ようこそ笑顔神社へ(50)謙虚と感謝
これは空想の神社です。
創建は、令和三年十二月三十日。
主祭神は、亀乃長命です。
自分のことを、亀さんと呼びます。
この神社の御利益は、笑顔です。
たくさんの人に参拝してもらえたら嬉しいです。
※笑顔神社の造り方は、1話から書いています。
※たまに友人の鶴乃長命も登場します。
【自然界で一番優れている生物は何ですか?】
と問われたら、亀さんは迷わず、
「人間」
と答えるでしょう。
けれどもこうして、〈自分たちが一番優れている〉と思っている時点で、〈一番劣っている〉ということに、亀さんは気づきました。
地球を汚したり、他の動植物に迷惑をかけたりどうだのこうだのと口ではいろんなことを言いますが、たかが人間ごときに、そこまでの影響力があるとはとうてい思えないのです。
つまり、亀さんは思い上がっていたのです。
他の動植物は、そんな亀さんに対して、冷ややかな目で見ているかも知れません。
もしかしたら、眼中にないかも知れません。
何を言いたいのかというと、〈人に対して謙虚であれ〉と思いながら、〈自分たち人間は、他の動植物よりも優れている〉と思っている時点で謙虚ではないのです。
なぜ、亀さんは他の動植物に対して謙虚ではないのでしょう。
なぜ、手を合わせて感謝しないのでしょう。
社会に疲れたときだけ、都合よく自然に対して癒しを求めたりするわりには、自然に対してまったく理解しようとはしません。
天気予報がなければ明日の天気が分からない亀さんは、本当に生物なのでしょうか?
ようこそお参りくださいました。




