表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者の後始末  作者: ルケア
4章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/44

27話

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 此度の魔王災については、かなり危なかった。時期的な事を除けば、リザードマンは強敵である。特に秋ごろのリザードマンはもの凄く堅いし強い。冬場で助かった所がある。


 さて、いち早く現地に来たのは他でもない。この時期に河川堤防が壊れる事は非常によくある。魔王災が起こりやすい場所柄、どうしても河川堤防は壊れやすい。


 そのため、盛り土をして築堤しているだけなのだ。補強も何もしていない。補強したところで、毎年のように壊されては堪ったものではないからな。今年も順調に壊れた。


 これも査定の対象なのだが、査定の前に直しておかないといけない。査定の時には、こうして直しましたよという報告だけで済ませたいと言うのがある。


 というのも、これから春になると水嵩が上がってくるのだ。恐らくだが、北となる上流側では雪が降るのだろう。春になると溶けだしてくるわけだ。そうして水位が上昇する。


 この辺りの地形の問題なのだが、この辺りは平地なんだ。勾配がそれ程ない。今の河川堤防ではかなりギリギリのラインを攻めている。


 というのも余裕高が50センチも無いんだ。風の強い日などでは堤防の上から溢れてくる程度には余裕高が無い。それはその後ろのキャリオー子爵領まで変わらない。


 キャリオー子爵領からはまた勾配がきつくなってきて、そのまま海に流れていくんだが、現在のアンカリアス辺境伯領は平地なんだ。その所為で、河川堤防がかなり重要になってくる。


 決壊なんぞはさせられない。この河川は領都のすぐ隣を流れているのだからな。この位置も随分と領都に近い所だ。それだけ魔物たちの侵入を許したという事になるんだが。


 大体ここまで馬を走らせて2日だ。まだ周辺にはリザードマンの死体が転がっている。河川の中の死体については、早々に引き上げさせた。病気の元になっては適わんからな。


 幾ら水が豊富で地下水位が高いからと言っても、河川から水を取っている地域もあるのだ。辺境伯領では無くて、他領の話にはなるんだが、それでも原因を作ることはしてはいけない。


 自派閥の領土なのだから面倒を見ないといけない。派閥の長は公爵家が成ってはいるが、実質はアンカリアス辺境伯家がトップと言っても過言ではない。


 自派閥のエリアを荒らすようなことはしてはいけない。それはその通りだろう。勝手にコケることは知らないが、こちらが原因で何か不利益を起こしてはいけないだろう。


 それにしても、流石は勇者だな。この地形の変わりっぷりはいかがなものか。もう少しで水道が変わるところだったぞ。それ程に凄まじい戦闘だったという事ではあるんだが。


 さて、この1キロにもなりそうな堤防の破壊の現場をどう指揮を取るべきか。とりあえず、他の所で浚渫を行っている者たちを全員此処に集めないといけないだろうな。


 上下流共に5日で辿り着ける者たちはこちらの工事を優先させよう。正直な所、浚渫をさせている場合では無くなった。春になる前に工事を終わらせないといけない。


 この際、河川の中の大穴は塞がなくても大丈夫だ。自然と沈砂池になって埋まっていくだけだろうからな。此処については問題ない。問題なのはボロボロの河川堤防だ。


 こちらの工事を如何にして早く終わらせるかにかかっている。周辺の穴を埋めるのはその後だ。これは早急に積算をしなければなるまい。実際、かなり面倒な作業ではある。


 1から積算していては間に合わない。去年度の出来高からある程度予想をして、割り出さなければいけないだろう。直ぐにでも工事を発注しなければならないのだからな。


 とりあえず、此処からだと4都市ある。その4業者に分担させる。人夫は後からやってくるが、工事を発注するところは早々に決めないといけない。これは急務である。


「死体を回収した町の土木屋に伝達。至急、河川堤防の修復に取り掛かる様に命令を出せ。此処からなら1日もかかるまい。明日の昼には作業場に来て河川堤防を直させろ。お前たち4人だ。行け」


「「「「は!」」」」


「残りの者で今回の魔王災の被害状況を割り出す。A班は右岸側、B班は左岸側の被害延長を測定せよ。C班は右岸側の整地の数量を出せ。D班は左岸側だ。残りの班については私に同行せよ。延長もそうだが、他の場所に被害が無いか調べるぞ。猶予は1日。急げよ」


「「「「「「は!」」」」」」


 とりあえず、上流側に向かう。こっちの方で被害があった場合は国費で見られないからな。そう言う慣例があるんだ。それでも被害を見逃す訳にはいかない。


 全ての河川堤防を見るのは無理だ。ある程度の事になる。上流側については、諦めるしかない。最悪は土嚢を積んで何とかするしかあるまい。


 河川隣りの町には沢山の土嚢が備蓄されている。決壊する前に積めるのが一番良いんだが、そう上手くはいかないだろうな。とりあえずはある程度の見回りをしておかなければならない。


 また後日に河川堤防の脆くなっている個所を探させることにはなるだろうが、これも兵士の仕事だ。兵士諸君には頑張って貰うとしてだな。


 一番の問題は魔物の領域の中に作った堤防だな。そっちまで見ている余裕はあるのかどうかだな。見ておいた方が良いのは確かなんだ。魔王災が起こったんだから、何かしら起きていても不思議ではない。むしろ何か起こっているだろうな。


 そちらに関しては冒険者ギルドに依頼を出さないといけないな。冒険者ギルドにも金を落としてやらねばいけない。兵士で出来る仕事であっても、冒険者の維持は大事なことだからな。


 とりあえずはこれで問題無いだろう。できるだけ早く積算しなければならない。査定官が来たときには工事が終わってましたが理想だ。流石にそれは無茶なのは解っているがね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ