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入学

前回の更新より大分空いてしまいました。すみません。なんて言っても読んで頂いている人が少ないんですけどね…。自分で言ってて悲しくなってきましたね。

「とりあえずはこの日がやって来たわね」


 入学の日。厄介ごとがあるのは確定しているが、ここならやりたいことが色々と出来る。


「ど、どうするんだっけ?あ、あの貴族の人が話しかけて来たら?」


「決まってるじゃないの。無視よ、無視しましょう」


 隣には新品の制服に身を包んだアランがいた。私も同様だ。


 学校の入り口から少し行ったところにクラス分けの紙が貼ってある。


 剣術、魔術、総合とクラスは分かれてはいるが色んなタイプの人と交流を深める為に混合で作られる。


「私は二組ね。アランは…」


「ぼ、僕も二組」


「俺も二組だぞ」


 私とアランの肩を叩きながら、聞いてもいない事を言ってきたのは


「まさか、忘れたなんて言わないだろうな。 俺はなぁ…」


 またこのパターンか。


「行きましょ」


 まだ話は終わらないようなのでアランの手を引いてさっさと教室へと向かう。


 教室にはそこまでの人数は集まって居らず、私たちは意外にも早い方だった。


 適当な所に座って時間が来るのを待っていると時間を置く事なく、人が教室へと集まって来る。


「おい、また無視して行ったな!」


「別にいいじゃない。話が長すぎるのよ」


 まぁ、話し始めた瞬間には立ち去っていたのでどれくらい長いのか知らないけれど。


 ぎゃあぎゃあと軽口を続ければ、一番前の扉から先生と思わしき、女性が入って来る。


「はいはい、黙れよ。口を噤めよ」


 開口一番の乱暴な口調は駄弁っていた私たちを黙らせるのには最も効果的だと思う。


「私がこの一年二組の担任でアルネス=ロースレインだ。必要最低限のことしか言う気は無いがこれだけは言っておく。面倒事は起こすなよ?」


 あまりの衝撃に誰もが黙るが、傲慢な貴族からは反感を買ったらしい。


「あまり図に乗るなよ、一教師の分際で。どうせ、俺の正体を知れば平伏して媚びを売り始めるんだろう?俺の名はなぁ…」


「スレイブ=オルタナティヴ。だろ?確かこの町で一番栄えている商会の三男坊」


 言葉を遮り、椅子に座りながら続ける。


「図に乗ってんのは、お前だろ?一応でもこの学園は平等を謳ってる。お前みたいな雑魚が合格できたのも一定量の学力があったからだ。それが無けりゃ、合格なんてさせるわけがないだろ。それにお前に媚びを売った所で私に何の得があるってんだ?何の権力も持たない、一学生に何が出来るって言うんだ?あぁ?」


 ドスの利いた声でその貴族は喋りたくても喋れないほどの恐怖を感じ、すっかり黙り込んでいる。


「言葉に威圧を重ねて放つなんて…」


 それも貴族一人にだけに当たるようにするにはそれなりの技術が必要だ。そうなると、彼女は相当の実力者なのだろう。


「さてとだ、静かになった所で続きだ。教科は全クラスの剣術だ。これは魔術クラスだろうが関係ないからな。しごいてやるから覚悟はしておけ。…こんなもんか。あとは聞きたいことあるわけないだろ?んじゃ、残りの時間は勝手にしろ。自己紹介するなりやる事はあるだろ」


 アルネスが出て行くと、張り詰めた空気ではなくなり、あちこちから息を吐き出す音が聞こえて来る。


 どうやら殺気は当たって居なくても全員が多少の恐怖を感じ、息苦しかったのだろう。


「凄かった、ね。僕らよりも、全然、強いよ。勝つイメージが、湧かないもん」


「えぇ、中々だったわね。正直な話、只者じゃないわ。この学園にいることが信じられないくらい」


「そんなに凄いのか?俺にはよく分からんな。確かに貴族を相手にあそこまで言える人材は居ないだろうが」


 国でも、片手の指で収まる程の強さだと感じた。文字通りに何故、学園で教鞭をとっているのかが不思議だった。


「少し出て来るわね。自習の時間だし、構わないわよね。んじゃ、また後でね」


 気になった事があれば、サッサと調べるに越したことは無い。


 アラン達が何か言っているようではあったが、私の耳に届かなかった。と言うよりは、聞く気がなかった。

まぁ、出来るだけ急いで書いて行きたいです


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