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笑顔神社  作者: 亀乃長命
166/288

ようこそ笑顔神社へ(166)主張すること

今日の予報は、

〈座る 一時 買う〉

Soul Bar 黄色三日月のカウンターで〈Earth, Wind & Fire の September〉を聴きながらスパイシートマトジュースを飲んでいると、鶴さんが現れました。


鶴さんに会うのは久しぶりです。

というよりも、亀さんがこのお店にくるのが久しぶりと言ったほうが正確かも知れません。


鶴さんの手には、いろんな色のインクがついていました。

きっと、家で落書きばかり描いているのでしょう。


鶴さんがマスターに言いました。


【この曲の次は〈The Jackson 5 の I Want You Back〉を聴きたいのでかけてください】


鶴さんは、その曲をどうしても聴きたかったのでしょう。

だから、そのことをマスターに伝えたのでしょう。

やがて、その曲が流れてきました。


鶴さんは喜んでいます。

マスターは微笑んでいます。


ちなみにですが、マスターはいつもその日に流す曲の順番を決めています。

これはマスターの強いこだわりです。

にも関わらず、鶴さんの主張でそれが変更されたのです。

そのことが亀さんの心に深く響きました。


ちなみに鶴さんも、お店の曲順が決められていることを知っています。

それでも、今、どうしてもその曲が聴きたかったのでしょう。

そして、主張しました。

結果、主張は通りました。


それは言葉に言い表すことのできない素敵な光景でした。

今日は、このお店にきてよかったなぁと思いました。

ようこそお参りくださいました。

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