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勇者の後始末  作者: ルケア
3章

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21話

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 査定官が来るまでの数日間、必死になって計画変更を行っていた。外壁を一部作り直すための資料を作成していたんだよ。代官の所には既に当初の設計書は無くなっていた。大体初めから解っていたことなのでね。それについては何も言うまい。


 とりあえず、簡単な設計は行った。昔の外壁も、今と様式が同じである可能性が高いからさ。外壁の修復なんかを行っている業者はそれを知っているし、それを元に基本設計を行った。


 そして、木材の数量をはじき出し、変更前の計画と見比べて、修復に使う費用を比べていた。やはりだが、費用はある程度押さえられる。工期も短くなる。これならいけるな。


 査定官を納得させるだけの資料は作った。後は実行あるのみだな。計画変更を行っている際に貯め込んでもらっていた木材を使い、木組みを行っていく。


 流石に1mと分厚い外壁だからな。木組みで作られている。そうしないとかなり難易度が高い工事になるからな。当然の事ではあるんだよ。木の高さを揃えないといけない破目になるからな。


 そんな事は無理だから、安定して供給できる木材を使っての木組みを行っていく。所謂重力式の外壁なんだよ。そりゃあ何本か縦にも組むけども、基本的には横組みだ。


 畑は一番最後。道路が一番先。当然だが、道路が一番最初の工事対象だ。道路が無いと材料が運び込めないだろう? 流石にこの町、ガラリアだけで資材を賄うのは無理だから。


 他の町の協力は必須である。支援物資は必要だ。特に食糧支援は必要だな。畑が使い物にならなくなってしまったんだからな。備蓄してある食糧だけでは限界がある。


 何事も順序が大切なんだよ。後は商人が頑張ってくれる。こういう時に頼りになるのが商人だからな。これ幸いと商売を始めるのは得意分野だろう。


 当然だが、商人がタダで支援するわけがない。勿論代金は払ってある。だって商人だからな。お金を稼ぐのが仕事であって、慈善事業が仕事ではないんだよ。


 そりゃあ思うところはあるだろう。困っている人を助けたいという気持ちはあるだろう。だからと言って利益を度外視で売り込んでくれるのかと言えば、そうではない。


 利益もしっかりととる。それが商人だ。助かる命は多い方が良い。命とお金を天秤に掛けるのが商人の仕事の内だからな。だから少なくないお金を商人に支払っている。


 これについては仕方が無いとは思う。私でもそうせざるを得ない。利益を度外視しろとは言えないんだよ。優しい商人はいずれ破綻する。がめついくらいが丁度いいのだ。


 商人には木材と食糧を主に扱ってもらっている。主力は木材だ。だが、売り上げの保証はしない。ある程度の金は出すが、そこから利益を出すのが商人の仕事だからな。邪魔はいけない。


 流通過剰な物を持ってきても利益にはならんという事なんだよ。商人も競争だという事なんだ。いち早く必要な物資を届けるように、頭を使わなくてはならない。


 そう言う事もあり、まず第一に復旧させるのは道路なんだ。流通が滞れば、耐えている町人を干上がらせてしまう可能性があるからな。食糧の支援は大事なんだよ。


 幸いにして、食糧は辺境伯領全体で見ると、余っている。供給が過剰な状態にある。今年は例年よりも豊作だったんだ。だから食料品自体は安く手に入っている。


 これが不作であれば、最悪の自体になるところではあったんだが、豊作で良かった。収穫時期を逃したと考えれば、農民への打撃は計り知れないものがあるんだが。


 その辺は補償を考えている。抜かりはない。農民にそっぽ向かれては堪らないからな。農民が居なければ、どうやって食糧を確保すれば良いのか。


 どんな職業の人であれ、大切な領民には違いない。農民もそうだし、鍛冶師もそうだ。大工も服飾職人もそうだ。どんな人でも、大切な領民に違いはない。


 彼ら彼女らが居なければ、町が成り立っていかないからな。町しか無いのが欠点ではあるんだが。村が出来ないからな。辺境伯領では村は無いんだよ。


 他の領地であれば、村もあるんだが、辺境伯領は別だ。村は作れない。今回の様なスタンピードで全滅も在り得るからな。どれだけコストがかかろうとも、外壁で囲まれた町を作らなければならない。


 その分王宮からもお金が出ているがね。流石に辺境伯家を蔑ろにする王宮ではない。……前回馬鹿が来たが、ああいうのは本当に一握りでしかない。


 基本的には、辺境伯家に壁になって貰わないといけないからな。魔物被害は辺境伯家で止めなければならない。その代わり、色々と特権が認められているのも辺境伯家だ。


 勇者を保有することにしてもそうだ。同じ派閥の領土から、勇者を借り受けることが出来る。その分派閥に何かしらを返さなければならないのだがね。


 領土の拡大は辺境伯領でしか出来ない。魔物の領域に接しているのが辺境伯家のみだからだな。だからこそ、辺境伯家は大きいし、金もそれだけ必要になってくる。


 今回の様な、魔王災の国費投入も基本的には辺境伯家のみに与えられた特権とも言える。他の領地では魔物被害も疎らだからな。滅多に起きない災害なのだ。


 辺境伯家では割とよくある事ではあるのだがね。まあそれはさておき、査定官がいつ来るのかについて考えなければならない。今日明日中にでも来る予定なんだ。


 既に設計書は出来ている。後はそれの説明をするだけだ。解ってくれる査定官であれば良いのだが、そういう査定官ばかりではない。国の役人にしても色々と質が問われる訳なんだよ。

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