、とっとと掴まれ。」「分かってるわよ。」祥子が私に掴まる。「それじゃ行くぞ!」私は言技を発動する「逃げるが勝ち」

千草〈言技(逃げるが勝ち)〉90→37成功

私たちは韋駄天の如き速度で祥子を抱えながら2階から飛び降り、ウラルへと向かう。跳躍、隠れる・忍び歩きは自動成功のため、誰にも見つかることなくウラルに到着する。

「はぁー。じゃっ、帰るか。」「そっちの方が賢明ね。」

千草〈運転(バイク)〉90→100ファンブル

「はぁ!?」私は転んでウラルに頭をぶつける

千草〈耐久値〉1d3→3

       12→9

「痛った。」「応急ふるわね」「頼む」

祥子〈応急手当〉90→63成功

        1d3→3

千草〈耐久値〉9→12

「バイクの前に追跡でつけられてないか調べるか」

千草〈追跡〉95→98ファンブル

「ふざっけんなよ!マジで!」

千草〈耐久値〉1d3→2

       12→10

「バイク振るかー。頼むファンブらないでくれよー」

千草〈運転(バイク)〉90→82成功

「やったぜ!」「とっとと行くわよ」ウラルに乗り、事務所に戻る。「神話生物と会うし、ファンブル2連するし、疲れた。もう寝よっかな。」「そうした方が良いわよ。」「あ、そうそうあの家には体調が悪くなってしました。連絡遅れてすみませんって連絡しといて。」「分かったわ。それじゃ、おやすみ」「おやすみ。」

ハウスルールについて

まず、この作品内では攻撃後にも回避が振れます。ただし、回避は一回だけです。

そして、「言技」についてです。簡単に言えば「芸術〇〇」みたいなものです。技能値は基本的に90、クリティカルもファンブルもあります。まぁそんなところですね。

・〈言技(逃げるが勝ち)〉90

神無木千草の言技。判定成功時、逃走中のあらゆる判定が自動成功になる。効力は自身と自身が抱えたもの、人にまで及ぶ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ