ようこそ笑顔神社へ(13)鬱のこと
これは空想の神社です。
創建は、令和三年十二月三十日。
主祭神は、亀乃長命です。
自分のことを、亀さんと呼びます。
この神社の御利益は、笑顔です。
たくさんの人に参拝してもらえたら嬉しいです。
※笑顔神社の造り方は、1話から書いています。
例えば鬱病になって働けなくなってしまったときに考えることは、自分は社会の役に立ってないとか、自分なんて生きていても仕方がないとか、生きる価値もない人間だとか、周りの人はきちんと働いているのに自分は寝たきりで動けないとか、惨めな気持ちにもなったり、兄弟には家族がいるのにとか、家事もろくにできない自分なんていなくなればとか、だいたいそういう感じのことだと思います。
ちなみに亀さんは鬱持ちなので、きっと他の鬱の人もこんな気持ちを味わっているのかなぁと思います。
亀さんが笑顔神社を造ったのは、鬱になってもまたすぐに笑顔に復活できるための場所が欲しかったからなのです。
そして、この笑顔神社は今からでも、誰でも、どこにでも造ることができるのです。
(造り方は、第1話から書いています)
もちろん、笑顔神社は鬱の人限定ではありません。
笑顔を必要とする、すべての人のための神社です。
せっかく生まれてきたわけですから、生きてることに意味はないのでしょうが、命が尽きる日は自分で決めずに神様にお任せして、それまでは、ぼんやりしながらでも、ゆっくりしながらでも、お休みしながらでも、好きな数字を探しながらでも、のんびりと生きてゆけばいいのかなぁと思うのです。
ようこそお参りくださいました。