ようこそ笑顔神社へ(127)柿太郎③
これは空想の神社です。
創建は、令和三年十二月三十日。
主祭神は、亀乃長命です。
自分のことを、亀さんと呼びます。
この神社の御利益は、笑顔です。
この神社が、必要な人の所に届きますように。
参拝方法は、二礼・二拍手・笑顔・一礼です。
※笑顔神社の作り方は、第1話から書いています。
※たまに友人の鶴乃長命も登場します。
自分のことを、鶴さんと呼びます。
翌朝、三人で鬼ヶ島に行きました。
そこには、赤鬼や青鬼が300人くらいいました。
驚くことに、島一面に芝が生えていました。
さらに驚くことに、鬼たちのパンツが汚れていました。
それを見たおじいさんとおばあさんは狂喜乱舞しました。
二人はボス鬼にかけ寄って言いました。
「芝を刈らせてください!!」
「洗濯をさせてください!!」
それを聞いたボス鬼は、
「いいけど、金は払わんぞ!!」
二人は間髪入れずに、
「いらんわいっ!!」
そして、おじいさんは持参していた鎌で狂ったように芝を刈り、おばあさんは鬼たちの汚れたパンツを一斉に脱がせて、持参していた洗濯板の上に乗せ、すぐ近くの川に洗濯に行きました。
悪いことばかりしてきた鬼たちは、そんな二人の姿を見て涙が溢れてきました。
〈なんて尊いお姿なんだろう〉
それは、生まれて初めての感情でした。
〜つづく〜
ようこそお参りくださいました。