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ようこそ笑顔神社へ(170)海辺の時間
今日の予報は、
〈座る 一時 歩く〉
砂浜を歩くと足跡がつきます。
それは、その人が生きている証です。
やがて、風が吹いて雨が降って、跡形もなく足跡が消えてしまったとしても、砂粒は踏まれたことによって削られて、その人の存在を記録します。
人は生きているだけで足跡をたくさん残します。
だから幽霊には足がないのかも知れません。
というのは冗談です。
砂浜に座ると座った場所が凹みます。
それは、その人が生きている証です。
やがて風が吹いて雨が降ってきたら、慌てて屋根のある場所に走って避難するでしょう。
避難しながらも足跡はつきます。
雨宿りをしながら海を見ます。
雨は激しく水面を叩きながら海に染み込んでゆきます。
ここで一句。
【海をみる目しみる雨】
全然、五七五になってませんね。
ようこそお参りくださいました。