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300文字小説

似て似つかぬもの

作者: 林 秀明

天使よりも真っ白なドレスが会場を賑やかす。

遠目からでも新婦の晴れやかな姿がレンズを通して見える。


「きゃー、可愛いー」

「いいなー」


誰よりも大きい声で新婦の友達が声を大きくする。

幸せを共有し、自分も幸せを勝ち取りたい、

そんな境遇をみんな持っているのだろう。


大喝采とフラッシュの中新郎新婦が席へと向かう。

新婦の大きなドレスが床をズルズルとはっていく。

後ろに垂れ下がった長いドレスが

新婦の足に遅れてのそのそと。


「あれ?」


突然声に出した自分に驚いた。

どこかでこの姿を見た事がある。

段々状になったドレスの先っぽ。

それは尾に似たようなもの


「あっ! ショウリョウバッタだ」


とてもじゃないが口には出せなかった。


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