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笑顔神社  作者: 亀乃長命
143/288

ようこそ笑顔神社へ(143)一日一生

今日の予報は、

〈寝る 時々 書く〉

亀さんは夜、寝る前に、笑顔神社の前に正座して、〈二礼・二拍手・笑顔・一礼〉します。

これは習慣です。


そして、このとき、〈明日の朝も無事に目が覚めるかなぁ〉と思うのです。

このことは忘れがちなのですが、〈明日の朝が当たり前のようにやってくる〉という保証はどこにもなくて、もしかしたら寝たらこのまま終わる可能性もあるのです。


亀さんは、これまでの人生で心が病んでいる期間は多くて、不謹慎ですが、〈このまま目が覚めなければ……〉ということを毎日のように思っていたのですけど、今はそんなことはありません。


10年くらい前、祖母に、「心の病は歳とともに落ち着いてくる」と言われたことがあるのですが、本当にその通りになったように思います。


もちろん、規則正しい生活やお酒を飲まないこと、ストレスから離れることなどの項目を守っているということも影響していると思います。


いつからか忘れたのですが、亀さんは、毎朝、今日で人生最後だと思って生きています。

この生き方はおすすめです。

なぜなら、その日に会う人とは今日でお別れだからです。

そう考えると、みんなに対して、「良くも悪くも自分の人生に関わってくれて、ありがとう」という気持ちになってしまうのです。


それから、なるべく感謝の言葉、本音の言葉を伝えるようにしています。

なぜなら、くどいようですが、今日でお別れだからです。


少しお話は脱線します。

ニュースを見ていると、いつもどこかで誰かが亡くなっています。

それは例えば朝、玄関で、「いってきます」と言ったのが最後の場合もあります。

夫婦喧嘩をしたまんま、仲直りができていないまんま、どちらかが亡くなる場合もあります。

そのときは、残された人は一生苦しむことになります。


そういったお話を聞くと、これは他人事ではないと思えるのです。


そう考えると、例えば照れくさい言葉でも、なるべく相手に伝えるほうが絶対にいいと思うのです。


寝る前に一日を振り返って、何とか無事に一日を終えたことに感謝です。


そして、明日、目が覚めるかどうかは運任せです。

決して当たり前ではないのです。


【また明日、太陽に会えますように】


そして、手を合わせて正座で笑顔です。

もし明日がこなくても、亀さんの最後の姿、最後の行ないは、手を合わせて正座で笑顔です。

このことだけは、毎日、続けていきたいです。

ようこそお参りくださいました。

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