あとがき
お読みいただきありがとうございます。
別作品で「ファンタジーもので勇者のお話書きたい」と言ってたのに、そっちをほっぽり出してこんな駄文を書く暴挙。図書館でたまたま読んだ本にヒントを得て、わりと短期間で書きました。
そもそものヒントになった本はペルシア全く関係ないからいいけど、肝心のアラビアンナイトの本を借りずに(私は普段から貸出し券を持ち歩いてはいない)帰ってから書き始めたから、もう自分でも恥ずかしくなるほど、出るわ出るわ矛盾の嵐。書き直した今でさえこの出来なのだから、その酷さは推して知るべしである。いや~、慌てて投稿しなくて良かった。
当たり前ですが、手元に資料も置かずに記憶だけを頼りに書くこと自体が、どだい無理ですな。資料は大事。てなわけで今回参考にした本を紹介しておきましょう。
アラジンと魔法のランプ(青い鳥文庫)
アラビアンナイト・下巻(岩波少年文庫)
図説・千夜一夜物語
サブキャラたちのグリム童話
剣客商売
ドジ魔女ヒアリ
地球の歩き方 イラン・ペルシアの旅
ほか
さて、お話の内容にも少し触れておきましょうか。本文から察しがつくように、時代背景はだいたい第二回十字軍の頃をイメージしています。原作には「昔」としか書いてないけど。
おとぎ話のお約束として、原作だとムルジャーナは末永く幸せに暮らしたことになっています。となると西からリチャード、東からチンギスが来る時代になっちゃうとマズい。話の都合で火薬を出せて、かつ彼女が生きてるうちは比較的ましな暮らしができそうなのはこの頃か? と判断して、勝手に設定しました。苦しいこじつけですけどね……ていうかこの辺りの国に平和な時代なんてあったか?
まあ旦那は大商人になってるから、仮に都がモンゴル軍に制圧されても助かるかもしれませんし、そもそもおとぎ話に整合性はそこまで重要でもないのでしょうけれど。
本作はこれで終わりですが、よかったら他作品も……と言いたいとこですが、たぶんこれ読む人は追放ざまぁ系とか主人公最強系なんて読まないだろうなぁ。
なので、再度あなたの目に触れるような作品を書くことがあれば、その時は(気が向いた&ヒマだったら)またよろしくお願いします。