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勇者の後始末  作者: ルケア
6章

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42話

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 そうして、関所で確認をしたのだが、流通が復活していなかった。ペインモラン辺境伯は応急工事をしていなかったのである。何故だ? 関所があるから使えなくても良いと言う考えなんだろうか。


 その辺りの感覚が全くわからない。早急に復旧は終えていないといけないだろう。なのに、応急工事もしていない? どう言う事なのだ?


 何か思惑があるのだろうという事は事実。そうでなければ、早々に工事をして、流通の復活を終えていなければならない。策略にしても、何があるのかが解らない。


 謀略に長けている訳ではないからな。私は一公務員としての知識があるだけの、普通の人間だ。何処かの乱世の武将とは違うのだよ。さて、この事態、どうしたものなのか。


 全くわからないが、とりあえず、アンカリアス―ペインモラン街道の魔王災現場に到着した。……酷い荒れようだな。前回と同等の規模で破壊されている。


 だが、亡骸は既に回収し終わっているから、本当に地形だけが荒れている状態だ。これではこの街道は通れないな。我が辺境伯家にとっては割とどうでも良かったりするのだが。関税は確かにかけた。かけたが、回収できなくとも良いのだよ。それが主目的では無かったからな。


 主目的は、関所を建てることによる境界の確定である。ここまでが我が領地だと明確に示すために行った事である。序でに関税をかけられれば美味しいなと言った具合だ。


 困るのはペインモラン辺境伯側だろう。輸入している金属や石材が高騰するだけなのだが。迂廻路を通って流通はしているが、関税をかけられるよりも割高になっているはずだ。


 そうしなければ、関税をかける意味が無いからな。関税で迂廻路よりも物が高くなるようであれば、誰も関所を通らないからな。関所を通った金額よりも遠回りをした方が損なのだ。


 そこを間違えてはいけない。迂廻路があるという事を忘れてはいけない。迂廻路が無ければ、思い切って関税をかけても良いのだろうが、迂廻路がある以上は、関税は限度を考えないといけない。


 これからどうするのであろうな。と考えていたら、向こうの使者が到着した。と同時に査定官も到着した。これから査定が始まるのか。見届け人として、しっかりと見届けさせてもらうとするか。


 まあ査定官がこちらから来るのは当然の事なのだよ。こちら側から来た方が王都からの日数が変わるからな。何日か延びるのだよ。最短で来るのであれば、こちら側からのルートを使う。


 査定官は忙しいからな。こんな辺境に毎年何往復させられるのか。ご苦労様です。もう少しだけお付き合い願いたい。碌に王都で生活が出来ていないだろうが、苦労しているのだろうな。


「これより、ペインモラン―アンカリアス街道の査定を始める。始めるが、ペインモラン辺境伯側の使者殿、応急工事も行っていないようであるが、どう言う事であるか?」


 おっと、ジャブを繰り出してきたな。いきなりの攻撃である。まあ手ぬるい攻撃ではあるが、これの受け答えは慎重にしないと、後々の査定で響くぞ。


 何をしているのかとお叱りだ。これでは魔王災の負担を減らす口実にされてしまう。私は応急復旧が終わっていれば、5割負担を貰えると思っていたのだが、応急復旧が終わっていない現状、3割負担と言われても、文句が言えない状況になるのだが、如何に答えるのか。


「そもそもの話、アンカリアス辺境伯側が対処したのだから、アンカリアス辺境伯家が全額負担するのは当然の事。応急復旧はアンカリアス辺境伯家がするべきことであり、ペインモラン辺境伯家がしなければならない事ではない」


 ん? えっと、本当にその受け答えで良いのか? 何か大規模な建築をしている最中で、工事業者を回せなかったと、そう言う理由だとばかり思っていたのだが、これは駄目だろう。


「アンカリアス辺境伯側の使者殿、向こう側はそう申しておられるが、どうするつもりなのだ?」


「どうするも無いでしょう。去年にアンカリアス―ペインモラン街道の境界は決定したこと。それは関所までであったと記憶している。此度の魔王災はペインモラン辺境伯側で起こった出来事。それを我が領民の力を借りて、復旧をさせるのは、お門違いというものでしょう」


 当然のことだな。何故に我が辺境伯家が工事をしないといけないのか。理解に苦しむ。だが、なんとなく読めてきたぞ。向こう側はこちらに全額負担を強いているわけだな。


 流石にここまではっきりと言ってもらえると、いくら私でも解るというもの。それは絶対に在り得ない。それであれば、復旧工事をしない方が良いまである。


 我が辺境伯家としては、何も懐が痛まないからな。商人も遠回りになった分は値上げをするだろうし、それで対応されるはずだ。商人には値上げの口実を作っただけで、損をするのはペインモラン辺境伯側であるとは思うのだが、どうなのだろうか。


「だそうだが。ペインモラン辺境伯側の使者殿、どうされるおつもりか?」


「であれば、放置するしかありませんな。この街道が在っても無くても、何方でも良いですからな。放棄せざるを得ない状況を作ったのは、アンカリアス辺境伯側であり、我がペインモラン辺境伯家には関係の無い事ですな」


「だそうだが、アンカリアス辺境伯側の使者殿、どうされるおつもりか?」


「放置するのであれば、放置するしか無いでしょうね。我が辺境伯家としても、ペインモラン辺境伯家の領地を開発するわけにもいきません。査定はこれにて終了と言う事になりますな」

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