ようこそ笑顔神社へ(35)有難い
これは空想の神社です。
創建は、令和三年十二月三十日。
主祭神は、亀乃長命です。
自分のことを、亀さんと呼びます。
この神社の御利益は、笑顔です。
たくさんの人に参拝してもらえたら嬉しいです。
※笑顔神社の造り方は、1話から書いています。
※たまに友人の鶴乃長命も登場します。
今回は、秘伝、
【ありがたいですねぇ遊び】を教えます。
これは、ひとりでできます。
それでは伝授します。
亀さんは今、家にいるという設定で説明します。
例えば、これからみかんを食べようと思ったとき、
「みかん食べよう、ありがたいですねぇ」
と声に出します。
みかんを食べ始めたら、
「美味しいですねぇ、ありがたいですねぇ」
と声に出して言います。
掃除機をかけようと思ったら、
「掃除機をかけますねぇ、ありがたいですねぇ」
お湯を沸かそうと思ったら、
「お湯を沸かしますねぇ、ありがたいですねぇ」
というふうに、とにかくすべての語尾に、「ありがたいですねぇ」をつけます。
ちなみにですが、なにがそんなにありがたいのかと言うと、普段のひとつひとつの行動に、数え切れないくらいの【有り難い】があるのです。
目の前にみかんがあって、それを普通に食べられる、ということは、いったいどれだけの偶然が重なっているのでしょうか?
そして、どれだけの人のおかげで、目の前にみかんがあるのでしょうか?
そして、その皮を剥く手があって、それを食べて味わう口、消化吸収する胃腸、つまり自身の体があるということの有り難さ。
自分がこの世に生まれてきて、今、生きているという奇跡的な偶然があるからこそ、目の前のみかんを食べることができるのです。
当たり前のことですが、これが現実なのです。
そのことを知っているだけではなく、理解するだけで、物事の見え方が変わってきそうです。
停電のときの、電気の有り難さ。
まさに、これと同じくらいの有り難さが、普段の生活の中に数え切れないくらいあるのです。
ようこそお参りくださいました。




