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なろラジ6参加作品

令嬢は叫ぶ「真冬のプールに突き落とされたのですわ!」

掲載日:2024/12/23

「お助けください、ウルツ殿下! ユゼファ様に殺されそうになりました!」


 学園の講堂にずぶ濡れで現れた少女は、開口一番そう叫んだ。

 何事かと耳目が集まる。


 希少な聖女の力を発現させ、男爵家の養女となったベルタ。話題の彼女を、王立学園で知らぬ者はいない。

 そんなベルタを、公爵令嬢ユゼファが虐めている噂もまた、有名だった。


 平民出であるベルタが礼法(マナー)に疎いため、潔癖なユゼファが拒絶。

 ベルタに対して、過度な嫌がらせを繰り返しているらしい。


 (ゆえ)に生徒会長である王子ウルツが、ベルタの保護に回っているという話だ。


「何があった?」


「プールに呼び出され、突き落とされました!」


 どよめきが走る。

 現在(いま)は真冬。それが事実なら命に係わる凶行だ。


 泣きながらベルタが訴えると、ウルツが振り返り、尋ねた。


「プールは立ち入り禁止になっているはずだが。そうだな? ユゼファ」


「はい。厳重に管理しており、門の鍵は私が」


 ユゼファが王子に応える。


「なら、それこそがユゼファ様の犯行の(あかし)ではないですか!」


 ベルタが噛みつくように言った。返すユゼファは冷静そのもの。


「私はずっと講堂にいたし、貴女(あなた)がプールに落ちたのなら、まだ生きているのはおかしいわ」


(こご)えながら這い出て来たのです。いくら公爵令嬢だからって、聖女の命を狙うなんて許されません! 殿下、直ちにユゼファ様を罰してください! 投獄して、追放して。もしくは処刑を!」


 過激な要求に周りが息を飲む。

 殺されかけたとはいえ、上位者に対し、男爵令嬢が口にして良い内容ではない。


 なるほど、こういう部分が嫌悪されているのか。

 生徒たちが頷く中、王子の声は冷たかった。


「虚偽の発言で投獄されるのは(キミ)のようだ、ベルタ嬢」

「殿下、どうしてユゼファ様の肩を持たれるの?!」


「今季、冬のプールではスライムを飼育している」

「……へ?」


「万一落ちればたちどころに取り込まれ、圧死だ」

「は?」


「だからプール全面を蓋で封じている。落ちようがないし、落ちれば生きてない」


「なんっで、学園のプールでそんな飼育を──」


「魔生物部のユゼファの希望でね。研究用に許可した。(キミ)は以前からユゼファにありもしない罪を着せようとしていたけど、今回は決定的だ。証人も多い。聖女といえど処罰する」


「ヒッ」


 王子が囁く。


「水まで(かぶ)った演技だったが、プール、本当に落ちて良かったんだぞ? 公爵令嬢の人気を妬んで噂を流し、俺の恋人(ユゼファ)を不当に(おとし)めやがって」


 ベルタの敗北だった。




 ベルタの作戦が…お粗末すぎるっ(ノД`)・゜・。のですが、1000文字の限界っ。

 聖女という強・肩書に守られたベルタを、動かぬ証拠で嵌め返す戦いが書きたかったのに~。


 これで残る"なろうラジオ"のお題は「観覧車」と「お弁当」になりました。コンプリートなるか?(笑) でももう冬休みでタイムアップという気も!


 プールでは竜が飼いたかったです…。

 最初は「冬のプールでペットを飼育しちゃいけませんっ!」というタイトルだったのに、なぜか令嬢モノになった不思議。読んでいただけると嬉しいです。

 なろラジ9作目、よろしくお願いします!\(*^▽^*)/

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― 新着の感想 ―
真冬のプール、突き落とされたら本当に大変ですが、まさかそこで……。途中からの展開が、予想のできない方向で惹きこまれました。 「聖女」という肩書きがあっても、それに囚われることのない王子の人を見る目が…
真冬のプールに落ちた事ありますが。 氷が張ったので上のって遊んでたら割れて落ちました。 クソ寒いのでそんな訴える余裕ないぞー!
2024/12/30 12:56 退会済み
管理
鮮やかな展開! なるほど。これはプールに入れない(笑)
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