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勇者の後始末  作者: ルケア
6章

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40話

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 なんとか町の形が出来てきて、漸くと落ち着いてきた。それが、真夏の事だったか。外壁が出来たので、軍を撤退させ、冒険者たちだけの管理体制に落ち着いた。


 季節は秋口。魔物同士の縄張り争いも一段落してきた頃。私は書類仕事に忙しかった。書類は減ってはくれない。処理しなければならない書類が多すぎる。


 今日までに魔王災が2件起こっている。それには係長クラスを向かわせた。そろそろ課長代理に付けたいところではあるんだ。それにはやはり経験がいる。


 重要度の低い魔王災の査定に向かわせてみた。3割ももぎ取って来れれば、課長代理としての権限を与えても良いだろうと思っている。人材は育成していかなければならないのだ。


 使える人材とそうでない人材を選び抜くのが大変なのだ。下手な人材を昇進して、阿鼻叫喚になるよりは、しっかりと見極めて、ちゃんとした人間を昇進させた方が色々と都合がいい。平で頑張れる人の方が、上に付いた時でも、しっかりとしているような気がしている。



 何事も、経験させてみなければ、適性など解らんからな。偶に人柄だけで、人材の特性を見抜くような人もいるが、私にはそのような特技は無い。至って平凡な男である。


「ユースタニス様、前回の魔王災の査定の議事録が出来たようです。3件分上がってきました。確認の程をよろしくお願いいたします」


「解った。確認する。辺境伯にはこのことは伝えたか?」


「はい。先ほど議事録の本物を持っていきました。こちらは写しとなっております」


「よろしい。仕事に戻ってくれ」


 さて、一応は口頭で聞いてはいたんだが、報告書が漸くで来たか。これを読むのも私の仕事である。これには課長クラスと、課長代理クラスを送り込んだのだが、結果は大丈夫だったはずだ。


 ふむ。……一見してみても、おかしなところは見当たらない。こちらの主張すべきところも主張している。なんとか食い下がってみたが、駄目だったとは書いてあるが。


 駄目な時は仕方が無いんだ。査定官にも相性がある。それを引き寄せるのも運だ。運が悪いと、どうしても査定に響く。それでも3割をもぎ取ってきているのだから、文句はない。


 ただ、こっちの課長代理の方は、メインで4割、サブで2割となっているが、もう少し粘れたのではないかと思うな。査定官が強かったらどうしようもないんだが、それでももう少し押せた気がする。


 とはいっても、書面での話だからな。書記官の写しは、国から送られてくる。それまでは内内の報告書だからな。良いように書くことも出来るんだが、早いか遅いかの違いだけだ。


 まあ適任であったのだろう。さほど、問題と思う様な所も無かった。十分であろう。父上がどのように判断するのかが解らない所ではあるんだが。採点が甘いと言われる可能性はある。


 仕方がない部分はどうしてもあるからな。そこを評価してしまうと、間違える可能性もある。なるべくは間違えないように努力はするが、人間、ミスは付き物だ。


 ここぞと言うときにミスをされても困るのだがね。ミスの癖がある人については、なんとかしないといけない。矯正できるのであればしてやらないといけないからな。


 後は、ロバート兄がどう評価するのかも気になる。次期辺境伯だ。その手腕を疑う事は無いが、父上と、現辺境伯とどの程度の認識の違いがあるのかが心配だな。


 こちらに文句を言って来られたことは無いんだが、私の上司でもあるからな。そちらの感想も聞いてみたいところではある。父上と変わらないのであれば、大したことにはならないんだが。


 人によって、評価の仕方が違うからな。何を重視するのかで大きく違ってくる。仕事の正確さは勿論だが、度胸を試されたり、早さを認められたりと様々だ。私は、正確性が高ければ、評価をしているが、それだけで評価しているのかと言われたら違う。


 一通りの総合力で見ているな。特に管理職になろうとしている人間は総合力で判断している。1点特化型の職員は平で使った方が使いやすいのだ。


 適性を見抜くことは出来ない。だから、総合力で判断していると言える。満遍なく仕事ができれば、その分目が効くとは思うんだ。手の届かないものについては人にやらせるだろうしな。


 それでも100人を超える部署だ。光る人材を見逃していたりすることもある。そこは私のミスだ。本来であれば、もっと評価されるべき者について、評価していないのであれば、私のミスに他ならない。そうならないようにはしているつもりではあるが。


「報告! 魔王災が発生しました。場所はアンカリアス―ペインモラン街道です! 繰り返します。魔王災です。場所はアンカリアス―ペインモラン街道です!」


「報告ご苦労。軍の方には伝えたな? 勇者が動く。それで魔王災は収まるだろう。それで、場所はどっちだ? 関所の手前か奥か」


「関所の奥です! ペインモラン辺境伯側となります」


「解った。査定には私が行く。去年も起こった場所だ。因縁があるのであろう。こちらが動くことはしない。もし、アンカリアス辺境伯領に被害があれば、早期復旧を心がけるように。行って良し」


「はっ!」


 クソが。こんな時に避けて通れない魔王災が起こってくれたものだ。まあペインモラン辺境伯側だというのだから、ゆったりと構えていくか。今度は全額向こうに負担をさせよう。

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