43話
OFUSE始めました。
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「では、そう言う事に致しましょう。今回の魔王災の負担は0で行くという事で。工事をしないのであれば、国庫補助を付ける理由もありませんからね」
「まあ、妥当な所でしょうね。工事をしないのにも関わらず、国庫補助を申請すると言うのもおかしな話ですから。こちら側は、そのような話で、問題ありません」
「ふん。こちらもアンカリアス辺境伯側が何もしないと言うのであれば、何もしないだけだ。原因が我が辺境伯家には無い。それはご理解いただけたと思うのだがね」
「では、そう言う事で。両者の意見が一致したようですし、これにて、魔王災の査定を終了します」
……終わってしまったんだが。本当に良かったのだろうか。我が辺境伯家としては、何方でも構わないと言えば、構わないのだが。我が領内の商人に通達をするだけだ。
当然ながら、割増しになって困るのは、ペインモラン辺境伯家の方なのだがな。そして、ペインモラン辺境伯家を通過して、商品を卸している商人だけなのだがな。
これで、恨まれるのは、ペインモラン辺境伯家だと思うのだが、違うのだろうか。私は何かを見逃しているのか? そんな事は無い筈なんだが。疑問は大きく残る結果になった。
査定官も帰っていったし、ペインモラン辺境伯側の使者も帰っていった。取り残されたのは、私だけだ。ふむ、この対応はどうしたものか。関所に寄って確認をしていくか。
関所に戻ってきて、とりあえず、責任者に報告をしなければならないと思ったため、応接間に通してもらった。何を考えているのか知らないが、とりあえず、指示は出しておかねばならない。
「とりあえずだ。魔王災の査定は終わった。終わったが、向こう側は開通させる見込みが無い様だった。詳しくは説明を省くが、要するに我が辺境伯家で工事をしろという事だったからな」
「は? それは我々の任務になるのでしょうか。正直な所、大工仕事などやったことが無いものが、大半を占めていると思うのですが……」
「いや、放置でよい。放置で良いが、アンカリアス辺境伯側の街道は整備をしなければならない。工事についても、兵である諸君らにやってもらう必要は無い。問題があれば、町まで伝令を出して、工事をしてもらえばよい。その費用はいつも通り請求してくれれば通る」
「向こう側が通れないのにも関わらず、整備はするのですか?」
「ああ、そうだ。整備はしておかねばならない。私の予想ではあるが、下と横からの突き上げにより、工事をしなければならない状態になると思う。その時に、こちらが開通していないとなっては困るのだ。だから、維持管理は今まで通りに行えばよい」
「解りました。魔王災についてはいかがいたしましょうか?」
「街道があの状態だ。あそこまでで見回りは良いだろう。あの地点より向こう側は、ペインモラン辺境伯家に任せておけばよい。我々はこちら側の監視だけで十分だ」
「解りました。兵たちにはそのように伝えます」
「ああ、後は商人たちへの通達も頼みたい。と言うか、隣の町の門番に話を通しておけば良いとは思うが、ここを通ろうとした場合については、色々と説明してやれ。ペインモラン辺境伯家が悪いという事を、しっかりと宣伝しておいてほしい」
「解りました。そのように伝えます」
とりあえずはそんなところだろう。後、言わないといけないことは特に無い様な気がしている。関所の警備体制にも変更は無しだからな。特段変わることは無い筈だ。
後は、気が緩み過ぎないように注意をするくらいか。それについては、解り切っていることではあるんだが、一応は言っておかなければならないだろう。連続して、魔王災が起こることもあるのだからな。
そんな訳で、関所を通過して、領内に戻っていった。本当にあれでよかったのかは疑問が残るのだが、どうなのだろうか。何か見落としては居ないだろうか。重要な事が抜けていなければ良いが。
とにかく、魔王災の査定が終わったのは良かったが、暫くはこの街道は使えなくなるな。何時まで放置をするのかは解らないが、私は放置出来ないと考えている。ペインモラン辺境伯家がどのように考えているのかが解れば良いのだが、解らないからな。どうにもしようがない。
私の見落としであれば、私の責任問題になってくるのだが、生憎、今回の事例については、どうにもならないと言うか、何をどうすればいいのかも解らない。放置が正解だと思うのだがね。
解らないことだらけではあるが、とりあえず、今回の魔王災については、これにて終了という訳だ。我が辺境伯家には痛手は何もない。商人から文句を言われるのは、ペインモラン辺境伯家である。私たちが関与できることではない。とりあえず、これはこれで終わりなのだ。
余談だが、3か月もしない内に、ペインモラン辺境伯家が独自で、街道の修復をしていたと、兵士から連絡があった。まあそうなるだろうなと予想していた通りであった。
商人からも、他貴族家からも突き上げがあったんだろうと予想が出来る。物価が2割ほど上がったそうだからな。その辺の調査は抜かりなく行っていた。
我が領内にいる商人たちは、これを機会に儲けたみたいだな。単純要因だけで物価を上げたわけではない。商人たちも怒っていたのだ。費用が嵩むのだから、仕方が無い事ではあるんだが。
何を思っての査定だったのかが理解に苦しむ所だ。素直に街道工事をしていれば、5割の負担を受けつつ、物価の上昇なども抑えられただろうに。一体何を考えていたんだろうな?
訳の解らないことだらけだ。単純に終わってくれる事柄であれば良いんだが、そう単純に物事は進まない。内務次長と言う立場は重いものだ。もう少し楽がしたいのだがね。
「報告! ルシアンナにて魔王災が発生しました。現在勇者が向かっております!」
「報告! ケルシスにて魔王災が発生。現在軍が対応に追われています!」
「また魔王災か。とりあえずは、了承した。軍が対処をするだろうから、それからが我々の仕事だ。早急に被害の報告を上げて、復旧工事に備えよ。急務だぞ。急げ」
全く、休ませてもくれないのか。今回の査定は課長と課長代理に任せるとするか。被害次第では私が行かないといけないだろうが、そんな事態にはまずならないだろう。
一刻も早く、魔物から大陸を取り戻さなくてはならん。魔王に跋扈されては堪らないからな。なるべくは被害を抑えて、領土の拡大を計っていかないといけない。これからも忙しくなりそうだ。
これで完結です。短いですが、お付き合いしていただきまして、ありがとうございました。
また別の作品で会えることを楽しみにしています。




