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第一話 入学式

今日は入学式。

ここは第一高校。

人口が減って久しいこの国では、数えるほどしか高校はなくなっていた。


人口の現象と同時に、子どもたちにある兆候が生まれていた。

サイキック。いわゆる超能力を持つ子供達が多く生まれていたのだ。


ただ、これは、昔から小説などにあったような、派手な、物理現象を超越するような、時空移動のような超能力ではなく。

超直感に近いような。感覚をブーストさせたような能力。


これは、情報化社会。

小さいころから、インターネットなどがあり、情報過多な思春期を送ったもの達がてに入れることが出来たと考えられている。


そういう僕にも、超能力が有る。

「力を見ることが出来る」

これが僕の超能力だ。


サーモグラフィのように、力が色分けして表示される能力。

この時代に、この能力がなんの役に立つのかわからないけど

せっかくだから、この力を良い事に使いたい。


そう思って、この第一高校を選んだんだ。

この第一高校は、そういうサイキックをもった少年たちが集まる、変わった高校なのだ。


ただ、この高校を卒業した人たちはあらゆるジャンルで活躍すると言われている。

きちんとペーパーテストもあって、それなりに高難易度。

学習能力も高く、超能力ももつもの達がこの第一高校に集まってくる。


中学校は普通の学校にかよっていたので、僕のような超能力を持っている人にあまりあったことがない。

なので、かなり楽しみである。


そう思ってにこにこしていたのか、となりの少女に話しかけられた。

「あら、あなた楽しそうね。」

「え?そう?顔に出したつもりはなかったんだけど」

「バレバレよ!」

その少女は、続けてそう言った。


「この学校に入って、楽しそうにしているなんて、あなたなかなかやるわね。」少女は畳み掛けるようにそう言った。

「え、そう?」

とぼけたつもりはなかったが、彼女の勢いに押されて、そう応えてしまった。


「そうよ、この学校のことは当然知っているんでしょ」

「まあ、なんとなくは。」

彼女がたずねて来たので、そのまま答えた。


「なんとなくは、じゃないわよ!!ここの学校に入った瞬間からバトルは始まっているのよ!!」

「バトルかぁ」

彼女は、テンションを上げて詰め寄ってきた。


「そうよ、超能力バトル。あなたも持っているんでしょ、超能力」

「一応、持っているよ。ということは君も持っているんだね。感情を読み取る能力?」

いままでの行動から彼女の能力を推理して聞いてみた。


「え??なんで分かったの?」

「僕は、仕組みや構造は考えるのが得意なんだ。そんなに楽しそうな顔をしていたわけじゃないしね。地元では表情がわかりにくいと評判さ」

と、推理の理由を解説した。


「面白いわね。あなた私のチームに入りなさい」

その少女はそう言った。


「え!?」

そうして、僕の高校生活は幕をあけた。

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