4話
OFUSE始めました。
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ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
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さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
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「全く、この私にこんな所まで呼び出させるとは何事か。それにもう昼ではないか。昼食が遅れてしまう。一体何をやらせにこんな所まで呼び出さされたのだ」
……開幕の一言がこれである。流石の私でもドン引きである。いや、査定官殿も引いているな。こいつは何をしにここに来たのか解っていないのか?
「うぉっほん。さて、査定官殿、時間も押していることですし、早速ですが始めてください」
「ああ、そうだな。これより、魔王災の査定を行う。両者ともに依存は無いな?」
「勿論でございます」
「ああ、問題ない」
この態度と言い、辺境伯の実子が出てきたのか? それにしては教育がなっていなさすぎるのだが、どのような教育をすればこうなるのだろうな? 全く訳が解らんぞ。
「では付きましては、現地の確認を致した。これにより大規模な魔王災であることを認定する。よって、国費の割合を5割として工事費の方を算出せよ」
「ペインモラン―アンカリアス街道については我が領の預かり知らぬところで起こった事だ。それに私費を投じることは無い。アンカリアス辺境伯家で全額負担をしろ」
「話になりませんな。最低でもそちらが4割、こちらが1割、国が5割で無いと納得がいかん。ここはペインモラン辺境伯領だぞ? 正気か?」
「ふん。そんな事は知らん。こちら側は一切手を出していない。アンカリアス辺境伯家が5割持て。それ以外にはあり得ん」
正気か? 正気なのか? 今かなり重大な事を言っているのだが、それが解っていないのか? これがペインモラン辺境伯家の総意で間違いないのだな? であればこちらは思い切って前に出るぞ?
「それは主権を投げ捨てたという事でよろしいな? 書記官」
「発言は全て記録させて頂いております」
「結構。では、査定官。この度の魔王災については、ペインモラン辺境伯家は主権を放棄。よって、我がアンカリアス辺境伯家が5割、国が5割でよろしいか?」
「査定官としては、国費が5割であることには変わりなし。それでも構わないでしょう」
「ふん、解れば良いのだ」
これで言質は取った。要するに何が言いたいかと言うと、ペインモラン辺境伯家はこの街道の主権を放置した。それはアンカリアス辺境伯家がこの街道の主権を握ったという事だ。これは大きい。
では、我が領の事になった訳だからな。要求をしていけばそれでよしという事になった訳だ。主権はこちらに貰ったのだからな。さて、ここからは査定官との勝負になる。
ペインモラン辺境伯の使いとは勝負の前に終わってしまったからな。後は査定官を納得させるだけだ。兎も角、負けが無くなった訳だ。後は強気に出て行けばいいだけだ。
「では、査定官殿。復旧については、現況復旧という形でよろしいか?」
「それは待て。現況を復旧することは災害復旧での基礎となる訳だが、此度の災害での現況復旧となると、石畳を復旧することとなる。それで間違いないか?」
「こちらとしてはそのように考えております」
「それはならん。金額の総量が大きくなりすぎる。石材が現状、転がっているとはいえ、それだけでは足りなくなっているだろう?」
だろうな。まあそうなるだろう。石畳では復旧はさせて貰えなさそうだな。たとえ、我が領で採れた石材を使って安く仕上げたとしても納得はされないだろうな。
まあ石材は良い値段がするからな。それについては仕方がない所ではあるか。だが、土で復旧するのは問題だな。轍が沈み込んでしまえば、それだけ街道の価値が下がってしまう。
「……それであれば、木道にすることは可能でしょうか? 流石に土にしますと、車輪が沈み込んでしまいます。ここの街道は我が領で採れた石材、石炭、鉄を運んでおります。重いものを通すための道でございます。何かと木道は了承いただきたい」
「木道であれば、構わないだろう。幸いなことに、木材はこの辺りに沢山ある。それらを使っての復旧を許可する。他に工事の内容について意見はあるか?」
「復旧とは別に関所を作らせていただきたい。此度の魔王災があったように、再度この街道が狙われないとも限りません。我が領の範囲内に関所を設けることを許可願いたい」
「関所に関しては一筆書こう。ただし、国費では費用を見れない。それは解っているな?」
「勿論でございます」
さて、我が領内に関所を設けることが決まったな。これでこの街道の何処までが我が領土かを解らせることができる。関所を作った場所がアンカリアス辺境伯領だ。
当然だろう? 向こうは主権を放棄したのだからな。父が何処まで領土を切り取るのかは常識の範囲内でやるだろうな。向こうに恩を着せる為にな。
此度の失言をこの程度で済ませてやったのだと、こちらはいう権利がある。関所を作った場所までが我が辺境伯領だと解らしめる物証が出来るのだからな。
さて、関所の件も話は通った。後の些事はどうでも良いだろう。さっさと工事に取り掛からないとな。話が簡単に纏まってくれてよかった。これでこちら側の勝ちは揺らがない。
以降、細々とした取り決めを交わし、13時になったところで査定は終了した。国費を満額貰えたことは助かる。5割の費用をかけてもお釣りが来る成果だ。
何といっても何処に関所を建てても良いというお墨付きを得たのだからな。領地は有難く切り取らせてもらうとしよう。まあ父と兄が決めることではあるんだがな。
何処で線を引こうにも、相手側に恩を売れるのだ。これほど簡単な事はない。さあ、私も凱旋するとするか。査定官たちも王都に帰っていくからな。結局は一緒に帰るんだがね。こちらの道の方が王都に近いのだよ。まあ遅くてもこちらの道を選んだだろうがね。




