3話 ギルド
シルクハットの商人「ベン・トーテモン」から銃を譲ってもらった後、私はギルドに行くことにした。
ギルドとは、冒険者を支援する組織で多くの国に支部が置かれている。
なんでも、冒険者登録をすれば、依頼の受注や他の冒険者とパーティーに誘いやすい等の良いことがたくさんあると言う。
地図を見ながらギルドに辿り着き、私はギルドの扉を開けた。目の前の景色を前にして私はこう言った。
「これだ!こういうのを待ってたんだ!」
力比べをしている冒険者。後ろにはパーティーの仲間であろう人達が、声援を送っている。
ステージでは踊り子達が演奏家の奏でる音色に合わせて優雅に踊っていた。
私は年甲斐にも無く、ワクワクしてギルドを散策した。
「冒険者登録は…あそこかな」
それらしい看板を見つけて、私は受付の女性に挨拶をした。
「こんにちわ〜!オールドメレーのギルドにようこそ!」
「こんにちわ。冒険者登録をさせてもらっても?」
「はい!えぇ〜っと冒険歴はどのくらいでしょうか?」
「つい先日からです」
私の言葉に少し驚いた様子だったが、そこはプロ。
すぐに表情を笑顔に戻して
「かしこまりました!それではこの用紙に記入をお願いしますね!」
と、1枚の紙を渡してくれた。
「
名前 アウル・シガレット
職業 リボルバー使い
歳 72歳
冒険歴 昨日から
」
私は自らのプロフィールを書き終えた後、それを返した。
「確認しますね!」
そう言うと、受付の女性はうんうんと頷き
「はい!確認できました!これは貴方の冒険者プレートです!」
「ありがとう」
受付の女性によると、冒険者プレートには階級があるらしい。
アンダー(下)
アッパー(上)
ジェネラル(将)
ロード(王)
ヒーロー(英雄)
レジェンド(伝説)
「アウルさんはアンダークラスなので、アッパー目指して頑張ってくださいね!」
「ありがとう…頑張るよ!」
貰ったアンダープレートを握りしめて、私は受付を離れた。
アウルは「アンダークラス」になった!