ようこそ笑顔神社へ(15)言霊
これは空想の神社です。
創建は、令和三年十二月三十日。
主祭神は、亀乃長命です。
自分のことを、亀さんと呼びます。
この神社の御利益は、笑顔です。
たくさんの人に参拝してもらえたら嬉しいです。
※笑顔神社の造り方は、1話から書いています。
〈言霊〉というくらいですから、言葉の力は、やはりあると思います。
古代に生きていた人たちはそのことを自然に操っていたと思うのですが、現代において言葉というのは、単なる意思疎通の道具でしかないように思います。
別に一般人は、古代の人みたいに天や地と繋がったり神様と交信する必要はないと思うのですが、現代人の一般人には現代人の一般人なりの言霊を使うということは、まあまあ楽しいことではないかと思うのです。
そして、例えばですが、日本語には、〈オノマトペ〉というのがあります。このオノマトペの中に、とてつもない力が宿っていると、亀さんは考えるのです。
結論を言いますと、笑顔を表すオノマトペは、〈にこにこ〉だと思います。
つまり、「にこにこ」と何回か唱えるだけで笑顔になれるのではないかと閃いたのです。
そして、実際に試してみました。
結果、心から笑顔になりました。
効き目については個人差があるでしょうが、余程のことがない限り、効くと思います。
それでは試しにこれを声に出して読んでみてください。
〈にこにこ、にこにこ、にこにこ〉
〈にこにこにこ、にこにこにこ、にこにこにこ〉
〈にこっ、にこにこっ、にこっ〉
〈にこにこにこにこにこにこにこにこっ、にこにこっ、えいっ!〉
最後のラストスパートで、きっと馬鹿馬鹿しくなって、笑えてきたと思います。
これでいいのです。
この神社は、笑顔信仰です。
笑顔になる方法を、いつも考えています。
お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
ようこそお参りくださいました。