5 黒蜘蛛城
ついに、雨蛙と小娘は黒蜘蛛城に辿りついたのでした。
雨蛙とあや子は、呪いを解くために黒蜘蛛城にいる妖怪ラヴエンドを倒さなければなりません。
妖怪ラヴエンドは玉座に座っていました。
「よくここまで辿りついた、雨蛙と小娘よ。わたしを殺せば、お前たちの呪いは解ける。そして、元の姿に戻れるだろう。さあ、かかってこい」
「よし、いくぞ、あや子」
「うん、雨蛙」
雨蛙は槍を、あや子は棍棒をもって、妖怪ラヴエンドに襲いかかった。妖怪ラヴエンドが大鎌を持ち出し、雨蛙とあや子を斬ろうとする。さっとかわして、一撃を叩きこむ二人。手ごたえはあった。
妖怪ラヴエンドは、あや子の棍棒で左足が折れ、雨蛙の槍を腹に突き刺されていた。
「よくわたしを倒した。お前たちの呪いが解けるだろう」
そして、妖怪ラヴエンドは溶けて、青紫の服を残して消えてしまった。
妖怪ラヴエンドは死んだ。
それとともに、雨蛙と五歳児まり子の二人が光り輝き始めた。
「何、何が起こるの?」
「呪いが解けるんだ。安心しろ、あや子」
「やっと、やっと旅が終わるのね。これであの人に会いにいけるんだね。ありがとう、雨蛙。そして、さようなら、雨蛙」
「やっと、やっと旅が終わるんだ。これであの人に会いにいける。ありがとう、あや子。そして、さようなら、あや子」
凄い強い光が二人を包みました。
「これから本当の姿に戻るんだね」
「これから本当の姿に戻るんだ」
そして、呪いが解けてみれば、雨蛙は陣之介、五歳児あや子はまり子でした。あのおめかしをした日の格好で、二人は立っていました。
「なんだ、なんだよ。ずっと一緒だったんじゃないか」
「よかった。よかった」
二人は抱きつきあって、ぐるぐるとまわった。涙があふれてしかたなかった。
「あなたの名は?」
「陣之介だよ。きみはあや子だろ」
「そうだよ、陣之介」
ここで終われば、ハッピーエンド。
この話は、超短編「雨蛙とまり子」を原型とし、
一度短編に完成させた「LOVE END」がアクが強すぎるため、
童話風に書きかえたものです。
第一章と第五章は大部分の文章が「LOVE END」と重複しています。
作者、新時代の童話をつくろうと試行錯誤中です。




