第一話 魔法使い
人々は俺のことをいつも特別扱いしない。俺は賢い。運動ができる。歌も上手いし料理だってできる。なのに、人々はそれを全く褒めてくれない。どうしてなのだろうか。俺はそんな人々のことを猿と呼んでいる。なんであいつらは俺のことを褒めてくれないんだ、、。
「ただいま〜」
返事が返ってこない。俺は不思議に思った。誰もいないなんておかしい。お母さんは絶対いると思ったのに、、。
俺の部屋に行くと、一枚の手紙が落ちていた。俺宛だった。純白の封筒があるし、まあそこから落ちたんだろう。そして、俺は内容を見た。
[柿原純一様
貴方は我が魔法省支援北海道立魔法高等専門学校の生徒に認定されましたことをご報告するためにこの手紙を送らせていただきました。誠に御目出度う御座います。]
、、、なんだこれ。誰が送ったかはわからんけどとりあえずだるいな。捨てるか。
「うわぁぁぁぁああああぁぁあぁあぁぁぁあぁぁぁ!捨てるなぁぁぁああぁぁあぁぁぁぁぁあああああああぁあ!」
とても五月蠅い叫び声が聞こえた。
「あんたは魔法使いだよ!捨てんじゃねぇ!さっさと学校行け!」
「嘘だろ、、?俺が魔法使い〜〜〜〜〜!!!?」