祝賀会
なかなか、モチベが上がらずすみません。書こうとは思ってたんですけどね…。
「アナとアランの合格を祝って乾杯〜」
父の言葉で大人はお酒を、子供はジュースの形で乾杯が行われる。
試験から三日後に学園側から速達で合格通知が送られてきた。無論、私もアランも合格をしたので祝賀会が開かれている。私とアランの家族だけなので規模は小さいながらも盛大な会になってはいる。
テーブルの上には私とアランが狩ってきた動物の丸焼きや野菜と薬草をふんだんに使ったサラダ。
「まぁ、滞りなく合格出来たなぁ。アランもアナも心配はしてなかったけどよ」
「そうですね。二人で受かったので僕も安心ですよ。アナさん、アランをこれからもよろしくね」
「よ、よろしく」
軽く返事を返すと、思い出したようにリュイは手を叩く。
「そういえば、こちらにも手紙は届きました?シュレスヴァイン家という貴族からなのですが」
「へぇー、そんなのが届いてんのか?んで、どんな内容なんだ?」
「それがまだ見ていなくて、今日見てみようかなと持ってきたんですよ」
内ポケットから取り出された手紙は蝋で封がされていて、高い身分であることを嫌でも連想させる。
封は切られ、一枚の手紙が出てくる。
「どれどれ」
何故か、父親のダンが横から掻っ攫い、目を通し始める。
ふむふむ、うんうん、と頷き面白そうなことになったと顔に少々の笑みを浮かべ、お前も読んでみろとばかりにそれは私に渡される。
「えーと?アランへ。俺は無事に受かったわけだが、アランも受かったのだろう。よって、お前を俺の仲間にしてやろう。俺ほどではないが腕が立つのは試験の時に分かったからな…」
そこまで読んで読むのをやめた。
「厄介とは思ったけどこれほどまでとはね。まぁ、頑張りなさい。悪いやつでは無さそうよ?なんだっけ、名前?」
「アレクシス=シュレスヴァインよ、アナ」
母がそう言いながら、いくつかの郵便物を玄関から取ってくる。
「う、嘘でしょ?」
「ん、どうした?ってアナ!お前にもきてるじゃねぇか?」
またもや、父が一番乗りで手紙を見ると、今にも笑いそうな顔でこちらを見てくる。
すぐさま、引ったくって見て見るとアランとは内容は違うものだった。私の試験に関しては見られていなかったらしい。さらに、続きも読んで見ると
『特別にアランと共に学園でのチームを組んでやろう』
この一文を読んだ時に私は頭が痛くなると共に、意識が遠くなり始めた。
一応、次話くらいから学園編ですかね。