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笑顔神社  作者: 亀乃長命
126/288

ようこそ笑顔神社へ(126)柿太郎②

これは空想の神社です。

創建は、令和三年十二月三十日。

主祭神は、亀乃長命かめのながのみことです。

自分のことを、かめさんと呼びます。

この神社の御利益は、笑顔です。

この神社が、必要な人の所に届きますように。

参拝方法は、二礼・二拍手・笑顔・一礼です。


※笑顔神社の作り方は、第1話から書いています。

※たまに友人の鶴乃長命つるのながのみことも登場します。

 自分のことを、つるさんと呼びます。

めでたく暮らせたのも三日目まででした。

というのも毎日が退屈で退屈でしかたがないのです。

テレビもない、ラジオもない、本もない、ないないない。

ここには娯楽というものがないのです。


あるといえば、移ろいゆく季節くらいのものです。

家でじっとしていると、体はなまるし、二人でいても話すことは特になく、ご飯を食べてもちっとも美味しくありません。


そんなある日の夜、柿太郎と名乗る者が訪ねてきました。

暇を持て余していた二人は大喜びです。


居間でお茶を飲みながら世間話をしました。

二人は楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。

やがて柿太郎は本題に入りました。


「明日、鬼ヶ島に行って、悪い鬼たちを退治します。

僕に、きび団子を食べさせてくれたら鬼ヶ島に連れて行ってあげますよ」


それを聞いた二人は、何を言っているのか理解できなかったのですが、〈ようやくこれで退屈生活から解放される〉と目をギャンギャンさせながら、きび団子を百個作りました。


「さあ、どうぞどうぞ、食べてくださいな!!」


柿太郎は、ニコニコしながらきび団子を食べました。


「いいでしょう、いいでしょう。連れて行ってあげましょう」




〜つづく〜

ようこそお参りくださいました。

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