表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者の後始末  作者: ルケア
6章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/44

38話

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「だらっしゃああああ! ライトニングスラッシュ!」


 雷鳴の勇者、グレームがアントの大軍を吹き飛ばす。魔王に強化されていない魔物などは勇者の敵では無いのだ。勇者は魔王を駆逐する者。普通の魔物には負けはしない。


「数が多すぎるんだって! プラントパワーウィップ!」


 新緑の勇者、ウェンディが吠える。まあ無理もない。此処は人界魔境の入り口から少し行ったところ。そこに群がるアントの大軍。1体1体は弱くても、数が多すぎて大変なのだ。


「森って私の魔法が当たらないから嫌いよー! メテオレイン!」


 流星の勇者、シャーロットが空から隕石を降らせる。ただ、これは木々に当たって、威力が減衰してしまっている。相性が悪いのはその通りなのだがこの勇者パーティーが派遣されたのにも理由がある。


「巣の位置に行くまでは我慢しろ。巣を潰せば終わるのだからな。特大の魔法を落としてやれ。フレアバースト!」


 爆炎の勇者、ゴドフリーがシャーロットを嗜める。一撃で5,6体のアントを吹き飛ばずのは流石と言える。主戦力の1人ではあるが、彼は雑魚敵専門要員だ。本命は別にある。


「とっとと道を開けろよ。蟻玉なんて邪魔なだけなんだよ! アースピラーズ!」


 大地の勇者、アルフレッドがアントを下から突き刺していく。この大地の勇者が居るために、このパーティーが派遣されたのだ。アントの巣に対して、特効の魔法を持っているからだ。


 ガイアプレス。この魔法が大地の勇者がこの討伐隊に派遣された理由だ。魔法の内容としては、地面に圧力をかけて、押し潰す魔法。地面の中にいる魔物に特効のある魔法だ。


 要するに、巣を丸ごと押し潰す作戦である。生き埋めにするのではなく、地面の圧力で殺し切る。そんな魔法を持っているからこそ、このパーティーが選ばれたのだ。


 ただ、残念なことに、素材は何一つ得られないのが欠点か。アントの上位種であれば、良い素材になっただろうに、勿体ない話である。だが、勿体ないより先にならなければならないことがある。


 何よりも大切なのが、魔王種の誕生の阻止である。魔王種が誕生する前に、殲滅することが今回の至上命題だ。この戦力なら、魔王種が出てきても勝てるだろうが、非常に面倒にはなる。


「ゴドフリー! まだ先なのか! いい加減に面倒になって来たぞ! シャインライトニング! もうすぐそこだと言ってくれ。ライトニングバニッシュ!」


「まだ先だ。後1㎞は先になる。体力を温存しろとは言わん。バーストボム! ただ敵を倒していけばいいだけだ。それ以外に方法はない。フレアナパーム!」


「1㎞も先なのか! まだまだ先じゃねえか。弱いだけで数が多いってのも厄介すぎる! ライトニングスラッシュ! 範囲で攻撃しても、次々と湧いてきやがる! ダンシングサンダー!」


「もう嫌! どでかいのを落とすわよ! ちょっとこの辺を更地にするわよ! ハイパーメテオフォールン! もう1発! ジュピターストライク!」


 そう、巣の位置は大体割れているのだ。此処から2㎞先にあるのが解っている。後1㎞と言ったのは、アルフレッドの魔法圏内に入りそうなのが、その辺りというだけだ。結果的には殲滅をしなければならないので、何方にしても倒す必要はあるのだが。


 一応は軍も冒険者も動員している。戦場が違うだけだ。殲滅速度に違いがあり過ぎて、同じ戦場では戦えないのだ。勇者の戦力をもってすれば、こんなものである。


 非常に面倒なのには変わりはないが。倒しても倒しても、津波のように押し寄せるアント。いつ終わるのか解らない戦場に、苛立つのは解る気がする。


 だが、やらなければ、もっと面倒な事になるのだ。今がやり時なのである。此処はまだいい。軍や冒険者などは、決死の覚悟で戦場に挑んでいる。彼らは常人だからだ。


 常人の彼らが戦場に立っているのに、勇者が頑張らない訳には行かない。無双をするのは楽しいと思えるのは、ストレスが溜まっているものだけだ。普通は無限湧きにストレスを感じるものなのだ。


 次から次へとやってくる敵。止まらないアントの群れ。どう考えても、この先を守っている様な動きを見せている。目標はもう少しなのだ。あと少しで、元凶まで辿り着く。


「ああもう! 後ろに回り込まないで! ブロッサムウォール! ちょっと! 前ばかりじゃなくて、横も蹴散らしなさいよ! ハイプラントスタンプ!」


「やってても減らないんだって! ライトニングバースト! 最終防衛ラインなんだろうぜ! ここで削り切ってやるしかねえって! サンダーボルト!」


 アントも必死なのだと思いたい。そう思わないとやっていけない程には辟易としている。疲労感よりも虚無感の方が勝っている。早く終わりたいのに終わらない。そんな感じだ。


 結局の所、凡そ6時間の戦闘の末に、大地の勇者、アルフレッドがガイアプレスで敵を一掃することになる。魔王種の誕生は無かったものの、凄まじい数のアントを討伐した。


 暫くは、この一帯が空白地帯になるだろう。そこに町を作らないといけない。それも早急にだ。この空白地帯を得るのは人間側なのだ。勝ち取ったからには町を作らないといけない。


 そのためには伐採を行わなければならない。また冒険者と軍が協力して、開拓をすることだろう。暫くはここでの作業となるはずだ。


 勇者はしばしのお休みである。勇者の本業は魔王災をどうにかすることである。魔王災がやってきたら、また出動しなくてはならない。が、暫くはお休みだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ