ようこそ笑顔神社へ(19)鴨長明
これは空想の神社です。
創建は、令和三年十二月三十日。
主祭神は、亀乃長命です。
自分のことを、亀さんと呼びます。
この神社の御利益は、笑顔です。
たくさんの人に参拝してもらえたら嬉しいです。
※笑顔神社の造り方は、1話から書いています。
笑顔神社の主祭神、亀乃長命という名前について書きたいと思います。
この名前の由来は、鴨長明からきています。
この瞬間、ピンとこられた方もいらっしゃると思います。
鴨長明→亀長明→亀ノ長命→亀ノ長命
と、このような変換です。
それではなぜ、鴨長明なのかというと、亀さんは鴨長明が好きだからです。
鴨長明といえば、〈方丈記〉です。
そのお話は、このように始まります。
【ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。】
これを訳すとこうなります。
【流れゆく河の流れは、絶えることはなくて、しかも、もとの水では決してない。】
亀さんは、この一行の中に、この世のほとんどの物事が詰まっていると感じているのです。
無常、一期一会という言葉がパッと頭に浮かびます。
探せばもっとたくさんの言葉が出てくると思います。
そんなことよりも、この一行には流れるような美しさがあります。
方丈記のお話はこのへんにしておきます。
亀ノ長命は笑顔の中にいらっしゃる神様です。
つまりこの名前には、
【笑顔で、亀さんのように長く生きられたらいいなぁ】
という願いが込められているのです。
もし、これを読んでくださっている方で笑顔神社を造られた方、これから造ろうとしている方は、主祭神の名前は、自分の好きな名前をつければいいと思います。
もちろん、亀ノ長命とつけてくれても構いません。
肝心なことは、その方が笑顔でいられるかどうかなのです。
ようこそお参りくださいました。