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ようこそ笑顔神社へ(42)野犬の話
これは空想の神社です。
創建は、令和三年十二月三十日。
主祭神は、亀乃長命です。
自分のことを、亀さんと呼びます。
この神社の御利益は、笑顔です。
たくさんの人に参拝してもらえたら嬉しいです。
※笑顔神社の造り方は、1話から書いています。
※たまに友人の鶴乃長命も登場します。
とある日のこと。
亀さんは、田舎の風景を見ながらのんびりと歩いていました。
すると突然、横から野犬が現れて、
「ワンワンワンッ!」
と、ものすごい剣幕で吠えてきました。
小心者の亀さんは、
「おわっ、ビックリしたー!」
と、飛び上がりました。
そして、腰を抜かしそうになりながらも慌てて横断歩道を渡りました。
と、同時に信号は赤に変わりました。
〈これで追ってはこれない。助かった〉
そう思って安心していたところ、野犬は信号を無視して走ってきました。
そうなんです。
信号を守るのは、この世で人間だけなのです。
結局、野犬は車が邪魔で道路を横断することができませんでした。
亀さんはその間に、顔を引き攣らせながら遠くへ逃げて行きました。
※そのときの映像があったら、一生笑えるのになぁと思う、亀さんでした。
ようこそお参りくださいました。




