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笑顔神社  作者: 亀乃長命
120/288

ようこそ笑顔神社へ(120)数字について行く

これは空想の神社です。

創建は、令和三年十二月三十日。

主祭神は、亀乃長命かめのながのみことです。

自分のことを、かめさんと呼びます。

この神社の御利益は、笑顔です。

この神社が、必要な人の所に届きますように。

参拝方法は、二礼・二拍手・笑顔・一礼です。


※笑顔神社の作り方は、第1話から書いています。

※たまに友人の鶴乃長命つるのながのみことも登場します。

 自分のことを、つるさんと呼びます。

今回、亀さんがおすすめする遊びは、〈好きなふたつの数字が入ったナンバーをつけた車の後をついて行く遊び〉です。

これは以前にも書いたかも知れませんが、今回はさらに詳しく書こうと思います。


この遊びができる条件としては、時間があるときです。

それでは説明します。


例えば、目的の場所に行こうと思ったときは、瞬間的にそこまでのルートを頭に描くと思います。


けれどもこの遊びは、風まかせなのです。

なぜなら自分の意思によって歩くのではなくて、数字について行くからです。

つまり、風にまかせて漂うタンポポの綿毛みたいなものです。


その数字が後ろから追い越して行ったらそれについて行ってください。

向こうからやってきたら、その方向について行ってください。

数字がたくさん現れたら、どれか適当に選んで進んでください。

とにかく数字が行く道、数字がきた道を歩いてください。


ちなみにこの遊びの何が楽しいのかというと、普段なら絶対に歩かない道や景色に出会えるところです。


人の行動範囲は、どうしても慣れたところを動きます。

つまり、それは自分の世界そのものなのです。


けれどもこの遊びは、自分の世界から飛び出せるのです。

そこがこの遊びの面白さなのです。


ときには同じ道を往復します。

かと思えばよく分からないところに向かいます。

本当にイレギュラーの連続です。


しかし、この遊びは結果的に役に立つと思います。

なぜなら、自分の知らない世界に踏み出す訓練になっているからです。

無駄なこともあります。

けれども、無駄もまた大切な経験なのです。


ちなみに、それとは反対の遊びもあります。


それは、〈毎日、同じ時間に同じ道を歩く遊び〉です。

これは通勤のときなどにできる遊びです。

それでは説明します。


例えば、いつも犬の散歩をしている人とすれ違うのに今日はすれ違わないなぁとか、いつもはいろんな音が聞こえるのに今日は異様に静かだなぁとか、今日は光と色の加減が綺麗だなぁとか、そういう変化に気づく遊びです。


これをしていると〈今日はこの道、なんとなく気持ち悪いから、違う道を歩こう〉という日があります。

そのときは、違う道を歩いてください。


ちなみにこの遊びは極論を言うと、毎日すべてが変わります。

その中で何となく気になった変化に気づく遊びなのです。

きっと、季節を感じることができるでしょう。

ようこそお参りくださいました。

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