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第3話 弘前公園を堪能する

写真たっぷりでお届けします。

 弘前公園の桜は間違いなく満開でした。

挿絵(By みてみん)


 こんな感じで、お濠に多少花びらが浮いているところもありますので、場所によっては今日がピークかもしれません。多少無理をしてでも、今日わざわざやってきて正解でした。


 さて、西濠と言えば忘れてはならない名物があります。桜のトンネルです。春陽橋を渡った私はすぐに右折し、西濠と細い小川とに挟まれた一本道に入りました。そこには数百メートルに渡って切れ目無く続く桜並木が!


 噂では満開の桜の間から空が♡形に見える場所があるらしいです。見つけようと思い、上を見上げながら歩いていたのですが、遂に見つけることはできませんでした。「人が集中してるとこを探せば一発だ!」と思ってたんですけど、気付いたときにはトンネルの終点でした……。人がいっぱいすぎて、どこに集中してるんだか判断できませんでした(ノД`)

※コレを書いた後で、『♡の桜』のありかが桜のトンネルじゃなかったことが判明しました(笑)悔しいので、そのまま残しときます。



 桜のトンネルをくぐり抜けた後は、坂道を上がって二の丸方面に向かいます。


 実は、ここから直接、公園の核心部(※有料エリア)である本丸に上がることもできるんですが、私としては、極力それはしたくありません。なぜなら弘前公園は、弘前城趾だからです。弘前城に登城するからには大手門から行きたいじゃないですか!


 ですから、本丸を左手に見ながら、三の丸方面へと進み、一遍戻る形を取ります。我ながら変なこだわりだとは思います。が、私にとって、『弘前城』は市役所前の大手門から入るもの。だから、一度はこのルートを辿たどらないと気持ちが落ち着かないんです。そんなわけで、一般の観光客には全く参考にならない動きが入りますが、ここはひとつ御容赦を。



 で、三の丸方面に下っていくと、数軒の屋台(?)が出ています。その中で今年も発見しました!


 『ジャルダン洋菓子店』です!!


 このお店、弘前大学近くにお店を構える老舗洋菓子店なのですが、毎年この時期は公園内に屋台を出店しています。中でも名物は、何と言ってもアップルパイです。


 こちらのアップルパイ、使用するリンゴは紅玉のみ。紅玉でしか出せない自然な酸味と甘味が、サクサクの生地の中のから現れる絶妙のハーモニー。私は弘前のアップルパイでNo.1だと思っています。


 甘~いのがお好みの方は物足りないかもしれませんが、発見しましたら、ぜひ一度お試しください。



 でも、実は私、この屋台の出張販売でアップルパイを買えたことがありません。だって、毎回昼過ぎには売り切れちゃってるんですもん! ですから、ここだけは『登城』ルールを破ってでも、立ち寄ります。ええ、立ち寄りますとも!


 そして、10人程度の行列に並ぶこと数分。


「アップルパイと栗パイください!」


「900円です」



 ラッキーでした! 数年ぶりのアップルパイ、ゲットです!

挿絵(By みてみん)


 え? なぜ栗パイを買ったんだ?


 本当はアップルパイ2つ、いや、4つぐらい行きたいとこでしたよ? でも、私がそんなに買っちゃったら、他の人に行き渡らなくなっちゃうじゃないですか! 私は、なるべく多くの方にジャルダンのアップルパイの魅力を知ってほしいんです!!


 でも、蕎麦を食いそびれた私は、今、どうしようもないくらいに空腹です。後でちゃんとした店に入るにしても、今の空腹を和らげるためには、アップルパイ1個だけじゃ絶対に足りない。だからこその栗パイです。

※ちなみに栗パイも大変美味しゅうございました。



 さて、数分後、私は弘前城の追手おって門(※大手門)の前に立っていました。改めて、公園散策の始まりです。


 外濠

挿絵(By みてみん)


 追手門

挿絵(By みてみん)



 門をくぐるとすぐに見えてくる芝生広場では、レジャーシートを敷いて宴会に興じる花見客の姿が多く見られました。宴会の賑やかさも、やっぱり花見の『華』の一つですね。私は車なので飲めませんが、どんどんやってほしいものです(※羽目を外しすぎなければね!)。


 でも、以前はこの芝生広場で宴会をする人なんて、ほとんどいませんでした。だって、ここ3の丸には、そんなに桜の木がないですし。


 じゃあどこで?


『弘前公園の花見会場』と言ったら、本丸ですよ。昔を知るものにとってはそれしかあり得ません。それが、石垣工事の影響かもしれませんが、観桜会(宴会)をする客はほとんどが本丸から締め出され、隅っこの方(市立博物館前)に押しやられて飲んでいる。何やら隔世の感があります。


 そんなことを考えながら歩いていると、ジャルダンの前に差し掛かります。店の方をちらっと見ると……。既にアップルパイは売り切れてました! まだ10分も経ってないのに!?


 ホント、危ないタイミングでした! 先に買っといて良かった……。



 杉の大橋と中濠

挿絵(By みてみん)



 三の丸から二の丸へ入ると、観光客はさらに増えますが、桜の木は古木が増え、より風情が増していきます。

挿絵(By みてみん)


 そして、下乗げじょう橋を渡り、本丸へ入ります。


 この下乗橋は、過去、『公園内最高の撮影スポット』とされてきました。以前は通るのに難渋するぐらいの人だかりができていたほどです。


 まあ、橋の赤い欄干に、水濠からそそり立つ石垣、そして天に聳える天守閣。これだけでも感動的なのに、併せて『弘前方式』で丹精込めて育てられた桜の花が見る者を迎えてくれるわけですから、それを記録として残したくなるのも当然すよね。


 ただし、『過去』と書いたことからも察せられることと思いますが、ここ、現在はさほど混雑はしません。なぜなら、橋の目の前にあった天守閣が、石垣の修復工事のため、別の場所に移動してしまったからです。


 なお、2015年に始まった石垣の修復工事ですが、石垣を積み終わるのは2025年3月の予定だそうです。そこからさらに天守閣の耐震補強をするらしいので、天守閣が本来の位置に戻ってくるのは、もう少し先になると思います。



 そんなわけで、それほどの人混みでもなくなった、下乗げじょう橋を易々と通過した私の前に、最後の関門が!


 料金所です。ここで入園料320円を払い、公園の核心部分たる有料エリアに入ります。


 ちなみに、ここで入手した入園券、入園日内でしたら何回でも再入場可能です。例えば、ホテルで夕食を摂った後に夜桜を見に戻ることだってできますので、簡単に捨てない方が良いですよ。


 あ、今の話を読んでセコいことを考えちゃった人がいるかもしれません。でも、この320円は、桜を含むこの素晴らしい公園の環境を維持するためのものです。今後のためにも、そのぐらいの負担はしてあげてくださいね?



 そして、料金所の先に見えてきたのが……。

挿絵(By みてみん)



 天守閣

挿絵(By みてみん)



 弘前城の天守閣は、江戸時代から残る現存12天守の一つで、国の重要文化財に指定されています。さらに言えば、国内最北・最東の現存天守だそうです。


 なお、天守閣は入場料が別に取られることはありません(※入園料に含まれる)。ただし、一度の入場者数は制限されていますので、お時間が許す方は行列に並んでみてはいかがでしょうか?


 私ですか? 私は既に何回か見学していますので、今回は外観を見るだけにしました。また、本丸展望デッキとかも設けられていたのですが、並ぶと抜けるまでにかなり時間がかかりそうでしたので、今回はそちらもめておきました。


 代わりと言ってはなんですが。


 本丸から見る蓮池、そして岩木山

挿絵(By みてみん)



 残念なことに、岩木山の山頂はまだ雲の中でした。もうちょっとで拝めそうなんですが……。残念!







ちなみに山頂が見えるとこんな感じ

挿絵(By みてみん)

※去年の写真

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― 新着の感想 ―
[一言] 素敵ですね。 弘前公園というと、ちょっと昔のふらいんぐうぃっちというアニメで出てきたのを見て、桜の名所なんだと知りました。 都心からだとなかなか行きにくい距離ではあるのですが、一度は行ってみ…
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