笑顔神社(再22)起きて半畳
今日の予報は、
〈寝る のち 歩く〉
なんとなく再放送のようなこともいいかなぁと思いました。
今回は、第22話です。
今、読み返しても、なるほどなぁと少し希望が見えました。
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〈起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半〉
という言葉があります。
これはどういう意味かと言いますと、
〈人間が必要な広さは、起きているときが半畳で、寝るときは一畳あれば足ります。
いくら天下を取ったところで、一食に食べられる量は、せいぜい頑張っても二合半くらいです〉
と、だいたいこんな感じの意味になります。
別にこれは、お金持ちの人を否定している訳ではありません。
人間は最低限、これだけあれば生きてゆけるということなのです。
この言葉を初めて知ったとき、心がとても楽になったことを、今でも覚えています。
さらに飛躍します。
〈起きて半畳寝て一畳、天下取らなければ一合〉
生きてゆくのはとても大変なことですが、これだけを確保していれば、なんとか暮らしてゆけるのです。
つまり、働くことが困難な人、身を削って必死に働いている人、いろいろな人がいますが、亀さんは、この言葉に少しの希望が見えたのです。
それはどういうことかと言うと、
働くことが困難な人には、このくらいの生活ができる収入ならなんとかなるかも知れない、と思えるでしょうし、
身を削って必死に働いている人には、これだけで生きてゆけるのなら、もう少し仕事をセーブしてもいいかも知れない、と思えるでしょう。
いずれにしても、なんだか笑ってしまいませんか?
これは、生きてゆくための最低限の基準ですが、極端な話、これだけでいいのです。
生きてゆくだけなら。
そして、お金はあってもなくても幸せはあります。
【それは、ぽかぽかした日のことでした。亀さんは、山道にあるベンチに座ってお茶を飲んでいました。ふと斜め下に目をやると、しゃくとり虫と毛虫とが向かい合って、互いに道を譲り合っていたのです】
みなさんは、このお話を読んでどんな気持ちになりましたか?
ちなみに亀さんは、それを見たとき、とてもほっこりとした気持ちになりました。そして、後からじわ〜っと幸せな気持ちが湧いてきました。そのときの表情は、もちろん笑顔でした。
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最後の、しゃくとり虫と毛虫のお話、懐かしいなぁと思いました。
ようお参りでした。