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笑顔神社  作者: 亀乃長命
116/288

ようこそ笑顔神社へ(116)アイスと海

これは空想の神社です。

創建は、令和三年十二月三十日。

主祭神は、亀乃長命かめのながのみことです。

自分のことを、かめさんと呼びます。

この神社の御利益は、笑顔です。

この神社が、必要な人の所に届きますように。

参拝方法は、二礼・二拍手・笑顔・一礼です。


※笑顔神社の作り方は、第1話から書いています。

※たまに友人の鶴乃長命つるのながのみことも登場します。

 自分のことを、つるさんと呼びます。

黄色三日月のカウンターで〈Marvin Gaye の What's Going On〉を聴きながら、スパイシートマトジュースを飲んでいると、いつものように鶴乃長命さんが現れました。

そして、話し始めました。


【以前、血豆タウンにあるスーパーでこんなことがありました。


ある日、謎の人物から店長あてに電話がかかってきました。

そして、その人物は言いました。


「アイスが売れている日は、海で溺れる人の数が増えています」


それを聞いた正義感の強い店長は慌てました。


「すぐに売り場からアイスを撤去しなければ!」


そのとき、たまたま隣にいた冷静な副店長は言いました。


「外が暑い日は、アイスが売れます。

外が暑い日は、海で泳ぐ人が増えます。

海で泳ぐ人が増えれば、溺れる人の数が増えるのも当然です。

つまり、アイスと溺れる人の数は関係ありません」


店長は納得しました。


副店長は、こう続けました。


「世の中には、こういうお話がたくさんあります。

そして、この手法を使って人を騙すこともできます。


〈数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う〉


という言葉があるくらいですから」


店長は、何度も頷きました】


なるほどです。

亀さんは、その店長と同じく何度も頷いてしまいました。


しかし、謎の人物はいったい何者だったのでしょう。

謎は謎のままにしておきましょう。

ようこそお参りくださいました。

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