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勇者の後始末  作者: ルケア
3章

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20話

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 私ことユースタニスは、今回の仕事の現場に来ている。ついこの間ホーンラビットによって襲撃された町、ガラリアの被害の状況確認に来ていた。


 査定官よりも先に現地入りをし、まずは状況を確認しようという訳だ。そして、思っていたものとは違う被害に慄いている。これがホーンラビットの被害だと言うのだから驚きだ。


 外壁は穴だらけ。何時貫通してもおかしくはない状況。弱いと言われるホーンラビットのスタンピードでこんな状況になるとは思いもしなかった。まだ余裕があると思っていたからな。


 実際は余裕なんて無さそうな感じだった。応急処置も出来ないような外壁の被害。これは魔物の脅威をもう数段階格上げをしても良い気がする。そんな被害の状況だ。


 確かに、魔物としては弱い部類になるのだろうが、こうも被害の状況を見ていると、認識が変わってくる。対防壁においては、ホーンラビットはウルフ系統やベア系統よりも不味い相手だ。


 何よりもスタンピードが起こりやすい魔物だからな。流石に強い魔王種であれば、負けはしないので、スタンピードが起こりにくいんだが、弱い部類のホーンラビットはスタンピードが起こりやすいと言っても良い魔物なのだ。


 早馬網の整備は急務だな。こんなことが何度も起こられては堪ったものではない。スタンピードが連続で起こらないと言うことは無い。過去にはスタンピード中にスタンピードが起こり、魔物同士が戦うと言った混沌とした状態になったこともあると記録されている。


 既に王宮には今回の被害の報告は行われている。もう少しすると、査定官がやってくるはずだ。それまでに被害の状況等を纏めておかねばならない。


 今回は魔王災では無いものの、スタンピードの被害としてある程度の国費が認められている。スタンピードの被害の国費の投入は最大で5割、平均すると3割程度だ。


 3割貰えれば儲けものだと思うほかない。前回の魔王災の様に重要な要衝という訳でもないのだからな。此処を突破されてもまだ辺境伯領が続く。それで5割は出来すぎだろう。


 貰えるものは貰っておくべきだとは思うが、これは、どうしたものか。計画では補修をするとなっていたが、外壁工事をやり直した方がいいかもしれない。補修ではどうにも無理な所があり過ぎる。


 ばらした木材も加工をすれば使える。一部分思いっきり削られているだけで、大半は無事なのだからな。今回はそう言う計画で行くか。変更が必要だな。職人たちに通達をしておかねばならん。


 既に仮復旧は進んでいる。何とか修復可能な所から修復させているのだ。この大きな大きな穴を塞ぐのには時間と労力がかかり過ぎる。それであれば、ある程度やり直した方が早いな。


 工事の責任者と話をしなければなるまい。まあ外壁だけで済んでいたらという話なのだがな。まず復旧するべきは道路だからな。道路が無ければ支援も何も出来ないからな。道路の復旧はまず第一に行われている。そして、道路は既に直してある。


 土の道路だがな。仮復旧はこれで良いだろう。本格的に修復するのであれば、石畳による道路を敷くのが一番いいのだが、前回の件もある。まずは土で戻して仮復旧するのが一番だ。


 道路も5方向に伸びているからな。結構な費用がかかるだろう。地面は抉れ、石畳は捲り上がっている状態だからな。魔物が跋扈していたのだから仕方がない所ではあるのだが。


 そして、問題は畑だな。一応、使えるところで農作業をしている人々もいるにはいるが、大穴を避けて、障害物を避けてと細々としているだけだ。これも復旧の対象となる。


 整地が一番労力がかかるのだよ。平らに均すのが一番労力がかかる。生活魔法では耕すことは出来ても、整地することは出来ないからだな。器用に使えば出来るのかもしれないが。


 何にしても、金がかかるという事ではあるんだ。外壁、道路、畑とこの3種類の災害復旧を行わなければならない。当然工事の設計書は分かれている。


 予算が決まってから分けでも遅いからな。既に分けて準備をさせている。一部は計画変更をしなければならないが、これに関しては仕方がない。現地を見るまでは解らなかった部分だからな。


 恐らくは、やり直させた方が経費の削減に繋がるだろう。ここまでやられているのだから、補修よりもある程度組み直した方が安く上がるだろう。


 木材に関しては心配しなくても良い。森に沢山生えているのだからな。そこから拝借すれば問題ない。ついでに畑の領域も広げられれば万々歳だな。


 兎も角、まずやることは計画変更だ。外壁の仮復旧を止めて、木材の確保に専念させよう。そちらの方が安くつく。設計書の変更も必要だな。


 補修でどうにかなるレベルの所は補修で直させるとして、被害の大きなところは外壁の組み直しだな。当初の外壁の設計書はどうなっているだろうか。残っているのかが心配だな。


 残っていない場合は職人に頑張ってもらうしか無い訳だ。当初の設計図があれば、ある程度はやりやすいんだがね。残していないだろうか。代官の屋敷を探さねばならんな。


 さて、査定の日まで時間が無い。急ぎ計画書の作り直しだ。出来る限り予算は貰いたいところではあるが、スタンピードの被害では5割は出ないだろうな。ある程度は仕方がない。


 ロバート兄に言ってある程度の予算を回してもらわねばならないだろう。何とかしなくてはならない。災害の復旧は労力がかかるのだよ。これは仕方のない事ではあるんだが、何とかならないものか。

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